狂王への応援コメント
いやいやいやいや…戦慄です。タイトルからちょっと不安に思いながら読み始めたのですが、この展開は全く予想していませんでした。不穏とかきな臭いとかいうレベルの話じゃなくなってきましたよ…冒頭の甘々が何にも心に響かないのは初めてです。それほどの衝撃でした。
王の回復を願うリィドウォルとタージュリヤですが、タージュリヤは王から譲位して貰う為、そしてリィドウォルは表向きには彼女に力を貸しながらも、自身の魔眼を恐れず接してくれた王を詛から解き放つ為…と、その目的は同じ様で少し違っていました。
ですが、詛によって正気を失ってしまっている王をそのままにしておけない…という一点に於いて、二人の意見は一致していたんです。つまりこれは、王が意識を取り戻し、復権してしまうのが、ザクバラにとっていかに良くない事態なのかを暗に物語っているんです。
これまでの展開では、もう王の命は風前の灯火の様に感じていました。なので、セルフィーネがもたらした浄化の作用がどれほどまでに強くても、注意すべきはリィドウォルのみだと勝手に思い込んでいました。
それが、まさか王自らが執政に復帰しようとするとは…しかも、あろうことか詛の発端でもある竜人の血の残りをも口にしたという、おぞまし過ぎる描写…言葉を失うってこういう時を指すんですね。同時に、ここに至るまで、手段を選ばず一心不乱にやってきたリィドウォルの献身が水の泡にもなったわけで…彼はどこまで報われないんでしょう。哀れというよりは、素直に可哀想とさえ思えてきています。
…ただ、詛に屈服してしまっている自身の不甲斐なさに心を痛めた王が、せめて意識があるうちに…と、状況の好転を願って血を口にしたのだとしたら、それはこの展開で唯一の光明ですし、リィドウォルにかけた声色の優しさが、かつての彼を彷彿とさせているのも頷けます。残念ながら、あの安定もいつまで保つのかは分かりませんけれど。
ネイクーンパートと同一の物語とは思えないほどの、重くて苦しい雰囲気。もうだんだんと、こうやってぐわんぐわんさせられるのにも慣れてきましたし、むしろこうでなくては!と思ってしまっている自分さえいますが…いかなザクバラと言えども、人の集う国。どうかその運命に、少しでも希望がある事を願います。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
前半の甘々すら吹っ飛ばす、ザクバラ国の一場面。
ザクバラ国は、ホラーなのです…(私の中で)。
リィドウォルとタージュリヤの最終的な望みは分かれていますが、国王を救いたい気持ちは確かに似たものであります。ですが、ここにきて国王本人が動き出すとなると、二人の目指すものから覆されてしまうかも…。
果たして、待居様が想像してくださったように状況の好転を目指して王が動いたのかどうか…。
ザクバラ国の重苦しい雰囲気が、どこまで膨らんで何を飲み込むのか。
引き続きぐわんぐわんして頂きながら、お楽しみ頂ければ嬉しいです!(笑)
ありがとうございました!
竜人と聖女への応援コメント
メイマナ王女、個人的には可愛いと感じたのですが。側妃は良いけど正妃を嫌がるというのは、彼女自身も容姿に対するコンプレックスがあるからなのでしょうか。やはり正妃となると、頻繁に人前にも出なければいけませんからね。
我らがエルノートにはぜひとも、中身で相手を選んであげたいです。
しかし竜人族にとっても、セルフィーネの変化は喜ばしくはないのですね。
フェリシアが彼女を化物よばわりしていたことからも察するに、魔法皇国の価値観というか、見えているもの自体が異なっているような予感がいたします。
こうした部分からもそれぞれの国の内情を垣間見ることができて、とても興味深いです。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。
メイマナ王女を可愛いと思って下さいましたか?ありがとうございます!
彼女は美人ではありませんが、愛嬌のあるぽっちゃりさんです。容姿だけでなく、あることでコンプレックスを持っていますが、そこは本人登場から明らかにされます。
中身はどうでしょうか。
エルノートと上手く添う相手となれば良いのですが…。
竜人は精霊の変化を良しとしないようです。
皇国は竜人の住まう国なので特にですが、この世界ではネイクーンが特殊です。
精霊の扱いは「世界を支える魔力」が基本的な考え方になります。
色々と考察して下さり、コメントを頂けてとても嬉しいです。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました。
嬉しい変化への応援コメント
安心安全のネイクーンパートでも、きちんとお話は進んでいくのですが…今回はニヤリとしました。展開が巧いです。
ハルミアンが例によって倒れていて、あぁ前回と一緒か…と思ったのも束の間、使い魔を他人にあげてしまう事がどれほどの事態なのかが分かって驚愕です。イスタークの激昂も無理がない反面、やっぱり気にはしてくれているんだなぁ…と嬉しくなりました。
命を落とす危険も顧みずに使い魔を与えたハルミアンの変化も、また同時に嬉しかったですね…人と思いを通わせ、それを重ねていく事が信頼だと教えて貰えた彼からの感謝がこっそり命を賭けていた…だなんて、流石のセルフィーネも気付かないのでしょうが、本当に良かったと素直に思えます。
ここでハルミアンをエンバーに治療させるという展開が巧みなんですよね…この一連の会話で、怒りを買ってしまってもなおイスタークを敬愛している事、相変わらず聖職に真摯なだけで悪人ではない事、口で言うほどハルミアンを悪く思っていない事…更には、エンバーの治療行為を許している事から、イスタークが本質から彼を嫌ったわけではない事までが良く分かるんです。うむむです。
とは言え…聖職コンビとして良くも悪くも遊びの無い二人が見られなくなるのは、やっぱりちょっと寂しくはあるのですが。
一転して新しい実体を目にしたラードとマルク。この二人がセルフィーネを前に舌時の言動には、いつも深い敬意があって本当に好きです。特にラードはカウティス同様、見えない感じない側にも関わらず、常に敬意を払っていますよね。彼らの一貫した姿勢が、セルフィーネの存在を相対的に押し上げていて、なんだか私まで誇らしくなります。
さて…ザクバラでは魔力を終結するのは簡単ではないでしょうし、ラードの懸念は今のところ大丈夫だとは思います。ですが、油断できないのがかの国。フルデルデパートで更にほっこりしつつ、来たるべき時に備えます。
そして…申し訳ありません、レビュー書いてしまいました…。
タグに万人向けとありましたし、コメントの返信の様子から、あまりゴリゴリ行くのもなぁ…と相当自重していたのですが、最新話をボロボロ泣きながら読みつつ「…あれ?そういやもうだいぶ前から毎話泣いてない?」と気付き、結局書かずにはいられませんでした。
驚きつつも喜んでいただけたのなら恐縮です。やはり、優れたお話は他の方にも、もっと読んで欲しいものです。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
ハルミアンの昏倒理由に、さすがのイスタークも感情的に。ハルミアンにしてみれば、これも“嬉しい変化”です。
エンバーとハルミアンのやり取り部分、『巧み』と言って頂けて嬉しいですが、その読み解きにこちらが唸ってしまいました。私の頭の中、覗けました?(笑)
イスタークはエンバーを叱っただけで、決して彼を疎んじたわけでなく、エンバーも勿論イスタークを敬愛しており。そしてどういう理由であれ、選択したのは自分なので、ハルミアンのことは恨んだりしてもおらず…というようなことを考えて書きました。
そこをきれいにまとめて頂き、もう、恐れ入りました(笑)。
エンバーは物語上では退場になります。
ラードも青年期の初めはどこか遠巻きにセルフィーネを見ていましたが、カウティスに仕える内、いつの間にか彼女に敬意を払う様になりました。
そのラードの懸念。確かに、今のところ大丈夫そうですが…。
別物語のレビュー嬉しかったです!『優れたお話』と言って頂けて、本当に嬉しく…。この件は、今夜近況ノートを書くつもりなので、そこで詳しく(笑)。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
嬉しい変化への応援コメント
こんにちは。
……エンバー、自分がイスタークの信頼を損ねる原因をつくった、と、ハルミアンを恨めしく思ってはいない……ようですね……?
自分よりハルミアンがこれからはイスタークから信頼されそうだ、と、羨ましく思う気持ちはあれど、神聖魔法をかけてあげるくらいは、ハルミアンの事を悪くは思っていない、と。
本国に帰りイスターク様の聖王就任へ根回しだ、と、新しくやる事を思い描き、この物語からは退場か、な。
エンバーは、剣の腕は立つし、正直イスタークの為なら何でもしそうなので、カウティス、セルフィーネの近くにいると不安要素なんですよね……。(^_^;)
作者からの返信
こんにちは。
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
エンバー。
イスタークを聖王に押し上げるという願いに向かって、逸る気持ちから、やり方を間違えた自覚があります。
ですが、選んだのは自分なので、ハルミアンのことは多少疎ましく思ってはいても彼のせいだとは思っていません。
『カウティス、セルフィーネの近くにいると不安要素』
不安要素があちこちにある今、そういう要素は少ない方が良いですね…。
カウティスの知らないところで、エンバーは物語から退場です。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
誓いへの応援コメント
衝撃。これは衝撃的過ぎる展開!結構、でっかい声出してしまいました…よそから苦情が来たらお願いしますね、本当に(笑)
しかし…これは黙って読むわけにはいきませんでした。ハルミアンの魔力の塊とも言える鳥を譲り受けた事は、セルフィーネへの一助になるとは思っていましたが、魔力の大幅な回復がいいところだろうと思っていました。そこを遥かに跳び越えて、しかもこれまでのどの姿とも違う実体化…そりゃカウティスならずとも感極まります。
そしてカウティスも言っていた通り、これまで以上にはっきりと実体化への筋道が見えた事。これが凄く大きいですね…今後、目指すべき形も分かって、やる事も明確なら、…と、ここまで書いておいて、はたと不安がよぎりました。この物語の作者は誰なのか…。
という事はですよ?絶対にすんなりとはいかないわけで…ちょっと先のはずなのに、ザクバラパートがもう不安で仕方ありません。
とは言え、実体化出来た事はセルフィーネにとって少なからず自信になった様で、それがタイトルにもある王家の前での誓いに繋がっているんですね。考えてみれば、これまでセルフィーネの実体化に関してはずっと不明瞭…それをもっとも不安に思っていたのは、他ならぬ彼女自身だったはずです。バングルをきちんと着けられる時もあれば、意志の疎通さえ水面頼みという時期もあり…本当に、不安定な存在です。
でも、もう違います。裏打ちされた確信がようやく持てた彼女の言葉に、ホッとしたのは勿論ですが、何よりも「良かったなぁ…」が先に来てしまって、やっぱりじんわりきてしまいました。この先もきっと辛苦は多い事でしょうけど、もう大概の事は乗り越えられるんじゃないでしょうか。
そしてカウティスの嬉しそうなこと!(笑)
少し前の話にもありましたが、見えない相手に思いを寄せ続けていくのは、通常であれば難しい事のはずです。それでも構わないというスタンスではありますが、実体が見えるならそれに越したことはないわけで…あんまりメロメロになり過ぎない事を祈っています。なんだか無理な気もしますけれど(笑)、ネイクーンにいるうちに、まだまだほっこりする更新、楽しみにしていますね!
そうそう…少し推しランキングに対して補足です。ラードが下がったんじゃなく、他の皆の活躍が殊の外目覚ましいんです。相対的に順位が下がっただけですので、一応、注釈でした(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。しかし、苦情がきそうな程の大声って!?(笑)
ハルミアンの練り上げた魔力の塊を取り込んだセルフィーネ。ついに姿を見せることが叶いました。
今はあくまでも限られた場所でしか現せませんが、実体化への道筋を捉え、決意を新たにしました。
そのことを喜んで頂けて、嬉しいです。
カウティスもめちゃめちゃ喜んでいます。メロメロ確定です(笑)。私も楽しい!(オイ)
この先のザクバラパートに既に不安を感じてらっしゃるようですが、えーと……。先に心構えをして下さって、ありがとうございます…としか言えませーん!(笑)
章タイトルの通り、両極端な一国と二国です。
二国の期間がまだまだ続きますので、間に入るザクバラパートも何とかご一緒に楽しんで(?)頂ければ嬉しいです。
ラードが下がったのでなく、他が上がったとのランキング。嬉しくなってしまいます。
本当に、登場人物達を良く思って下さってありがとうございます!
そして、ここで書くのも何ですが、別作品への素晴らしいレビューをありがとうございました。
あの作品にレビューを頂けるようなことはないだろうと思いながら書いていたので、朝から本当に驚きました。とても嬉しいです。ありがとうございました!
