概要
僕たち『ましき』は人が好き。人の身体も、精神も、魂も。
『真識人(ましきびと)』それは、生薬学をはじめとした自然療法を得意とする日本古来の民族。
自然に溶け込み、調和し、生きとし生ける者の生命力とその流れを感じ取る。そして彼らの手は、生体に発生した遮断を取り除き、あるべき状態へと戻す手助けをする。
しかし、彼らが生み出した『不老長寿薬』は服薬者に苦しみを与え、彼らの子子孫孫にその贖罪を背負わせる事となった。
そんな一族の末裔である谷原愁一郎(たにはらしゅういちろう)。高校へ進学した彼は、自身も『真識人』の一員として療術師になるのが夢だった。
高校進学は、師匠と慕う父に強要されたからにすぎない。『真識』の仕事を最優先し、学生生活は二の次だった彼の前に現れたのは、新聞部の同級生、名取民子(なとりたみこ)。
『真識』の暮らし、そして彼女との出会いが、愁
自然に溶け込み、調和し、生きとし生ける者の生命力とその流れを感じ取る。そして彼らの手は、生体に発生した遮断を取り除き、あるべき状態へと戻す手助けをする。
しかし、彼らが生み出した『不老長寿薬』は服薬者に苦しみを与え、彼らの子子孫孫にその贖罪を背負わせる事となった。
そんな一族の末裔である谷原愁一郎(たにはらしゅういちろう)。高校へ進学した彼は、自身も『真識人』の一員として療術師になるのが夢だった。
高校進学は、師匠と慕う父に強要されたからにすぎない。『真識』の仕事を最優先し、学生生活は二の次だった彼の前に現れたのは、新聞部の同級生、名取民子(なとりたみこ)。
『真識』の暮らし、そして彼女との出会いが、愁
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!穏やかな。
古から伝わる不思議な技術をもつ一族のおはなし。
主人公は自分に興味をもって追いかけ回してくる女子と、あるいは共に暮らす仲間たちとともに、とある因縁から一族を狙うものたちと対立するのです。
これだけ書けば、まったく王道のアクションファンタジー、ということになりそうです。
もちろん、そういう側面もなくはない。
なくはないけれど。
作者さまが描きたかったのは、たぶん、その一族のうつくしさ。
村の風景の、あるいは暮らしぶりの、そうして、住まうひとびとの心映えの。
まわる、めぐる生命のなかで、その一部であることを充分に理解して生きる一族の。
作者さまの、お人柄だと思います。あるいは優しさ、ある…続きを読む - ★★★ Excellent!!!本格的ファンタジー! ひっそりと暮らす真識人。自然と調和し人を治す――
まず第一に、こんなふうに人を癒し治す力がある真識人を
もっと大切にして保護して欲しい、などと真剣に思いました。
自然に溶け込むように癒され治される身体。
こんなふうに病が癒えたら理想的です!
しかし、真識人は狙われる存在だから、正体がばれないようにひっそりと生きていく。
そのひっそりとした存在そのものが既に魅力的です。
もっともっと、広がりのある大きな話だなあと、45話まで読んで思いました。
真識人。
真を識る人。
自然の調和や循環が視えているよう。
優しく、なんて素敵な人たちなんだろう?
心が疲れたときに、この村に行きたいものです。