概要
これは、あなたがはじめたことですよ。
光芒学園中等部一年生、碓井由岐治には、不届きな使用人がいる。
「このグズ! お前みたいなの使ってやる主は、僕ぐらいだぞ」
「ひどい言葉を使うのはよしなさい、坊っちゃん」
赤城ひばな、中等部二年生。幼馴染である彼女は、鉄面皮・冷血・怪力の変り者。使用人のくせに、由岐治の言うことを聞いたためしがない。その上、やたら学園生に好かれていて――彼女に巻き込まれ、由岐治は「主従探偵」などと呼ばれるはめに。彼女は目下、由岐治の目の上のたんこぶであった。
「お前なんか、いつか追い出してやるからな!」
「いいえ。私は坊っちゃんの使用人です」
ある秋の日、由岐治は先輩である相羽の誘いで、生徒会書紀・矢絣理沙の誕生パーティーに招かれる。
「“主従探偵”の話を聞かせてくれよ」
断れず渋々、赤城をともない
「このグズ! お前みたいなの使ってやる主は、僕ぐらいだぞ」
「ひどい言葉を使うのはよしなさい、坊っちゃん」
赤城ひばな、中等部二年生。幼馴染である彼女は、鉄面皮・冷血・怪力の変り者。使用人のくせに、由岐治の言うことを聞いたためしがない。その上、やたら学園生に好かれていて――彼女に巻き込まれ、由岐治は「主従探偵」などと呼ばれるはめに。彼女は目下、由岐治の目の上のたんこぶであった。
「お前なんか、いつか追い出してやるからな!」
「いいえ。私は坊っちゃんの使用人です」
ある秋の日、由岐治は先輩である相羽の誘いで、生徒会書紀・矢絣理沙の誕生パーティーに招かれる。
「“主従探偵”の話を聞かせてくれよ」
断れず渋々、赤城をともない