編集済
お礼への応援コメント
そうそう!こういう安心安全なエピソードこそネイクーンパートですよ!個人的に嬉しい場面もあって本当に嬉しい一話でした。
先ずはマルク、試験合格おめでとうですね!しれっと受かってはいますが、民間出から最高位、しかも最高成績とは…セルフィーネの信頼も厚いですし、やっぱり隠れた実力者で重要人物ですよね。
…これで…音痴でなければなぁ…(笑)
それはそれとして、考えるのを一旦止めてしまったミルガンに思わず「ああっ」と声出ました。ザクバラの狙いを見破った彼なら、いずれカウティスの詛にも行き着くはず。どうか頑張って思い出して貰いたいところです。
セルフィーネに褒められても落ち着いて喜び、且つ実体化をはやる彼女を宥めるカウティス。本当に大人になりましたよね…と書いて、拙作の彼も幸まる様に同じ様に褒められていたのを思い出しました。主人公が成長していく過程をこうして目に出来るのは、読み進めてきた特権…凄く嬉しいですよね。
そしてここなんですよ、ハルミアン!一切の打算なく、実体化への足掛かりに興奮するその様子に、好奇心お化けだった初期の姿を思い出して胸が熱くなりました。思えばもう結構長い間、イスタークとのこじれた仲に心を痛めてぐるぐるしていましたが…ようやく彼が帰ってきた気がして、胸が熱くなっていたところに最後の御礼…涙腺崩壊です。
個人的に、彼の立ち回りはこの物語ではトリックスター的な位置づけだろうなとは思っているのですが、悪い方向に向かう事はもうなさそうですね。本当に良かったです。掛け値なしに嬉しいです。
さぁ…ハルミアンから魔力をおすそ分けして貰ったセルフィーネ。使い魔の鳥が見れなくなるのは結構寂しいところもありますが、これがどう生きてくるのか、更新をワクワクしながら待ちます。
そして…こちらにお返ししても良いものかあれなのですが、こちらこそ、素敵な花を本当にありがとうございました。大袈裟でなく、エレイシア王妃の物語は私には結構鮮烈な衝撃でして…もっと長い物語でじっくり読みたいほどでした。
私の推しなのですが、実は結構変わっているのです。様々なエピソードや活躍を経て、それでもなお一位はアナリナ…ここはもう、多分不動です。そして同率二位で、ずっと目が離せない二人、ハルミアンとリィドウォル(!)。そして同率三位がエレイシアとカウティスです。特にカウティスは、ここ最近の成長がいよいよ主人公然としてきていて、その頼もしさに一気に急上昇していますね。自分の中でメイマナ王女(暫定六位)やラード(同七位)を抜くとは思いませんでした。同様にセルフィーネも精霊としての言動が最近際立ってきていますし、きっとまた変動するんだろうなとは思っています。
長々と申し訳ありません…この物語を楽しみ尽くしている、いち熱烈なファンの勝手なランキングでした(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
安定のネイクーンパートです!
マルクは最高成績を上げて合格です。音痴ですが(笑)。
彼もカウティスとセルフィーネと出会わなければ、こう前向きにはならなかったでしょう。
カウティスの成長も含め、登場人物の成長をゆっくり書ける(味わえる)のは、長編ならではの楽しみのような気もしますよね。
ハルミアン。イスタークとの関係改善に向けてぐるぐるし続けていた彼ですが、吹っ切ることが出来て彼らしさが戻ってきました。
それを喜んで頂けて嬉しいです。
鳥ちゃんの消滅は個人的にも寂しいですが(笑)、さあこのお礼がどうなるのか…。
引き続きネイクーンパートをお楽しみ頂ければと思います。
さて、改めてエレイシアの番外編評価を頂き、とても嬉しいです。ありがとうございます。
そしてそして。ランキングを教えて下さりありがとうございます。ラードが落ちていたことにも驚きましたが、ハルミアンとリィドウォルが2位って!?と驚くやら嬉しいやらです!
そしてカウティス3位〜♪
主人公の面目が保たれた…(笑)。
アナリナ1位もですが、登場人物を可愛がって下さって嬉しいです。ありがとうございます!
編集済
血縁 (後編)への応援コメント
もう終盤の展開のはずですが…ここにきて、更に物語に厚みが増してくるなんて事があるんですね。これはいよいよ目が離せません。
幸まる様が得意とされる完全異種族目線の精霊からすると、血縁という仕組みにセルフィーネの理解が追いつかないのも無理はありません。作中でも触れていましたが、生まれた時の喜びは永遠には続かず、時にはザクバラの様に苦しむ要因にもなり得る…不安定なくせに強く縛るものが血縁です。
我々人間はそれを業の様に当たり前に受け入れていますが、カウティスの様に、それについて説明は決して出来るものでもなく…上手く言えないのですが、人間ってつくづく面倒に作られているなと、ちょっと切なくもなりました。
そして、ここでちょっと早いザクバラですよ。先ずはセルフィーネがもたらしていた浄化の作用に驚愕です。王の意識が回復したくだりは、それぐらいの力はあって然るべきと思っていましたが、彼女がほんの少し留まって、いなくなっただけで息苦しさを覚えてしまうほどとは考えてもみませんでした。
これはますますリィドウォルが、前のめりにセルフィーネ奪取を企むんだろうなぁ…と思っていたら、タージュリヤ王女の豹変。思わず息を呑んで、何度かスクロールして読み直した次第です。お陰で、もうなんだかドレスの赤茶色すらちょっと怖く感じます。
為政者になる道を約束されている彼女からすれば、安定しているとは言い難い王周辺の勢力を、なるべく速やかに束ねたいのは勿論分かります。
ですが、少しだけ上向いた王の回復は他ならぬセルフィーネによるもの。それを快方と判断するのは少し気が逸り過ぎていますし、リィドウォルも言う様に、これで激昂からの憤死…なんて事態にでもなってしまったら、ザクバラ大荒れ待ったなしです。
初登場から今話までは、お爺ちゃん思いの良い孫の側面もあった様に思えていたタージュリヤでしたが…王の回復に囚われてしまっている事も、元をただせば、やはりザクバラの詛あっての話です。詛が国を蝕む様が彼女を介して丁寧に映し出されていて、この先が…いえ、ザクバラに行く事が決まっているセイジェが、今はとにかく心配です。
えぇ、ぐわんぐわんに揺さぶられていますよ(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
血の繋がりに関しては、本当に難しい問題だなと思いながら書きました。
セルフィーネが口にする思いは、戦争のニュースを見ると必ず思う事でもあります。皆誰かから産まれてくるのに、どうして…と。本当に、人間って面倒な生き物ですね。
タージュリヤ。
偉大なる祖父は奸臣に閉じ込められ、王太子の父は頼りにならない。そんな中で、彼女は必死に信用出来る者を掻き集め、リィドウォルの力を借りて政変を成しました。
彼女もまた、紛うことなき苛烈なザクバラ王家の血筋、『血縁』です。
今話は揺れるザクバラ国メインの一話でした。今後ラストに向けて、どうしてもこの国のあれこれが展開を引っ張っていくことになります。
『物語の厚みが増して』とは嬉しい限りですが、ぐわんぐんさせてしまったらすみません(笑)。
さて、ここで書くのもあれですが、素敵なスピンオフをありがとうございました!
すごく良かったです!
そしてそのタイトルにこの物語が影響を!?と慄いた次第です。
何と有り難いこと…(泣)。
しかもエレイシアが推しの3位!?
あのぅ、因みに待居様の推しって、1位ラード、2位アナリナだと認識していたのですが、変動していますか?
主人公ズどこー(笑)。
さて、次話は安定のネイクーンパートに戻ります。
続けてお楽しみ頂ければ嬉しいです。
ありがとうございました!
血縁 (後編)への応援コメント
こんにちは。
「おかげでタージュリヤの中には、幼い頃の賢く優しい祖父のイメージが強く残っているのだ。
逆に言えば、理不尽に振る舞い、苛烈さを表に出した王のイメージは薄いのだろう。」
ああ、タージュリヤ王太子、危なっかしい……。(慎重に事を運ぶ用心深さは持ち合わせている。)自分が正しい事を、疑っていないのでしょう。聡明だからこそ……。
作者からの返信
こんにちは。
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
タージュリヤ、才能溢れた聡明な女性です。…が、何しろまだまだ若く未熟です。
危なっかしいのです…。
政治経験豊富なリィドウォル達が支えねばならないところ…なのですが…。
完結まで残り100話を切り、ここからはザクバラ国のあれこれが物語を引っ張ります。
引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
血縁 (前編)への応援コメント
以前、リィドウォルに対して言った問いかけを幸まる様にもお聞かせいただきたいです…私をどうするつもりなんでしょう?(笑)
ほっこりさせられたりじんわりさせられたり…挙げ句不穏に胸をざわつかされたり…ひとつのエピソードで感情が酔ってしまいそうです。
メイマナ王女ご懐妊の話が出れば、父王が喜ばないはずはないと思っていましたが…まさか連行されるほど浮かれるとは思いませんでした。まぁ…初孫ですから致し方ないとは思いますが、絵面が簡単に想像出来て、声出して笑いました。
かと思えば、ここでエレイシア王女の名前が出るのが凄く感慨深く…スピンオフを思い出して、どう頑張っても涙腺が緩んでしまいました。あれがあっての今…と考えると、人の営みの積み重ねは確かに続いていくんだな…と、改めて感動した次第です。
セルフィーネにデレデレのカウティスに、やっぱりこうじゃないとな…と再びほっこりさせられてからの、マレリィ側妃。久々登場でどうなるのかと思っていたら…まさかこんなにも壮絶な展開になるとは。ちょっと息を呑みました。
血の繋がりがあるからこそ分かる、ザクバラの、そしてリィドウォルの真意。自身を顧みず、カウティスを守らんと訴える彼女の姿に、ザクバラという国の業の深さを改めて見せつけられた気がして、ちょっと鳥肌立ちました。もうここまできてしまうと、ザクバラという存在自体があたかも詛の様にさえ思えてしまいます。
この言葉を受けて、セルフィーネはどうするのでしょう…血の繋がりは大切なものだと認識しかけていたところですから混乱は免れないでしょうし、現状、カウティスも警戒しつつ訪国は拒否していませんよね。
先が不安です…甘々も一瞬で終わっちゃいましたし…最近は以前よりも展開を読むのが凄く難しくて、またそこが目が離せない理由のひとつでもあるのですが、どうか、どうにか、なんとか!穏便にお願いします…。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
まずは先王。完全にジジ馬鹿モードに入っております。
もう、待望の初孫ですから!おそらく、今後も離宮に連行される姿が度々目撃されるのですよ(笑)。
そして、きっとマレリィと共にエレイシアを偲んで微笑み合うことでしょう。
そのマレリィですが。
彼女は父の安否に関わらず、既にザクバラ国訪問を拒否するつもりでした。彼女自身が身を以て知るあの国に、カウティスを行かせたくありません。
『ザクバラという存在自体があたかも詛の様』
現在のザクバラ国が、急激にその様になっていく…というつもりで書いておりますので、そう感じて頂けるのは作者としては嬉しいです(笑)。
『血の繋がり』とは何なのか。
セルフィーネは戸惑い、悩むばかりです。
今章はまだまだ続きます。
引き続きお見守り頂ければ嬉しいです。
そして…『私をどうするつもりなんでしょう?(笑)』
え?
存分に揺さぶられて頂きたいと思っておりますよ!?(こら)
ありがとうございましたー!
