概要
民俗調査に訪れた地方都市では、私を含む幾人もが同じ悪夢を視てしまう。
浅葉晴市は、大学三年生の夏から秋にかけて、S県藍ヶ崎市を訪れた。
友人の押尾聡に誘われ、フィールドワークに従事することにしたからだ。
浅葉は都内の大学で民俗学を学んでおり、民俗誌(エスノグラフィー)や来年に控えた卒業論文の題材を探しているところだった。
現地入りすると、まずは滞在先を確保し、伝統行事や工芸品に調査対象としての目星を付けていく。
しかしほどなく、浅葉は就寝中に得体の知れない悪夢を視てしまうようになり、日常に忍び寄る不穏さに戦慄を覚えはじめた。
と、そのような折に突然、友人の押尾が死亡したという報せが届く。
しかも信じ難いことに押尾は、ほんの三日前まで浅葉と連絡を取り合っていたにもかかわらず、白骨遺体として発見されたというのだ――……
フィールドワークの中で怪異の謎を追う、民俗学ホラー。
友人の押尾聡に誘われ、フィールドワークに従事することにしたからだ。
浅葉は都内の大学で民俗学を学んでおり、民俗誌(エスノグラフィー)や来年に控えた卒業論文の題材を探しているところだった。
現地入りすると、まずは滞在先を確保し、伝統行事や工芸品に調査対象としての目星を付けていく。
しかしほどなく、浅葉は就寝中に得体の知れない悪夢を視てしまうようになり、日常に忍び寄る不穏さに戦慄を覚えはじめた。
と、そのような折に突然、友人の押尾が死亡したという報せが届く。
しかも信じ難いことに押尾は、ほんの三日前まで浅葉と連絡を取り合っていたにもかかわらず、白骨遺体として発見されたというのだ――……
フィールドワークの中で怪異の謎を追う、民俗学ホラー。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!怪異が見えたら終わり!? 民俗学ホラーミステリーの超大作を味わうべし!
とある街で、民俗学のフィールドワークを行う際に、次々に関係者が襲われる。
短期間で白骨化した知人の死体に、巨大な目玉が宙を漂うという悪夢を複数の人が見るという怪奇現象の数々。
ルポルタージュ風な筆致は非常に硬派。それがかえって、恐怖、まとわりつく不気味さ、おどろおどろしさを如実に表現した見事な作品です。
集団で魘される悪夢の正体、巨大な目玉の怪異は一体何なのか。
なぜ、関係者は襲われ、命を落とす羽目になったのか。
そして、その危険は主人公の身にも……!?
主人公による取材や考察にあっと驚かされるでしょう。
この作品を書くには、作者様自身の相当な知識と取材が伴っていたものと推察されます…続きを読む