概要
眠りの力を操る宝具〈眠りの薫衣草〉の力によって、百年近い眠りに就いた彼は、眠ると若返る体質だったらしい。そのため、90歳だったヴラマンクは一気に10代ほどの子供の姿になっていた。
国はすっかり平和ボケしており、騎士の数も全盛期の10分の1にまで落ち込んでいる。しかも、国家の財政は火の車で、騎士を5人雇うのもやっとの有様……。
ヴラマンクは貧乏をしのぎ、腑抜けた騎士たちを鍛え、強靭な軍隊へと育てていく。
新作もよろしく!
『桃源水滸伝』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893542939
※途中までしか読んでいない段階でも、ツイートでの
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!騙されたと思ってポラック・メルロと死闘を繰り広げるところまで読んで
最近ちょっとこの作品に出てくるポラックというキャラがお気に入りになりすぎたので、その魅力を少しでも伝えるべくレビューを書き直します。
スリマジェは主人公たちのサングリアル軍と、敵側のダンセイニ軍が戦うお話なんですよ。
主人公側に魅力的なキャラがそろってるのは当然なんですが、今回ご紹介したいのはダンセイニ側のキャラ。そのなかでも特に注目したいのは「ポラック・メルロ」という女キャラなんですね。
ポラックは敵なのでサングリアル軍を攻撃してきます。夢中で読んでる最中はサングリアル側に感情移入しているので「なんなんだよこの敵!」という憎々しい思いだったんですけど、読み終わってふと考えてみると、ダンセ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!丁寧に描かれていて、なおかつ平易軽妙で読み易い本格軍記ハイファンタジー
複雑な馬上戦闘も噛み砕いて読みやすく描かれていて、なおかつ魅力的なキャラクター中心に描写していて、軍記ハイファンタジーに慣れていない層も、本格派を求めている層のどちらにも楽しんでもらえそうな良い作品でした。
ツイッターの「幻想水滸伝っぽい作品書いてます」という触れ込みに釣られて読んでみたわけですが、とてもそれっぽい感じを表現できていたと思います。内政面の考察や、紋章間のパワーバランス、オーバーパワー同士の睨み合いなどがしっかりしていて、世界観の整合が高水準で整えられていたなーと感心しきりでした。。
個人的にはキャラクターがもう少し個性的だと良いかなと思いました。主人公以外は尖った感…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ーーーー老王、戦場に立つ!
実際のところ外見的には老いていないのですが、国の危急を前にして立ち上がった歴戦の王の姿に胸を躍らせる“王道”ファンタジーでした!
最後のギリギリまで追いつめられ続ける展開に手に汗を握り、最後の逆転に驚き喝采を送ること間違いなし!
皆様も是非読んでください!
以下感想です。
あのキャラの設定とかデータ良いですよね! 自分もキャラの設定とか細かくメモりたくなる習性が有るので非常に楽しく拝見させていただきました。成長度が実に面白いですね。王様、もう大分育ってる筈なのにCとかのが大分あるってことは今後益々伸びていくということなのか、それとも今のステータスがそもそも全盛期ではないということ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!幻想は現実の上にのみ築かれる
戦争を題材としている分、この小説には戦における最も重要な部分、即ち『平時の備え』を確りと描いている。戦いとはすべからく始まる前に決まるものであるが、その辺りの軍備に関して濃厚且つ現実的な知識に基づいた描写が素晴らしいと思う。
更に、この作品はファンタジーである。華印といった空想的な要素を、確固たる現実味を持たせるほど練り上げて、戦争に違和感無く混ぜ合わせ、その上双方を生かしきっているのは正に驚愕の一言だ。
加えて、戦争では人も死ぬ。ありふれた英雄譚《ボーイミーツガール》では無い、暗い展開も含まれている。だが、それでこそだ。彼は王であって英雄ではないのだから。
剣と魔法、そして政治の物語…続きを読む