幸せな光景への応援コメント
エンバーの件がどうしても気になってしまい、実は昨日、更新してすぐ拝読させていただいたのですが…彼の件以上に(ごめんよエンバー(笑)、遥かに嬉しい展開でした。
セルフィーネからの嘘についての疑問に応えるカウティスとラード。やっぱりこのやり取りは二話前同様の分かり易さがあって、本当に素晴らしい…と思って読み進めていたら、セルフィーネの「最低」発言に、恐らく今までで一番笑いました。こういうちょっとおふざけの入ったやり取りにセルフィーネが加わるのって珍しい気がしますし、そこになんだか時間の蓄積を感じて嬉しくなったりもしました。
セルフィーネが聞きたかった言葉をスッと添えるカウティス。最近ではセルフィーネの可愛さが増していっている事を良く実感しているのですが、実は少し前からカウティスの男前度も上昇し始めていますよね?三国共有前後からぐっと大人になったのと同時に、包容力にも似たものが出てきている様に思えます。
そして…来ました、遂に来ましたよ!久々登場のメイマナ王女、しかもご懐妊!!物語を読んでいて、おめでたがかつてこれほど嬉しかった事はありません。気を張っていなければ、惰弱な涙腺が仕事中に崩壊しかねない嬉しさでした(笑)
何とはない魔力の会話から、実にしれっとセルフィーネが懐妊を教えてしまうこの展開、私の中のこの物語上位エピソードに堂々ランクインです。セルフィーネの少しずれた感覚がもたらす差異には、今まで何度も唸らされてきましたが、これがここまで嬉しく、そしてちょっと可笑しく用いられるとは思っていませんでした。ほっこりしながらも感心しきりです。
嬉しさと驚きを隠せないながらもメイマナ王女を優しく抱きしめるエルノートにも、彼のこれまでを思えば、あの辛苦の日々の対価に、この幸せがある事が本当に嬉しいばかりですし、ぐじぐじ泣かざるを得ません。タイトルに偽りなく、まさに幸せな光景ですし…それをおすそ分けしていただいている様で、なんだか柄にもなくウキウキします(笑)
素晴らしいお話、本当にありがとうございました。やっぱり安心安全のネイクーンパートですね…うっかり間違って、もう十話ほど続くのを密かに願っています(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
エンバーを気にして下さってありがとうございます。がっかりさせて申し訳ないと思っていましたが、別の喜びが上回ったようで良かったです(笑)。
セルフィーネの「最低」発言(笑)。より近しい存在になっていく彼女を表したくて採用しました。
年末年始の辛い期間を経て、この仲間の絆はより強くなりましたね。
セルフィーネの可愛さに加え、カウティスの男前度が上がっているとの評価、とても嬉しいです!
セルフィーネに守られていた少年時代から、彼女を守る方へと徐々に成長する様が書けたら…と思っていました。
セルフィーネの唐突な告知に皆ついていけません。バタバタ感を楽しんで頂けて良かったです(笑)。
めでたく懐妊のメイマナ。喜びに溢れるネイクーン王家です。
『素晴らしいお話』
いつもその様に楽しんで下さって、ありがとうございます!
私もネイクーンパートで存分に甘々をご披露したいところです……が。えー、暗い国も間に登場することをお許し下さい(汗)。
ありがとうございました!
幸せな光景への応援コメント
甘々展開😉
そして最後にセルフィーネからの爆弾発言
本人に悪気は無いんだろうけど
あれ?エルノートとメイマナ様ってまだ婚約中だった気がするけど?
良いのかな?
おめでとう㊗️
さてジジ馬鹿にはとりあえず冷静になるように言わないとw
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
ザクバラ国では甘々が不足しすぎて…。なので、ネイクーンでは甘々供給です!(笑)
『セルフィーネからの爆弾発言』
もちろん悪気はありませんが、唐突過ぎて、周りはついていけませんでした(笑)。
エルノートとメイマナは婚約中です。
既に神事で神々に誓いを立てており、両国の王公認カップル(しかも両国王が子作り推奨中(笑))なので、懐妊は喜ばしい事となります。
ジジ馬鹿は冷静でいられると良いのですが…(笑)。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
幸せな光景への応援コメント
メイマナがおめでたとは、何とめでたいことでしょう。
遂にメイマナとエルノートの子が誕生するのですね。
しかし、しれっと告げるセルフィーネも何というか、よいのか、それで、でしたが(笑)
精霊には命が感じられるのですね。別の魔力が混じっているということかな。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
昨年末に強く結ばれた二人。
メイマナ懐妊となりました。
ようやく王家に次世代が誕生しそうですね。
『しれっと告げるセルフィーネ』
あまりに唐突で、周りはついていけませんでした(笑)。
他で特に描写することがなかったので詳しく書きませんでしたが、強い神聖力を持つセルフィーネには、メイマナの生命力の流れに変化を感じて…ということになります。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
信頼関係 (後編)への応援コメント
楽しみにしていた後編、じんわりと胸を熱くしたり、個人的にがっかりしたり…と、緩急にもう心がぐわんぐわん揺さぶられています。
前話の返信にあった「青臭く思われても、世界に光あれ!という物語を書きたい」…という矜持、存分に拝見させていただきました。
全く躊躇う事なく聖紋の位置を教えてしまったセルフィーネ。裏切りとも言える行為の一歩手前、後ろめたさで心が溢れそうなハルミアンにとっては、確かに縁から落ちかかるほど驚愕の事態です。ちょっと脱線しますが、ここでの一連の鳥ミアンの描写、凄く好きです。
彼が自身の迷いを仮定という形にした問いかけに、一切の躊躇いなく「あり得ない」と答えるセルフィーネの姿は、彼女ならそう答えるだろうなと思いつつ、同時に凄く凛々しく、頼もしくも感じました。
彼女の持つ純粋無垢という特性は、人間が常にこうあるべき・こうでありたいと掲げる理想や願望のひとつ。そして同時に、到底実現できない事でもあります。ザクバラでは危うい要素になってしまいますが、本来はこうして強く清らかに在るものですからね。そりゃハルミアンも胸に刺さります。
意識を戻したハルミアンがイスタークの姿を認め、回りくどい事をせず、自分の思いを真っ直ぐに言葉に乗せる様は、今度は私の胸に刺さりました。今まであれやこれやと思い悩んでいたのが嘘の様ですが、これが気付きという事ですし、自分の言葉でイスタークに「君という人が好きだ」と伝える彼に、「良かったなぁ…」と涙がこぼれました。
彼が道を踏み外さずに済んだ事、素直に思いが伝えられた事。なにより、皆の前で笑いながらも、裏切ってしまっている…という背徳感を、彼がもう持たなくて良いのかと思うと、本当に嬉しいです。辛くて長かったけれど、これでもうハルミアンはきっと大丈夫でしょうね。
そして…エンバーです。ハルミアンを使った内偵をイスタークが知る事になったら、彼はは絶対に激怒するのだろうな…とは薄々思っていたんです。何せ一時は読み手に嫌なヤツと誤解されるほど(笑)聖職に真摯なんですから、水面下でこっそり…なんて手段、イスタークが好むはずがありません。
ですが、叱られるレベルで済むと思っていただけに、彼の下した処遇は、致し方ないと分かっていながらも、二人のコンビがお気に入りの私としてはがっかりせざるを得ませんでした。これまでの描写で、イスタークを彼が心から尊敬しているのが分かっているので、正論でねじ伏せられても食い下がる様がなお一層痛々しく…。止めときゃ良かったんだって、エンバー…と、溜め息が止まりませんでした。
…とは言えですよ…メタ的な発言で申し訳ないのですが、幸まる様はこの前後編二話と「その後の一話」がお気に入り、と仰っていました。なんやかんやあってエンバーが許される展開、勝手に期待しています(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。
カウティスとセルフィーネから、真っ直ぐ思いを向けられたハルミアン。その伝え方の大切さだけでなく、自分のやり方が自分自身の大切な想いを濁す行為だったとも気付かされました。
この決断で、イスタークとは繋がり直すことが出来そうです。
きっと彼はこれからも、彼らしく在れますね。
エンバーの企みは失敗しました。お分かりと思いますが、イスタークはこういうやり方を決して許しません。
エンバーを信頼しているからこそ、ここは突き放して一旦手元から離すことになります。
期待して頂いたのに、がっかりさせてすみませんが(汗)。
この物語を書きながらずっと考えていたのは、願いを叶えるために、其々がどういう選択をするのかということでした。
エンバーとハルミアンも、そういう部分が表れた一話だったかなと思います。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
信頼関係 (後編)への応援コメント
コメント失礼します。
どきどきしながら拝読していましたが、ハルミアンさんの決心に感動しました……。ハルミアンさんに裏切りという形を取らせなかったのは、セルフィーネさんとカウティス王子の誠実さだけでなく、ハルミアンさん自身が持つイスターク猊下への親愛だったのかと思うと、心にぐっと来ました。
ザクバラ国でのリィドウォル卿の思惑が恐ろしいですが、同時に続きがとても楽しみです。引き続き応援させていただきます!
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
ギリギリのところで悩み続けていたハルミアンでしたが、カウティスとセルフィーネからの想いを受けて、ようやく本当の気持ちの伝え方を知りました。
彼の親愛はイスタークに届いたようです。
『心にぐっと来ました』と言って頂けて、とても嬉しいです。
ザクバラ国の動きは、ここからが本格的になります。
ラストに向けて、ちょっと痛い場面もありますが、続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
応援ありがとうございます!
信頼関係 (後編)への応援コメント
こんにちは。
こうなるとは……!
エンバーは、この後、どうするのかしら……。
水の精霊をはめようとしたエンバー、その放った矢は、自分にかえってきまして。
ハルミアンは、イスタークに素直に心を伝えられて良かったです。
イスターク、動揺してる。ふふふ。
作者からの返信
こんにちは。
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
自分の望みのために、主と聖職者の本質を見誤ったエンバー。放った矢は返ってきました。
イスタークに許されない限り、本国への帰還は免れません。
ハルミアンはようやく本当の気持ちの伝え方を知りました。揺るがなかった気持ちは正しくイスタークに届いたようです。
イスターク、動揺していますね(笑)。
今後の二人の関係も含め、続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
編集済
信頼関係 (前編)への応援コメント
月並みな表現しか出て来なくて悔しいのですが…このエピソード、凄まじく感動しました。この物語を見つけて読めていて本当に良かった…とさえ思っています。ちょっとこれから熱量高く褒めちぎりますので、お覚悟のほどを。
タイトルにある様に、前話でエルノートに言われた「疑う」ことについて、セルフィーネが誰かから気付きを得る…そんなお話かなと思っていました。
その相手がマルクだったわけですが、疑うということのそもそもの発端である「嘘を吐く」という事。これを教えるマルクの言葉が、実に分かり易いんです。人は嘘をつく生き物だけど、意図せず嘘になってしまう場合もある…と、嘘の概念を遠巻きに教えながら、自身を何故セルフィーネは信じているのかという問い、そこから信頼を見つける方法として「そのままで良い」と諭す…この流れが圧巻なんです。
かねてから何度も…もはや鬱陶しいぐらい重ねて言っていますが、要らないものを削ぎ落し、端的且つ綺麗にまとめられていて、本当にスッと入ってくるのが幸まる様の文体です。このエピソードでは、その良さが最大限に生かされているんです。「大切ですよ、大事なんですよ」と一度も押し付けず、セルフィーネと同じ様に凄く素直に、嘘について、そして信じるという事について学べてしまうんですね。個人的にはこのくだり、小中学の教科書に載せても良いレベルだと思っています。
…とまぁ…こう、安っぽい言い回しに終始してしまうのがほとほと残念でならないです。この感動をどうにも上手くお伝え出来ません。語彙って大事ですね…。
更にですよ(しつこくてすいません)、ここからハルミアンに繋げる流れが、物語として秀逸過ぎます。
まさしくこれまでの信頼を失うかもしれない、そんな危うい線上でフラフラしているハルミアンに、さっきまで嘘や信頼について悩んでいたセルフィーネが、聖紋の位置をあっけらかんと教えてしまいました。意図せず取った行動ですから、勿論疑いなど微塵もなく…つまり、これが信頼なわけです。前半から翻ってのこの展開があまりに鮮やかで…冗談抜きで拍手してしまいました。
セルフィーネの無垢で素直なこの行動に、ハルミアンはきっと動揺する事でしょうし…今の彼ならきっと、自分が恥ずかしくなるんじゃないかと思っています。イスタークとの関係修復も大切ですが、もっと大切な事がすぐ足元にもあるんだと気付いて欲しいですね。
いやぁー…最高の読後感です。いつも物語として心を動かされて、ハラハラしたり号泣したりさせていただいていますが、今回はまた、いつもとは違う意味での感動がありましたし、嘘と信頼のくだりから幸まる様の人となりが少し透けて見えて、そういった意味でもなんだか得をした気分です。
返信の負担になるのも嫌なので、最近はどうにか頑張って熱量を抑えていたのですが(「あれで?!」とお思いかと思います(笑)、もう今日だけはすいません…この感動は抑えきれませんでした。
この物語を書いて下さってありがとうございます。更新、待ってます。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
物語の中でセルフィーネに何かを説明する役は、大体マルクが請け負うことになるのですが、この二人の性質上、こういう真っ直ぐな説明になりがちです。
カウティスの性格もそうですが、見方によっては青臭く、理想論でもあるような部分でしょうか。
でも、私はこういうものが好きなのです。
文字だけでメルヘンにも残虐にも出来てしまう空想世界。だからこそ、自分が理想と思うものを詰めても良いだろうと思っています。
勿論それだけでは物語が成り立たないので、それこそしんどいと思われる暗い部分も書きますが(笑)、それでも“世界に光あれ!”と言える物語が書きたいです。
…ですので、今回物凄く褒めて頂き、恐縮しつつもとても嬉しく感じています。ありがとうございます。
『小中学校の教科書』は褒め過ぎですが(笑)。
…語ってしまってすみません(笑)。
さて、セルフィーネに素直な反応をされたハルミアン。予想される通り、動揺することになります。
その動揺の先に彼がどんな選択をするのか…。
この前後編とその後の一話は、自分でも気に入っているエピソードの一つですので、お楽しみ頂ければ嬉しいです!
