11:八月一三日(火)/県内/資料(3)

■新聞記事002■



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[ 星澄市雛番ひなつがいの住宅街で、二〇代女性の変死体を発見 塾講師か ]

『星藍日報』二〇二×年八月一二日(朝刊・社会面)


 八月一二日未明の午前二時頃、S県星澄市雛番の住宅街で、当時帰宅途中だった三〇代の男性会社員が、路上に倒れている若い女性の遺体を発見し、警察に通報した。

 遺体の身元は、発見現場の近所に住む二〇代の女性と判明している。


 現場は閑静な住宅街の一角で、夜間の人通りが少ない路地だった。

 亡くなった女性は発見された当時、路上の片側で電柱の根本へ寄り掛かるように倒れていたという。また変死体で、靴は脱がされており、両足のくるぶしから下の損壊が激しい。

 警察は他殺の可能性が高いものとして、殺人に加え死体損壊遺棄の容疑でも捜査を進めているが、殺害方法や死因の特定には至っていない。


 被害女性は、地元学習塾で講師として働いていた。

 尚、勤務先の学習塾は星澄市に本社を置いているが、今年度からは隣接する藍ヶ崎市にも進出している。現在は小中学校が夏季休暇中で、塾は夏期講習の最中だった。近々保養施設での合宿も予定されていたという。



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[ 藍ヶ崎市新委住の男性白骨遺体、身元が判明 ]

『星藍日報』二〇二×年八月一三日(朝刊・社会面)


 八月六日の午前九時半頃、S県藍ヶ崎市新委住の山道付近で発見された遺体は、同市の藍ヶ崎大学に在籍する男子大学生(二〇歳)と身元が判明した。遺体は発見時、すでに腐敗が進行し、白骨化していたのだが、歯型の照合により、一二日までに特定に至った。遺体が身に着けていた衣服の他、バッグとその中身や眼鏡など、遺留品も男子大学生の所有物と断定されている。


 警察は現場や遺体の状況から他殺の可能性が高いとみているが、殺害の方法や凶器は判明していない。また七日には司法解剖を実施したが、死因も解明されなかった。

 事件現場は、荒れた土地だが見通しの良い斜面で、近くを通る山路から約一〇メートル離れた場所。近所に住む七〇代の男性が散歩中に遺体を発見し、警察に通報していた。


 遺体を発見した七〇代男性の話「現場付近の山道は、新委住の住宅街から郊外へ抜ける道で、二日に一度必ず通り掛かる散歩コース。しかし(遺体発見の)二日前に歩いたときには、荒れ地の斜面に遺体があったことに気付かなかった。そのときに限って見落としていたとも思えない」



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