【おわりに】

46:「囃し言葉」の見本

 以下、様々なカタツムリをはやす詩句などの見本(※1)。



「角出せ槍出せかたつむり、出なかったらうち破るど」

 ――京都


「でんでん虫々、出にゃ尻めろ」

 ――和歌山


「でんでん虫々でんでんむしむし雨も風も吹かぬに出なから打ち割ろう」

 ――狂言『蝸牛かぎゅう


「蝸牛人を見れば、すなわち蝟縮いしゅくす。児童相つどひてう。出々虫々出でずば、すなわち打を行ない、釜を破らんと、しか言ふ」

 ――『嬉遊笑覧きゆうしょうらん』巻十二




     ○  ○  ○




△注釈△


※1)鈴木すずき棠三とうぞう『日本俗信事典動物編』(角川ソフィア文庫)より引用。

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