何度も書きますが、いつも読み込んで気持ちのこもったコメントを下さり、とても有り難く思っています。
こちらこそ、ありがとうございます!
信頼関係 (前編)への応援コメント
セルフィーネのマルクへの信頼度がかなり高いですね。
マルクは裏表がなく、セルフィーネやカウティスのために尽力できるからでしょうね。
そして、ハルミアン、あっさり答えてしまったセルフィーネに対して、どう思い、どう行動するのか。
イスタークとの関係値もあって、これまた一筋縄ではいかなさそうです。
ただ、やはりもやもやした気持ちはあるのですね。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
マルクはしがらみも少なく、表裏もない上に、カウティスとラードには見えない魔力が見えるので特に信頼度は高いようです。
探りを入れたつもりが、あっさり答えを得てしまったハルミアンです。
もやもやの心のまま後編に続きます。
彼の取る行動は…。
引き続きお見守り頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
疑えへの応援コメント
うわー!章タイトルからして、もうテンション上がりました!闇がザクバラを暗喩しているのなら、灯火が何を指すのか…先の展開に妄想が膨らみますね。
マルクの晴れ姿を楽しみにしてみたり、「おかえりなさい」に喜んだり…ネイクーンではセルフィーネが生き生きとしていて、他国にいる時と比べると本当に魅力的です。そして、彼女がこう在れるのも、周囲の人間だけでなく、ネイクーン自体が水の精霊を身近に、そして敬意を以て接するからこそ。この国全体の温かさが、本当に胸を打ちます。じんわり涙です。
久々登場のエルノートですが、既に魔力終結の施設を別の用途で考えていたりと、既に施政者としての風格が出ていますね。ミルガンにセシウムと先代からの家臣も引き継いでいますし、心強いばかりです。
そして…今回も、うむむと唸らされました。タイトルからしてセルフィーネに疑う事を誰かが進言するのだろうなと予想はしていましたが、いかにセルフィーネが他とは違う精霊だったとしても、本質は純粋無垢。そんな彼女に、言葉を額面通りに受け取るなと言っても、その線引きは当然難しいわけで。
これなんですよ、この異種族の異なる感覚!これがセルフィーネをある種超然とさせているところがありますし、このわずかな…時には大きな差異こそが、この物語の面白さなんですよね。以前、「外観だけ違うというのはちょっと」と仰っていましたが、今回のくだりでも、エルノートの言葉にセルフィーネの理解が追いつかず、戸惑いを見せたり…と、本当に全く別の種族としてくっきり浮き上がるんです。毎度、本当に圧倒されます。
…一応、確認ですけど…幸まる様は、…人間…でいらっしゃいますよね?(笑)
そしてミルガンの推測が遂にザクバラの本質を捉えました。怒りに燃えるエルノートがどう出るのか…続きが気になり過ぎます。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
先ずは章タイトルに反応して下さってありがとうございます。
“闇”は勿論ザクバラ。
ではでは、“灯火”は…?
想像も込みでお楽しみ頂ければと思います!(笑)
ネイクーンに戻ってきて、嬉しくて堪らないセルフィーネです。
乙女度も増します(笑)。そして周りも喜んでいます。良い関係です。
エルノートは心身共に安定し、治世への滑り出しはまずまずといったところですね。
ここでの『疑え』を教えたのはエルノートでした。
しかしながら、精霊のセルフィーネには簡単には理解できず…。
異種族の描写は毎度気を使っているところですが、過分に褒めて頂き恐縮ですっ(汗)。
残念ながら(?)私は人間ですよー。
時々オカメインコに疑似彼氏認定はされていますがね…、ううっ…。
ザクバラ国への警戒を増すネイクーン。この後の展開も、続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
あ、前回スルーしてしまったのですが(すみません)、書いていてしんどいこと、あんまりないです。根暗なので(爆!)。
どちらかと言えば、甘々が足りないとモヤモヤします。これを何かで解消しないと大変です(笑)
詛を継ぐ者達への応援コメント
ちょっと…幸まる様?甘々、随分と短くありません事?(笑)
ザクバラが話を追う毎にきな臭さを増してる今、もうちょっと我々読み手にこう…フッと抜ける瞬間を与えていただけるとありがたいのですが…(クレームではありませんよ、念の為(笑)。
まぁ、今回はカウティスの男前な一言に口が緩んじゃいましたね。口付けの前にあれはなかなか言えません。そしてセルフィーネ、どんどん可愛さ増してってますよね。会えない時間が想いを育てる等と良く言われますが、想いが募れば相手を欲するのもまた当然なわけで。これまでがちょっと精霊然として良い子過ぎたところもあったので、今後は前のめりにガシガシ欲張っていって欲しいですし、そうあるべきだとも思います。
対するザクバラは…もう、何と言えばいいのか…そういった描写がないのに、終始重苦しく描かれていて感心するのですが、「ちょっと書くのしんどかったりしなかったのかなぁ…」とも思ってしまうほどです。
意識を取り戻すや、水の精霊を手に入れたと激賞する王。その言葉に激しく動揺するタージュリヤ王女とジェクド、そして思いを新たに水の精霊を欲するリィドウォル。ここだけ見れば、詛に蝕まれた王を慕い嘆く悲劇の国家として映ります。
…ですが、そもそもセルフィーネの共有は定められた協約の上に成り立っています。「長く留め置けないか」という提案をしたタージュリヤ王女は勿論、それに意見を寄せる家臣達も、全員が、それが正しくない方策であるという事に気付いていません。詛から王を解き放ちたい一心が募ったあまり、そこには既に、かわした取り決めも、残る二国の存在すらもなく…この異常な光景が淡々と進む様には、少なからず怖さを覚えました。
リィドウォルに至っては言わずもがな。ザクバラがもっともセルフィーネを欲しているのは確かですが、だからと言って手段を選ばず奪取して良いという事にはなりません。…まぁ…自身の悲願ともなれば、視野も思考も狭まるのは分かりますが、それにしても悪手と思わざるを得ません。
ここまでで充分パンチがあったのに、挙げ句カウティスが詛を受け継いでいる事がほぼ確約されてしまって、もう…どうするんですか、この先。
展開がたまらなく怖いのに、それでいて読まずにはいられないんですよね…明日も楽しみとハラハラ、半分ずつ用意して更新を待ちます。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。
最近、早朝にコメントを頂くことが多かったように思うので、何だか今日は二度頂けて得した気分です。欠かさずコメントを書いて下さって、本当にありがとうございます。
本当に。
こんなんじゃ全く足りませんよね、甘々が!私もそう思います(笑)。
まあ、甘々だけでは物語が止まってしまうので仕方ありません…。
ですが、ネイクーンとフルデルデの四週間は始まったばかりですので。
この先をお楽しみ頂ければと思います。
セルフィーネの可愛さが増していると言って頂けて、とても嬉しいです!
そういう風に書きたかったのです。
ザクバラ国。
『ちょっと書くのしんどかったりしなかったのかな』
あれ?待居様がそれを仰いますか。かなり大変な世界大戦を書かれてますよね…(笑)。
逆にお聞きしたいですが、疲れる時はないのですか?
確かにザクバラ国のやり方は良くないように見えますね。
しかしながら、タージュリヤの希望自体は、三国間で協議できないかという範疇のことを口にしただけなので、有りだろうと考えています。
そもそも、三国の協約を先に変えているのは(二国間の間のことだけとはいえ)、ネイクーン王国とフルデルテ王国なのですよね。
まあ、リィドウォルは完全に別の域でまずいのですが…。
カウティスが詛を継いでいることは確実になりました。
『もう…どうするんですか、この先』
本当に。(こら)
楽しみとハラハラ半分ずつで(ありがとうございます)、明日も読んで下さると嬉しいです。
ありがとうございました!
詛を継ぐ者達への応援コメント
前半は相変わらずの甘々展開グッド👍😉
しかしそうかー
分かっちゃいたがカウティスも….
セルフィーネの香りにそんな秘密が
それじゃ他の魔術素養のある者たちが感じられないのは納得
今までカウティスが度々ダークサイドに堕ちそうになっても踏みとどまっています
セルフィーネを始め、家族、友人、部下達との絆が彼をライトサイドに繋ぎ止めると信じています
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
無事にネイクーンに戻ったセルフィーネ。まずはカウティスと再会を喜びます。
ザクバラ国では甘々要素がなさすぎましたので、しばらく甘々して頂きたい作者です(笑)。
『分かっちゃいたがカウティスも….』
カウティスだけが香りを感じる理由はこれでした。彼にも確かに詛が受け継がれているようです。
仰る通り、カウティスの周りには支えになる者がたくさんいますね。
彼がこのまま、詛に沈むことなく生きていけるのか…。
最終話まで残り80話程ですが、引き続きお見守り頂ければ嬉しいです!
ありがとうございました!
詛を継ぐ者達への応援コメント
こんにちは。
「ザクバラ王族は竜人の血を受け継ぐ為か、詛が表れ始めると、精霊の匂いというものを僅かに感じられるようになる。」
が───ん!!
だから、カウティス王子だけ、セルフィーネの朝露の香りを感じていたのか。
もう詛が表れはじめてるよぉぉぉぉう!。゚(゚´Д`゚)゚。
作者からの返信
こんにちは。
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
がーん!です。
カウティスだけがなぜセルフィーネの香りを感じることができるのか、その理由はこれでした。
がーん!として下さってありがとうございます。
二人だけの絆だと嬉しく感じていたカウティスとセルフィーネ。
この事実をいつか知ることになってしまうのでしょうか…。
………しかしネイクーンへ帰って来たので、不安要素は一旦ポイして、二人で甘々して頂きたい作者でございます。
甘々不足なのですー!(書いたのは誰だ)
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
帰還間際への応援コメント
いやぁ…きちんと期日通りに戻って来れて本当に良かったです。ザクバラにいる間はつくづく気が抜けないですからね。昨日幸まる様に大丈夫と言われていましたが、実際読むまでちっとも安心出来ませんでした(笑)
予定よりも早めにべリウム川に戻れたセルフィーネ。その瞬間を剣を振りながら待つカウティスの通常営業が微笑ましくもあるのですが…なにより、ハルミアンのわずかな変化に胸を打たれました。
イスタークとの仲を取り戻したいばかりに、ふとしたきっかけで良くない方へと転がってしまいそうな危うさが常にあるハルミアンですが、「救われた」「感謝している」と、真っ直ぐに向けられた思いに後ろめたさを覚え、言葉を失う様に、それで良いんだよ…と、応援せずにはいられません。
普段から物語を引っかき回し続けている彼ですが、以前も書いた様に、もし聖紋絡みでひと悶着起こってしまったら、もうそろそろ笑って済ませられるレベルじゃなくなります。ハルミアンらしさを失わない為にも、ここは、何が大切な事なのかを思い出して貰いたいです。
無事に戻ってきたセルフィーネは、他国にはないザクバラの異常に少し気付いている様ですね。魔術素質と共に黒く見えるものは詛かと思いますが…遥か昔から深く根を張ったそれを、以下に他の精霊と違うとは言え、彼女がどうにかする事など出来るのでしょうか。こうして落ち着いて考えると、リィドウォルがどれだけ無茶をさせようとしているのかが良く分かりますね。
…まぁ…それはそれ!次回更新からほっこりと甘々のネイクーンパートなので、本当にホッとしていますし、楽しむ準備は万全です!
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
無事にネイクーンへ戻ってきました、セルフィーネ。
ようやく安心して頂けたようで何よりです(笑)。
ハルミアンと二人きりで話す機会を得たカウティス。真っ直ぐに感謝の気持ちを伝えます。
カウティスは回りくどいことが苦手、ということもありますが、真っ直ぐな想いは強いということを知っているからでもありました。
言葉を失ったハルミアン。
セルフィーネが戻った今、決断の時は迫ります。
引き続き応援頂ければ嬉しいです。
ザクバラの異様さ、セルフィーネも実感したところですね。
まだ自分に求められるものの大きさを知らないセルフィーネですが、一旦ポイして、ゆっくり甘々して欲しいものです(切実)。
ネイクーン、フルデルテの四週間が始まります。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
帰還間際への応援コメント
こんばんは。
カウティス王子の腕に飛び込んでくるセルフィーネ、かわいい!
そして、リィドウォルと、タージュリヤ王太子も、黒い詛のモヤが、ある、のか……。
今のところ、タージュリヤ王太子は、まともそうに見えるけれど……。
そして、信頼されてるハルミアンは、どうするの……。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
堪らず飛び込んだセルフィーネ。
かわいいと言って頂けて嬉しいです!
ヒロインをかわいいと褒めて頂けるのが、本当に嬉しいのですっ!
えへへ。
難なく受け止めるカウティスと共に、ようやくネイクーンでの二週間が始まります、
セルフィーネの見たところ、リィドウォルにもタージュリヤにも、黒っぽい靄のようなものが…。
詛はどこまで侵食しているのでしょうか…。
信頼の感情を真っ直ぐに向けられて、反応出来ないハルミアン。
セルフィーネはネイクーンに帰ってきました。
彼はどうするのか。決断の時は迫ります。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
策謀への応援コメント
こんばんは。
「この水の精霊には、この者自身を気遣ってみせるよりも、カウティスをだしにした方が効果があると、すぐに分かった。」
リィドウォルに、まるっとばれてる───!(;´∀`)💦
リィドウォルの執着が、ましている。
そして、イルウェンは、水の精霊に悪感情を持っている。
それが、この後、どの局面で、どのように関わってくるであろうか。
作者からの返信
読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
純粋無垢なセルフィーネ。
リィドウォルにすっかり読まれています。
執着が増して…。
それにセルフィーネが気付くと良いのですが…。
イルウェンは、ザクバラ国中央で生まれ育った者の多くと同じ様に、ネイクーンは敵国だと思っています。
そして、カウティスが個人的に大嫌いなのです(笑)。
それもあってか、水の精霊へも嫌悪が増し増しに…。
彼の思いがどこでどう物語に影響するのかも含め、引き続きお楽しみ頂ければ嬉しいです。
ありがとうございました!
真の声への応援コメント
こんばんは。
リィドウォルと王の会話、非常にハラハラしながら拝読しました。
結果、今日は、とても良い邂逅となったようです。
リィドウォルは、予想もしなかった出来事に、じわじわと嬉しそうです。
しかし、幸まる様。私は、これが何かの布石に思えて仕方がありません……。
作者からの返信
こんばんは。
読んで下さってありがとうございます。
コメントも嬉しいです。
しっかりと意識を保ち、とうとうザクバラ国王がリィドウォルと対面しました。
ハラハラしてお見守り頂き、ありがとうございます。
思いもよらなかった王の言葉に、リィドウォルは喜びと共に強く戸惑いを感じています。
『これが何かの布石に思えて…』
ドキ。
今回の国王の目覚めが、これからのザクバラ国にとって、そしてリィドウォルにとっても、良い方に転がるのかどうか。
引き続きお見守り頂ければ嬉しいです。
ありがとうございました!
懐柔への応援コメント
はぁー…参りました。溜め息出ますね。もう着々とリィドウォルの思惑通りに物事が進み続けているだけじゃなく、状況が更に彼の野望を後押ししてしまっています。
何がよろしくないって、タイトルにもある懐柔でセルフィーネを思い通りに動かそうとする、リィドウォルのやり口ですよね。セルフィーネの魅力のひとつでもある無垢さに付け入る様に対話をし、苦笑いまで見せ、カウティスの名前まで出すだなんて…とことん卑劣です。
そして…これもまた展開としては絶妙なのですが、セルフィーネのザクバラに…更にリィドウォルに対する理解が同時に進んでしまっている事が、状況を知らずに悪化させてしまっているんですよね。「隣の国」の「一人の人間」…まぁ実際そうなんですけど、純粋であるが故に、その根底に秘めた野望と悪意に気付けていないのがもどかしいです。
望みどおりに力の一端を…しかも明らかに強大な魔力を見せてしまったセルフィーネ。あーあ…やってしまいましたね。王が再び意識を取り戻すだなんて、よりリィドウォルがセルフィーネを欲する原動力となるに違いありません。
…カウティス達の川べりの冒頭から、ちょっと嫌な予感がしているんですけど、リィドウォルの口車に乗ってしまう形で、二週間以上滞在してしまうんじゃないでしょうか。もしそうだとするなら…幸まる様の甘々大好き発言、ちょっと怪しくなってきますね、いよいよ(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
セルフィーネを上手く手懐ける為、彼女が好みそうな言動で誘導し始めたリィドウォルです。
改めて見ると、やらしいですね~(書いたの自分)。
無垢なセルフィーネがザクバラ国とリィドウォルを理解しようとする様を、『展開としては絶妙』と言って頂き、嬉しい限りです。
セルフィーネにとって、カウティスの側にいることを無条件に許されている月初めの二週間は特別です。
ザクバラ国に長く滞在を願われたとしても、そこは譲れない部分でしょう。
…というわけで、次話より月が替わりまして、お待ちかねのネイクーンでの甘々パートへ!!
あれ?
お待ちでなかったですかね?(笑)
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
懐柔への応援コメント
月光神の力は、竜人の血の詛も解除できそうに思えますね。
今のセルフィーネではまだ無理ですが。
リィドウォルの策略もまさにこれからといったところかもしれませんね。
下記、「ニ」が漢字ではなくカタカナになっています。
「~ニ年近く伏せっておられる」の部分です。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
リィドウォルの予想通り、セルフィーネの魔力と月光の御力を持ってすれば、詛は解けるかもしれません。 こうなってくれば、彼の手は更に伸びそうです…。
ザクバラ国では助け手がいないのが辛いところです。
誤字のご指摘、いつもありがとうございます!
早速直しました!!
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
策謀への応援コメント
あーあ…やっぱり思っていた通りでした。そして、予想が当たってしまった事が残念でなりません。
…まぁもっとも、国を詛から解き放ちたい一心で、これまで手段を選ばず蠢動し続けてきたリィドウォルですから、セルフィーネが何もせず、ただ見ただけで王の意識が戻ったとなれば、これは明らかに宿願へと一歩近づいている証。放っておく理由がありません。
ですが今回、リィドウォルの内面が久しぶりに明かされた事で、なんだか彼が以前より荒んでしまっている様に思えました。「純粋培養のお嬢さん」に始まって、「カウティスをだしに」、「使える」等…言葉の端々に、セルフィーネを精霊ではなく物として扱わんとする意図がありありと見えてしまっています。
もう何度となく書いてきたので軽く済ませますが、その方法しかないわけじゃないはずですし、独りで戦えと言われているわけでもありません。果たすべき思いに囚われ、他が見えなくなるという事はこれほど悲しいものなのかと…ここ最近のリィドウォルには、いつも溜息が出てしまいます。
そして…イルウェンには彼なりに思うところもある様ですね。これまではやたらと鋭利に尖って、血の気の多い番犬にも似た印象の強い彼ですが、主とザクバラを思うあまり、話を余計に難しくしてしまわないでしょうか。先行きが心配です。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
待居様の予想通り、リィドウォルはセルフィーネに更に近付きます。
『以前より荒んでしまっている』
気付いて頂けて嬉しいです。
ザクバラ国の詛に侵されているのは、国王だけではありません。
本人の気付かない内に、人格を蝕むのが詛で…。
リィドウォルの言動は、どこまでが彼が元々望んでいたものに沿っているのでしょうか。
リィドウォルとイルウェン。
カウティスとラード主従と比較してもらえるように頑張って書いていたのですが、上手く書けたのかは、むむむ…。
彼がリィドウォルを思って、何かをしでかすことになるのでしょうか。
今後の展開も、続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
略奪者への応援コメント
二人は永遠に別れてしまいましたか。
この一文が個人的に衝撃的すぎて後半部分がなかなか頭に入らず、何度も読み直してしまいました。私は自分でも思っていた以上に、この二人を応援していたようです。
それにしてもエルノート、不器用ながらも男気を感じますね。
そしてフェリシアのことも、やはり私は好きですね。
どうか二人に、今後の幸せがあらんことを。
いつも拝読させていただき、ありがとうございます。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
エルノートとフェリシア、二人はここで別れとなりました。
最初から上手く行かなかった訳でもなく、エルノートにも彼なりの思いもあり…。でも様々な部分ですれ違い続けた二人の結末でした。
二人を応援して下さって、ありがとうございます。
そんな風に思って頂けて、そして今後のフェリシアを案じて下さり、本当に嬉しいです。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
こちらこそ、いつもありがとうございます!
編集済
真の声への応援コメント
昨日、リィドウォルの口角上がりっぱなしと予測したのですが…見事に外れたばかりか、私が泣く羽目になりました。
意識を取り戻した王から謝罪を重ねられたリィドウォル。ようやく彼自身の真実の言葉を耳にする事が出来ましたし、あの頃の命令はやはり詛のもたらした錯乱だったと確信したのでしょうが、それでも結局報われないまま、現状は何ひとつ変わっていない…独りもがき続けてきたリィドウォルの心中を思えば、あまりにも辛過ぎます。
ただ、王の意識回復をセルフィーネが為したと考えてしまったら、これまでよりも貪欲に精霊の魔力を欲していく事になってしまいそうで…様々な策を重ねた結果、やっぱり口角が上がってしまうんじゃないでしょうか。ちょっと油断できません。
打って変わって冷〇ピタマルクとラードの試験の話ですが…この魔石の造成、今後に関わってくる話だとみました。…いや、何か確信があるわけじゃないんですけど、セルフィーネが実体化に意欲を示し始めているこの流れで、敢えてこの試験の内容を掘り下げているのには、きっと何かしら意味があるんだろうな…と、メタ的な視点で推察した結果です。
かと言って、動く石像と化すセルフィーネを見たいわけでもないのですが(笑)、…どうにも先が読めません。そのうち「こういう事か!」と手を打つ日が来るんでしょうか…楽しみに明日の更新を待ちます。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
とうとう意識を保って会話をしたザクバラ国王。
想像もしていなかった内容と様子に、戸惑うリィドウォルです。
詛を解いて、偉大な王として安らかに眠って欲しいと願っていたリィドウォルにとって、これが良い方に転がることになるのか。
冷え○タ、お気に入りです(笑)。
魔石に関する内容。
ご推察通り今後関係する部分を書きたかったのですが、マルクの魔術士モードにスイッチが入って、必要ないことまで語りすぎました(笑)。
うさぎの縫いぐるみを回避したら、動く石像に!?それは断固としてカウティスが却下しそうですね(笑)
まだまだ手探りの三国共有。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
編集済
敵国の姿への応援コメント
のっけから言う事でもないのかもしれませんが…今回も、もれなく不穏な展開です。ですが、これこそがこの物語の醍醐味のひとつです。
この、静かにひたひたと追い詰めてくる緊張感と、甘々な描写を含めたほっこりの緩和。どちらが欠けていても、この物語の奥深さや面白さは半減してしまいますし、もしそんな物語だったら、私もここまで入れ込んでいないです。ですからどうか、気兼ねなく突っ走って下さい。フォローして下さる方は、減る時は減るものです。
…などと言いながら、自分が減ったらクレーターレベルで凹むんですけどね(笑)
さて…ハルミアン、聖紋について、それとなーく探りを入れてきましたね。まぁ…分からない様にしているつもりでも、以前より深くセルフィーネを大切に思える様になったカウティスには、どうやら既に見破られている様にも思えます。
しかし…もしまた彼が私欲に負けて動いてしまった場合、これで何度目の危機を迎える事になるんでしょうか。そろそろカウティスの…の前に、ラードの逆鱗に触れかねないハルミアンの行く末が心配です。
ここで、セルフィーネがザクバラの街を見て、敵国ではなく他の国だと認識を改める展開でしたが…素直に感嘆しました。
今話に至るまでの間、リィドウォルがタージュリヤ王女をけしかけてまで塗り固めた上面の言葉を、無垢な精霊であるセルフィーネは疑いつつも受け入れているわけです。
ここで、「ザクバラは敵などではない、この国にはこの国の事情があるだけだ」と知ってしまうのは、皮肉にも彼女に精霊としての働きを自然と促してしまいますからね。なんと上手く組み立てられた底意地の悪い展開なんでしょう。素晴らしいです。
そう思って読み進めていたら、やっぱりリィドウォルの狙い通り…「慈悲深いものだ」の薄ら笑いに、初めて彼に心からイラッとした次第です。
そんな風に苛立たせられたのに、その後のジェクドの言葉で、また涙腺をやられてしまいました…そうなんですよね。陛下を何とかしたいのは勿論ですが、ザクバラを詛から解き放つ事こそ彼の本懐。その為には、自分などどうなっても良い…というスタンスは、これまで端々に見られましたからね。どこまで上手く生きられないのか…と、今度は悲しくさせられる始末です。本当にもう…彼は私をどうしたいんでしょう(笑)
挙げ句、セルフィーネが意識を集中したばっかりに陛下まで目覚めちゃいましたよ…こんなの、リィドウォルにとっては口角上がりっぱなしの事態でしかありません。必然、セルフィーネを占有したい思いも高まるばかりのはずです。どうかまだ今はなるべく穏便に運んで貰いたい…そう願ってばかりです。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
上手な立ち振舞いの出来ないハルミアン。カウティスは何か勘付いているようですね。
年末はセルフィーネが止めましたが、確かに行動によっては衝突の可能性も…。ハルミアンは何を選び取るでしょうか。
セルフィーネは純粋です。ザクバラ国を見て、民のことを考えるようになりました。
リィドウォルにすれば、思った通り、というところでしょうか。
『彼は私をどうしたいんでしょう』に、笑ってしまいました。
そんなに待居様を揺さぶってくれるとは、なかなかやるなリィドウォル(笑)。
さて、とうとう国王が目覚めたようですが、果たして『リィドウォル口角上がりっぱなしの事態』となるのでしょうか。
『クレーターレベルで凹む』でウケました。
待居様の言い回しは好き。
前話コメントで愚痴っぽく書いてしまった為(すみません)、お気遣い下さったのですね。ありがとうございます。
大丈夫です。もう書いてしまっていますし、この物語は自分でも気に入っていますから。
それに、今後更に不穏だらけになりますから(言い切ったし…)、開き直るしかありませんっ!はははは。
…そんなわけで、モヤモヤする部分も多いかと思いますが、続けてお楽しみ頂ければ幸いです!
ありがとうございました!
編集済
敵国の姿への応援コメント
こんにちは。
水の精霊、セルフィーネは純粋で良い子なのです……。
リィドウォルが虎視眈々と狙っています。(;´∀`)
そのリィドウォル、
「陛下と共に逝きたいんだろう。楽になりたいと思っているのは、自分自身なんじゃないのか!?」
無言。
抱えるものは、あまりにも大きく……。
作者からの返信
こんにちは。
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
セルフィーネは純粋で良い子です。
気持ちに余裕ができ、ザクバラ国の民のことを考え始めました…。
リィドウォルが想っているのは王と民のこと。
しかし、その心の奥では…というところでしょうか。
抱えているものは大きそうです…。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
編集済
親族の繫がりへの応援コメント
うーん…と唸っています。どうにもリィドウォルがきな臭過ぎるんですよね…。なんとか隙を突いて予定より早めにザクバラから切り上げて欲しいぐらいです。
と、その前に…川のほとりでの一幕、素晴らしかったです。姿が見えないカウティスと伝えられないセルフィーネが、ここでもどかしい思いをする描写はこれまで何度もあって、その度にどうにかならないものかと思っていたんです。
無事を歌で伝えるという手法自体がとにかく素敵ですし、カウティスもただ足元の水がはねるよりも遥かに安心出来ますからね。しっかりマルクの外した部分も引き継がれていて、ほっこりもする…本当に暖かくて良い場面でした。
ですが…今回の本筋はそこではなく、やっぱりリィドウォルなんですよね。今更になって、挙げ句カウティスに至っては会った記憶すらない祖父との面会を持ちかけるなんて、どう考えてもおかし過ぎます。血縁を引き合いに出してまでセルフィーネに探りを入れるところまでを含めて、つくづくいやらしいです。
そして、何がきな臭いって、彼の目的が全く見えてこないんですよね。まさか直接危害を加える様な野蛮な人間ではないんでしょうけど、詛から解放する為には手段を選ばない向きもありますし…でもその一方で、甥のカウティスの中に見つけた詛の可能性に愕然としてみたりもしていますよね。彼が口にした「血の繋がり」を、果たして額面通りに受け取っても良いものなのか…時折見せる叔父の顔を知ってしまっているだけに、もう全然真意が分かんないんです。不穏叔父から謎叔父にクラスチェンジです。
マレリィ側妃がもし訪国する事になったなら、カウティスも帯同する様ですし、確かに他について行ける人間もいないのかもしれませんが…ほら、またこうやって不安な読後ですよ。最高ですけども(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
歌声って、不思議と遠くから微かに聞こえると気持ちが良いものだと思うのです。
それで、側に寄ることの出来ない二人の場面で使いたいと思っていました。
良い場面と言って頂けて良かったです。
セルフィーネの反応を確かめる為、リィドウォルはじわりと近寄ります。
嫌な感じです…。
彼女の前で話す言葉に真実はどこまで含まれているのか。
……謎伯父にクラスチェンジと言われるのも仕方ないですね(笑)。
母が行くのならば…と決めたカウティスですが、ザクバラへ入国することになるのでしょうか。
『不安な読後』
読後感が悪いものは苦手のくせに、ハッピーエンドだから大丈夫!と、一話ごとに不穏を詰め込みすぎなのですよ…。
きっとだからフォローして下さる方がどんどん減るのですわ…はは。
もう最終まで書いているのですから、今更変えようがないのですけれどもね…。
凹んでも仕方ないので、このまま突っ走ります!
残り100話を切り、不安な読後も多いと思いますが、続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
謝罪への応援コメント
ひたひた這い寄る様なリィドウォルの立ち回り。これぞザクバラではあるんですが、…やっぱり、幸まる様が甘々を目指しているという話はガセでしたね(笑)
三国共有になってから、リィドウォルの立ち振る舞いは脅迫に謝罪、そして対話…と、セルフィーネを精霊ではなく一個人として扱う様に見えています。ですが、以前の様に取り乱したりしなくなった事で人間味が薄れて、より底知れない怖さを感じますね。少なくとも、カウティスを前に感情を剥き出しにしていた頃の方が、まだ人間味を感じます。
そして、純粋な悪意を含んだ人間と初めて対峙する事になるセルフィーネが、とにかく心配で仕方ありません。現段階では、違和感を覚えつつもリィドウォルに巧みに言いくるめられていますからね…これ以上、おかしな要求を突き付けられない事を願っています。
一転、ハルミアンはどこで何をしててもハルミアンですね…ザクバラパートに差し込まれると、正直ちょっとホッとします。
イスタークの憂慮には凄く納得なのですが…ハルミアンを代表として協調性が低いと言われてしまうのは、全エルフにとって凄く不名誉な気がしてならないです。絶対、ハルミアン個人ですよね(笑)
後押しもあって、またひとつイスタークとの溝を埋められたハルミアン。二人を静かに見守るエンバーは、登場の度に味わい深い立ち回りをするので注目しているのですが…今回ばかりはハルミアンに交換条件を暗に迫っている様で…神に忠実であるばかりに、曲者になってしまっていて、ちょっと油断出来ませんね。
なかなか気が休まらない展開が続きますね…少なくともこれ以上、リィドウォルが暴れない事を祈っています。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
『甘々を目指しているという話はガセ』
まあ!なんてことを!(笑)
ザクバラ国内に甘々する人達がいないのですよー。
つまらないわぁ(こら)。
ネイクーンへ戻るまではお預け、ということで。
人格に、進化の可能性。
リィドウォルも水の精霊が特別な“個”であるという認識は出来ていますが、根強く残っている“精霊とは使われるもの”という意識が、やはりネイクーンの人々とは違う対応になる大元のように考えています。
しかも、今は王城。
辺境でカウティス達と対面した時とは違うようです。
エルフの協調性のなさは、人間に比べて、ですね。
ハルミアンは協調性はないけど社交性はあるという…(笑)。
次話も引き続きザクバラ国での十日間です。モヤモヤもお楽しみ頂ければ幸いです(笑)。
ありがとうございました。
謝罪への応援コメント
こんにちは。
リィドウォルが、水の精霊を取り込もうとしていますね。
セルフィーネ、気をつけて……。
ハルミアンは、セルフィーネの神聖力を暴こうとするのか。
今後のイスタークとの関係によっても、変わってきますよね。
作者からの返信
こんにちは。
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
まだまだ掴みきれていない水の精霊を取り込むため、じわりと近寄るリィドウォルです。
聖堂建築現場に立ち入る許可を得られてしまったハルミアン。
迷いを残すものの、エンバーの視線に引くに引けない雰囲気に…。
『今後のイスタークとの関係によっても…』
彼にとって最重要はイスタークとの関係ですから、きっとそうですよね…。
果たして彼の選択は。
……まだ先ですが(笑)
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
ザクバラ国の要望への応援コメント
詛に喘ぐかの国の事ですから、タージュリヤ王女が出てきた場面でさえも気を許せずに読んでいたわけですが…やっぱり、リィドウォルの策略でしたか。
彼の悲しいまでの宿願も分かるのに、こういう得意の不穏ムーブをされてしまうと、モヤモヤが増しますね…他の手段を模索するとか、もっと何かしらあるでしょうよ、叔父さん。
セルフィーネは精霊である以上嘘もつけませんし、またそもそもが無垢な存在なんですから、そりゃこういった提案を持ちかけられれば当然、首を縦に振りますよ。フルデルデの女王が危惧していた事態に早速陥ってしまって、あぁもう…!とやっぱりモヤモヤしていました。
更に許せないのが、カウティスの名前をちらつかせた事です。三国が同意すれば…等と虫の良い事をのたまっていましたが、大切なものを引き合いに出す、これは丁寧ではありましたが立派な脅迫だと思います。とことん卑劣なんだよなぁ、やり口が。
まぁ…今回はセルフィーネの前で殊更神妙にしていたリィドウォルに、遂に騙されなかった自分がいた事だけが、唯一の良かったお話でした。結局、セルフィーネはまんまと滞在する形に持っていかれたわけですし…思惑通りに進んで、次はリィドウォル、何を仕掛けてくるんでしょうか。まぁどうせろくな事じゃないのは分かってますけどね。
以前にも書きましたが、この物語きっての不器用者リィドウォルの背景を知ってしまってからは、一概に憎みきれないのも事実です。(それ故にコメントが多少荒れています、どうか大目に見てやって下さい)
ですが、彼の一挙手一投足にこれだけモヤモヤさせられるんですから、これはもう、立派な悪として認定して良いんじゃないでしょうか。
更新が心配です。セルフィーネをあんまり酷い目に遭わせないで下さい…とお願いしたところで、…幸まる様だもんなぁ…(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
ザクバラ入国で、既にモヤモヤ増大しているご様子(笑)。申し訳ありません。
『カウティスの名前をちらつかせた』
はい。セルフィーネの執着を知っていての、柔らかな脅迫です。
まあ、ザクバラ国内にいる間は他に選択がなかったとはいえ、セルフィーネは承諾してしまいました。
『立派な悪として認定して良い』
んふふ〜。嬉しいですね(笑)。
しかし、仰る通り彼は不器用者ですし、事が本格的に動き始めるのはこれからです。
……私の展開が鈍いだけかもしれませんが。
何だか待居様にとって私は、すっかり登場人物を痛めつける作者として認定されているようですが(笑)。
目指すは甘々ですよっ!
二人の甘々が書きたいのです!(力説)
本当ですからねーっ!
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
編集済
足掛かりへの応援コメント
実体化が一度現実になりかけると、どうしても期待してしまうものですね…今ならカウティスの気持ちが良く分かります(笑)
とは言え、想像以上に、実体化には魔力を必要とする様で…三国を覆うほどともなると、必要な魔力量は甚大です。ちょっと先が見えないですよね。きっと希望を持ってしまうだろうカウティスには、今はちょっと言えないのも頷けます。
これに一番最初に気付いてくれたのがアナリナで本当に良かったです。セルフィーネを深く理解している友人の彼女なら、見守って無理をさせない様に進められるはずですからね。やっぱりフルデルデを訪国している時は安心して読み進められます。
そして…もう、ここからの話は「音痴のマルク」というパワーワードのせいで、割合落ち着いた展開のエピソードのはずなのに、なんだか終始にこやかに読んでしまいました。しかも酔っていたからじゃなく、真性だとは…本当に、こういうちょっとした要素の描写が上手くて、皆に親近感が湧きますね。
セルフィーネの歌声、どんな感じなんでしょう。精霊が歌うという概念もまた、ちょっと私の中にはなくて凄く斬新でした。合唱の提案に渋い顔をしそうなラードが、大人しく練習に参加しているところも含めて最高です。
ここでハルミアンですが…聖紋の件に躊躇いを覚えている様で、思わず「おお」と声が出ました。いつもだったら勢いで突っ走って、もう脱輪しているはずです。今回ばかりは事態も大きいですし、流石に…といったところでしょうか。本当に、良く考えるんだよ?ハルミアン。
さて…楽しく穏やかに進んでいたエピソードでしたが、次はザクバラ再び…ですねぇ…。セルフィーネが行きたくないのは勿論、私も彼らのヒリついた空気に当てられてしまいそうで…覚悟を決めて更新を待ちます。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
嬉しいはずなのに焦燥感の増すセルフィーネ。
一緒にいたのがアナリナで本当に良かったです。彼女の励ましと応援で、ひとまず安定を取り戻しました。
カウティスにはまだ言えません。
満を持して(?)合唱部隊結成です。
マルクは音痴。しかも本人は自覚なし(笑)。
実はラードとマルクのどっちを音痴に仕立て上げようかと悩みましたが、マルクが犠牲に。ラードは音痴って指摘されても堪えないな、と思いまして(笑)。
ハルミアン。さすがに少し躊躇いがあるようです。
半実体のないセルフィーネでは、今すぐどうこう出来ませんし、よく考えて欲しいところです。
さて、次話より二度目のザクバラ入国です。どのような十日間になるか…。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
あ、前回コメントで鳥の表現についてのご意見、とっても嬉しかったです〜。ふふふ。
証への応援コメント
こんにちは。
あちらこちらで、不穏です。
カウティス達の懐深くに入り込んだハルミアン。その願いゆえに、セルフィーネの聖痕をあばいてしまうかもしれません……。
まだどうなるかわかりませんが……。
また、ハドシュも、いつセルフィーネとの契約を破棄し、セルフィーネを世界に溶ける精霊に戻してしまうかしれません。
うう、どうなるだろう……。
はじめて、完全な? 実体をセルフィーネが持てたのに、あちこち不安です。
はじめてそれを知ったのが、アナリナで良かったです。彼女は味方!
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
あちこちで展開のあった一話でした。
ハルミアンは自分の願いの為にセルフィーネを差し出すのか?
ハドシュは契約魔法を破棄するのか?
…といった不穏だらけの中、セルフィーネは実体への足掛かりを得ました。
はい、アナリナは絶対的な味方。
神だろうが竜人だろうが、知ったこっちゃない!
セルフィーネが大事!です。
そしてもうすぐ舞台は再びザクバラ国へ…。
不穏増し増しをお楽しみ頂ければ幸いです(笑)。
ありがとうございました!
それと、別作品への叫び付きレビュー(笑)をありがとうございました!
嬉しかったです!
編集済
証への応援コメント
…これは…様々な局面で一気に展開しましたね…読み終えて、ちょっと呆然としてました(笑)
ハルミアン…このまま、また新たな騒動の種になってしまうのでしょうか。聖職者が悪ではないとはいえ、この物語では立派な障害なのもまた事実です。
エンバーの進言も聖職者本来のものでしかなく、…まぁ…もどかしいイスタークとハルミアンをどうにかしたいという個人的な思いもあるのでしょうが、それだけにこれもまた、絶対に「悪い」事ではないんですよね…。
少し逸れますが…鳥が尾羽を震わせて逡巡を表す描写、幸まる様でなくては書けませね。
出産に立ち会った事で生命の大切さを知り、自らも生きたいと命を欲する事で実体を得かけたセルフィーネ。その描かれ方が凄く精緻でじっくりと行を取っていて、ひょっとしてこのまま…と、かなり期待してしまいました。
今回は途中までとなりましたが…これを果たして、喜ばしい事と思って良いのかが、今は分からなくなってしまっています。上記のハルミアンの件がどうにも引っかかってしまうんですよね…実体化→ハルミアン→聖紋→聖職者…という流れが浮かんでしまうんです。想像で破顔するハルミアンを引っ叩いてしまいそうです。
逆に!逆に、まさかのハドシュの心が動かされるとは思いませんでした!これは凄まじい驚きです。セルフィーネと直接対峙していないのに、です。
ですが、それがまた、彼ら竜人の異質をくっきりとさせていて、そこが何とも素晴らしいんです。ハドシュが数話も前から常に気にかけているのは、契約の魔方陣と揺蕩う魔力のみなのに、その変化から躊躇いを覚える…ハルミアン然り、この物語の異種族は本当に人と異なっていて、その描写に触れる度に感動します。本当に勉強になります。
今回のエピソード、三つのうちどの展開が動いても、物語全体に大きく波及するお話でしたね。凄くこの先が楽しみです。
そして…今回はコメント、我ながら短めに収まりました!(笑)
私の時間まで気にかけて下さってありがとうございます。無理は全くしていませんので…むしろ、幸まる様こそ、返信に苦労などせず、端的にお返しいただいても大丈夫です。そんな事で私の熱は下がりませんからね。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
今章は、様々な所で展開があり、書いている方もわけ分からなくなりそうだったのですが(コラ)、特にこの一話は大きく動きました。
実際、ここからドーッと展開して終わる予定だったのですが…、まあ、モタモタしております(笑)。
セルフィーネが生命というものを知り、実体化へと進むところは、絶対書きたい!と思っていた部分で、気合が入っておりました。
…読み返すと、ちょっと勿体ぶってますね(笑)。
果たしてこれが、吉と出るか凶と出るか。ハルミアンがこの後どう立ち回ることになるのか…。
異種族、というものには色々憧れや思い入れがあるのですが、見た目が違うだけで人間じゃん!…というのは嫌で。
別物にしようと心掛けてはいるのですが、上手く書けない部分もあり。
なので、そんな風に感じて頂けているのはとても嬉しいです。
ハドシュはドーンとは出てこないのですが、重要な役でもあるので引き続きご注目頂きたいと思います。
毎話のコメント、本当に嬉しく思っています。
『この物語好きー!』という熱さで語られるのに、ハイハイなんてお返事出来ませーん!
だって嬉しいのですもの(笑)。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
いつも本当に!ありがとうございます!
証への応援コメント
これまた大きな変化が次々と起きていますね。
ハルミアン、イスタークのために動かくのか。
セルフィーネの実体化が具体的になって、周囲をどう巻き込んでいくのか。
ハドシュの躊躇いは何をもたらすのか。
予断を許さない怒涛の展開ですね。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
それぞれの下で変化が起き、様々な思惑が絡んでいます。
ハドシュが契約を破棄すれば終わりでしたが、それは出来ないままに。
『怒涛の展開』
この辺り、ここからそのように盛り上げて、350話位で終われそう…と思って書いていたように思います。
しかし実際は、モタモタと進んでしまったようにも…。
思った通りに進行するって、難しいですね(笑)。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
編集済
執着心への応援コメント
昼間、続きが気になって気になって読んでいたんです。思わず溜め息が出ました。ハルミアン…お前というヤツは本当に…。
先ずは拗ねまくっているカウティスにほっこりです。最近めっきり大人になって、落ち着いた立ち振る舞いの多かった彼が、こうして「男の子」的な側面を見せるのは結構久しぶりな気がして、微笑ましいです。
逆に、急激に感情豊かに素直さを増してきているセルフィーネですが、二人の関係性では無垢な彼女の完全勝利ですね。この力関係(という表現が合っているのかは分かりませんが)も、以前の二人とはちょっと変わってきている様に思えていて、密かに注目しています。
変わっていると言えば、ネイクーンでの産湯と、フルデルデのそれの受け取りが変わっているのも、セルフィーネの成長のひとつに違いないですよね。より人間にも似た感情が育まれていくのは、なんとなくですが、彼女にとって良い事の様に思えています。
そして…ハルミアンなんですよね…もう一度言います、本当にお前と言う奴は…なんです。
作中でも触れていましたが、長命であるが故に、その琴線に触れるものは少なく、興味の有無が殊更にくっきりしている…この設定が凄く好きなので、この物語のエルフがそうした種族だというのは分かっています。
多少の事象には揺らがないその心に刻まれた、かつてのイスタークとの絆を再び撚り合わせる為、誰も望んでいないセルフィーネの聖職者への道を、再び模索してしまう…「また悪手だよ…そろそろラードに叱られるぐらいじゃ済まないぞ」と思っていました。
聖職者としてのイスタークの拘束される様までも鮮明に覚えているのなら、これからハルミアンがやろうとしている事は、セルフィーネを同じ形にしてしまう事でもあるんです。どうしてそこに思い至らないのか…と、少し落胆もしていました。
昼間の時点では、です。
ただ…落ち着いて読み返してみると、そうまでして取り戻したい関係がある事って、本当に極めて稀で、凄く素敵な事だと思えて来たんです。ありきたりな表現に「例え世界を敵に回しても」というものがありますが、ひとつの宿願に思いを向ける純粋な衝動を責める事なんて、きっと誰にも出来ないはずなんです。
手段の正否の問題は確かにあります。そしてこの物語は、カウティスとセルフィーネが幸せになる為の物語だという事も分かっています。ですが、その傍らで、長命なばかりにひとつの思いに囚われて苦しみ、時として主役の二人やその周辺に迷惑をかけながらも、自分の思いを貫き通そうともがくハルミアンのわがままが放つ無垢な色を、私は気高いとさえ思えてしまいました。やっぱり彼はいつだって、他の誰よりも人間くさいんですよね。
書いていて思いましたが…これって、ザクバラのリィドウォルにもそのまま当てはまる様にも思えるんです。本当に、誰も彼も、この物語は不器用揃いで困ります。どうしても憎めなくなってしまうばかりか、全ての関係やどの国の内情も、八方丸く収まって欲しくなってしまいますから。
ここ最近、どうにか長文を少しでも抑えようと四苦八苦していたのですが…ハルミアンに酷く心を動かされてしまったので、本筋ではないのは分かっているのですが、長々と書き連ねてしまいました。面倒くさくて心底申し訳ないです。
彼は彼として勿論上手くいって欲しいのですが…きっと、いや絶対叱られるんだろうな…と思いながら、明日の更新を待ちます。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
久しぶりにカウティスの子供っぽい面が出ました。絶対自分を一番にしてくれる自信があったのに…ショーック!です(笑)。
確かに、力関係というのも変ですが、結局はセルフィーネの真っ直ぐな愛情にカウティスは勝てないのです。
彼女が感情豊かになってきて益々、ですよね。
ハルミアンについて、色々と考察して頂き、とても嬉しく思っています。
書いている時は、世間一般のエルフ像とはちょっと違っていて、違和感かな…と思ったりもしましたが、設定が好きと言って頂けて安心しております。
ハルミアンにとって、既にセルフィーネやカウティス達は内に入れた存在です。しかし、イスタークという存在は特別です。
『例え世界を敵に回しても』というのは、分かり易い言い回しで、真実ですよね。
実際、目的や手段はそれぞれですが、想いだけで言えば、リィドウォルに限らずカウティスも同様かと思います。
『誰も彼も、この物語は不器用揃いで困ります』
ぐはーっ!(笑)
私はどうやら、完全悪というものを書くのが苦手なようで…。物語の幅を広げるには必要かとも思うのですが。むむ、実力不足なり。
毎話思いの丈を綴って下さり、とても嬉しく思っています。脇の人物達も情を込めて読み解いて下さって、感激するばかりです。
いつもありがとうございます!待居様の貴重なお時間を削っていないかだけが心配ですが…、大丈夫ですか?(笑)
ハルミアンは叱られることになるのか…。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
純粋への応援コメント
なぁるほど…前話の返信で「笑っていただけるかも」と仰っていましたが、こういう事だったんですね。えぇ、思惑通り笑いましたとも!(笑)
戻ってこないセルフィーネに落ち込むカウティスと、イスタークに避けられて落ち込むハルミアン。「息合ってるなぁ…」と変なところに微笑ましかったのですが、現われたセルフィーネの開口一番、「赤ん坊が産まれた!」は…ちょっと予想していませんでした。もっとこう、生命の神秘にふるふるするものだとばかり勝手に思い込んでいたので(笑)
言うだけ言って颯爽といなくなってしまったセルフィーネを呼ぶカウティスの様が、なんともまた抜けていて…本当に、時に辛苦が続いて落涙せざるを得ない物語と同じ登場人物達とは思えません。このふり幅の大きさが堪らないんですよね…最高です。
それはそれとして…立ち会った際、彼女の魔力が青銀色の輝きを放ったという描写が少し気になりました。セルフィーネは新たな何かを得たんでしょうか。きっと今後に繋がるものなんだろうなとにらんでいます。
アナリナも頑張りましたね…聖女も立ち会うという風習にさらりと触れながらも、家族について触れられたのは初めてじゃないでしょうか。独り他国で頑張る彼女を察して、抱きしめた女王の気持ちが優しくて、ちょっと胸が熱くなりました。
ここでセルフィーネについての話になりましたが…確かにセルフィーネの純粋さは、この三国共有に於いて…というより、ザクバラにとっては格好の付け入る隙になってしまうのかもしれません。実際、リィドウォルはもうずっと彼女を使って詛を打ち払う事しか考えていないわけですから。
ですが、カウティスと彼を取り巻く王族や仲間達がいて、敬愛の対象として思いを寄せる風土が出来上がっているネイクーンと、今回の様に、セルフィーネを一個人として歓迎し、彼女を大切に扱う下地が出来上がっているフルデルデ…両国の支えがあれば、セルフィーネも酷い目に遭わずに済むはずと確信しています。
ちょっと肩の力が抜けるエピソードでしたけど…もうそろそろですよね、ザクバラリターンズ。どうかセルフィーネを穢したり傷付けたりする展開がない事、本当に願っています。
…願ってますからね?(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
セルフィーネは凄い衝撃と感動を味わったようです。
気持ちが高ぶったままの帰還。カウティスには別の衝撃でした(笑)。
笑って頂けて嬉しいです。
青銀の輝き。セルフィーネの感動は、彼女に何を与えたでしょうか。
期待してお待ち下さいませ(笑)。
アナリナの望みは、家族の下へ帰ること。その願いを感じ取り、母の気持ちで抱き締めた女王でした。
『ザクバラリターンズ』これ、ウケました!(笑)
セルフィーネの純粋さは、ネイクーンという国にあってこそ尊ばれたものでしたが、意識の違う国では付け入る隙に…。
果たして、フルデルデ女王の言葉が本当のことになってしまうのか…。
『セルフィーネを穢したり傷付けたりする展開がない事』
願って頂き、ありがとうございます!
有り難いと思っています!
思っているのですけれどもっ!
……ははは(汗)。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
編集済
純粋への応援コメント
王太子、無事ご出産おめでとうございます。
出産に立ち会ったセルフィーネの喜びようが、弾けるようで、可愛らしいですね。
そして、アナリナを抱きしめる女王の懐の深さ、大好きです。
願わくば、アナリナが、いつかご両親のもとに、元聖女として帰還できる日が訪れんことを。
切に願います。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
祝の言葉をありがとうございます。
セルフィーネには、物凄い衝撃と感動だったようです。
可愛いと言って頂けて嬉しいです!
フルデルデ女王は愛情も懐も深い母です。何と言っても、メイマナの母ですので(笑)。うんうん。
アナリナを思って下さってありがとうございます。
彼女が切に願うのは家族の下へ帰ること…。いつか叶う日が来るでしょうか。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
良い関係への応援コメント
待望のお茶会…私、大満足です。セルフィーネを良い意味で特別扱いせず、更に想像していた以上に、セルフィーネへの思いに溢れた会でしたね。
先ずは天真爛漫なアナリナから始まって、すぐにほっこりです。実体化に飛び上がるほど喜んでみたり、罵詈雑言でキーッとなってみたり…聖女然と大人しくしずしずしていないところが、彼女の魅力なんですよね。
セルフィーネにも一切の気兼ねもなく、本当に良い友人をもったものです。けれど…「好きだ」を口走ってしまう素直過ぎるうっかりに、クスクス笑いました。セルフィーネはこれで良いんです。
それにしても、フルデルデは話が早くて良いですね。つい頑張ってしまうセルフィーネの責任感をふんわり軽くして、すぐネイクーンに帰らせるだなんて、女王の計らいが粋過ぎます。国としての砂漠化阻止の対策までをも織り込んでの言葉なら、セルフィーネの足も軽くなりますしね。
心根はとことん素敵なのに、あの言い回しだと、誰でもちょっとびっくりしちゃいますよね…きっと王配も日夜苦労してるのかなと思うと微笑ましくて、フルデルデがどんどん好きになります。あのメイマナ王女の祖国なのも頷けますね。
何にせよ、フルデルデで回復次第ネイクーンに戻れるという、殆ど自由に両国を行き来出来る事が約束されたわけです。この事実はセルフィーネにも、そして私にも大きいです。それでなくてもザクバラで心をざわざわさせざるを得ませんからね。
ここで王太子が産気づきましたが…これも次話に繋がるんでしょうか。もしセルフィーネが同席出来たり、新しい命を目にする事があったなら、きっと新たな何かを得そうな気もしています。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
一話丸々、フルデルデ王族とのお茶会でした。
ご満足頂けたようで何よりです。
フルデルデ王国でのびのびしているアナリナ。セルフィーネの進化具合を知って、喜んだり怒ったり忙しかったようです(笑)。
そんなアナリナに、思わず『好き』とつぶやいちゃったセルフィーネ。
はい、セルフィーネはこれで良いのです!(笑)
どうしてメイマナ王女があんな風に育ったか。
ああ、納得と思って頂けるような王女と王配にしたかったのですが、上手く表せていたようで安心しました。
セルフィーネは、これで二国間を行き来するようになります。
月の三分の二は安心ですね。
王太子に陣痛がきました。
はい、次話に繋がります。
『きっと新たな何かを得そうな気も…』
予想して頂いて嬉しいです。
この出産で、セルフィーネが何を得るのか……の前に、少し笑って頂けるかもしれません(笑)。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
女友達への応援コメント
フルデルデとザクバラ、そしてアナリナとリィドウォル、何もかもが正反対で、すんなりとはいきませんね。
セルフィーネの進化、ジェクドに言われて初めて気づくリィドウォルがちょっと間抜けな感じがして、何とも言えません。
いっそのこと、このまま抜けっぱなしでいてくれたらと思いますが(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
ザクバラ国とフルデルデ王国は、対応が対照的ですよね。
フルデルデの後にザクバラへ行くセルフィーネは、余計疲れそうです。
間抜けな感じのリィドウォル。改めて見るとそうですね(笑)。
望んで魔術士である者と、いやいや魔術士として学んだ者の差かもしれません。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
女友達への応援コメント
後半、ザクバラでリィドウォルが友人とやいやい言っていましたが…もうそんな事より(我ながら二人に酷いですね笑)、夜のお茶会が既に楽しみで仕方ありません。あの女王に王配、アナリナとセルフィーネ…ほっこりは絶対に楽しい話になるに決まってるんですから。…ですよね?流石に…ね?(笑)
そう言えば…と、アナリナがおたおたしたので気付きました。彼女、実体化に関して知らなかったですよね。そう考えるとアナリナがネイクーンにいたのって結構前の話なのに、存在感を全く失っていないのが凄いです。ただただ皆を辛い目に遭わせるだけじゃない(笑)その手腕、感服です。
お茶会かぁー…実体化からカウティスへの気持ちまで、幅広い話題でキャッキャ言いながら進むと良いなぁー…ここはちょっと、いや、結構期待しています。これでメイマナ王女がいたら私的には完璧なんですけどね。
さてさて…相変わらずカラッとしないザクバラですが。ジェクドの見立てに添ったリィドウォルの推論で、なんだかまた一段きな臭さが増してしまった気がします。セルフィーネが精霊であるうちに…と、おかしな強攻策をぶっ放しかねない雰囲気に、セルフィーネの次の訪国が今から不安で仕方ありません。
それにしても…セルフィーネとはもう何度も対峙していて、会話すらかわした事もあるのに、リィドウォルはあくまで、精霊の域を越えない扱いなんですよね。彼の詛をなんとかしたい執念を、こういった態度や言動の端々に感じる事が出来て、それが彼の底知れない怖さに繋がっている様に思えます。
同時に、カウティスの詛に対する新たな可能性も示唆されました。ただ、この仮説が本当だったとすると、セルフィーネに想われ続けている限り、カウティスは詛から逃れられない…という事なんでしょうか?
新章に入ってから、懸念材料ばかりがゴロゴロ発掘され始めましたが…とりあえず今は、お茶会に備えてワクワクしておきます。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
ザクバラの二人は放っといて大丈夫です(笑)。タイトル“女友達”なので!
後半アレなので(ひどい)、タイトルどうしようか迷ったのですが、前半が好きだったのでこうなりました(笑)。ははは。
そうなのです。アナリナはセルフィーネの進化については知らなかったのです。
この夜、カウティスが聞いたら赤面のあれやこれやまで、洗いざらい喋らされたセルフィーネです(笑)。
アナリナの存在感が失われていないというのは嬉しいですね。
メイマナを加えての女子会は想像するだけで楽しそうですが(笑)、次話はメイマナなしのお茶会です。
楽しんで頂けると嬉しいです!
いかに特殊であっても、精霊は精霊、という感覚のザクバラ側ですが、ここはセルフィーネと直接関わっていかなければ理解出来ない部分かもしれません。
フルデルデ王族が意識を変えられたのは、メイマナとアナリナという、セルフィーネを直接知った者が間に入ったからです。
カウティスの詛。
仮説通りならば問題ですね…。どうなるか…。
不穏要素をばら撒きつつ(笑)、次話は楽しいお茶会です!
今話も素敵なコメント、ありがとうございました!
傷への応援コメント
エルノート、心配ですね。心の傷は長引きそうというか、完治は難しそうです。こればかりは神聖力で――と、いうわけにもまいりませんものね。人間の力に望みを託したいところです。
フェリシアは責められて然るべきなのですが、どうにも彼女に対しても同情してしまいますね。いつもながら、さり気なく登場人物の掘り下げをされておられるので、より鮮明に人物像が浮かび上がるからなのでしょうか。作中に魅力的な人物が多すぎますね。全員好きになりそうです。
今回ならば薬師館に近づいたあたり。説明調になることなく、ごく自然に騎士団長の人物像が描かれております。
この一文で彼に対する好感度も上昇しましたからね、私。こうした部分が本当にお見事で、書き手としても大変勉強になります。
いつも素晴らしい物語を読ませて頂き、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願い致します。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
エルノートには、精神的な後遺症が残りました。大変辛いところです。
彼が本当に救われるのはいつになるでしょうか。
『作中に魅力的な人物が多すぎます』
もう、何とも有り難いお言葉です!
個性溢れる人物を生き生きと描かれている幸崎様にお褒め頂けるのは、正直とても嬉しいです。
ありがとうございます。
登場人物の掘り下げは書いていて楽しいのですが、絶対的な悪役、というのを書くのがどうも苦手で、そこは悩みどころです…。
楽しんで頂きありがとうございます。
こちらこそ、今後ともよろしくお願い致しますね!
一緒にいたいへの応援コメント
ハルミアン、最近すっかりイスタークに対して素直になってきましたね。聖堂建築を口実に一緒にいたい思惑を寝言で口走ったわけですが、それが無かったとしても、言動から既に駄々漏れているところが微笑ましいです。
イスタークも毎度、良い感じで困惑(笑)していて…思っているより、この二人の関係の氷解は近い様に思えています。聖堂が出来上がる頃には、昔とは違う形でも、新しい絆が生まれるのを楽しみにしています。
エルノートからの他愛ない質問に、ネイクーンへの想いを新たにするセルフィーネ。マルクの試験の結果や、カウティスの素振り…幾つかの他愛ない約束を胸に、またネイクーンに戻る日を楽しみに旅立つわけですが。
こういう、ほんのちょっとした場面の描写が、セルフィーネがネイクーンで大切に思われているかを物語っていて、また、それをセルフィーネ自身も感じ、想い遣っていく…この積み重ねが彼女の原動力になっていく様は、静かな中にも希望が仄見えて、じんわりと嬉しくなりますし、
セルフィーネは本当に強いなぁ…と、感嘆するところでもあります。ザクバラから戻った頃のボロボロの状態を考えたら、こんな風にフルデルデに行けるまでに回復するとは到底思えませんでしたからね。
それもきっと、向けられ、寄り添う多くの想いがあってこそ為せた事なんだと思うと、…物語上仕方ないのですが、セルフィーネにはどこにも行かず、ネイクーンでのびのび過ごしてて欲しいです。
勿論、そうはいかないのも分かってますし、詛の絡みでまた鬼の仕打ちも待っているんでしょうし…(笑)それでも、セルフィーネが少しでも安寧の時間を過ごせる事を願っています。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
聖堂図面を任され、認められ、イスタークに対してもすっかり遠慮のないハルミアンのペースが戻ってきていますね(笑)。
ペースに引っ張られがちになっているイスタークですが、やはり引かれた線はなくなっておらず…、ハルミアンはもどかしい様子です。
二人の関係はどうなっていくのか、続けてお楽しみ頂ければと思います。
ネイクーンから離れる期間があるからこそ、より想いを強くするセルフィーネ。
強い、と言って頂き嬉しいです。守られるだけのヒロインは好きではないので(笑)。
本当に、ネイクーンでのびのび過ごせる日はいつ来るのでしょうか。
鬼の仕打ち(!)を既に予想されているようで、なんとも有り難い限りですが!(笑)
まずはフルデルデ王国への移動。持っているのはアナリナです。
セルフィーネにも、待居様にも、ちょっぴり嬉しい時間になるのではないかと思います。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
編集済
詛の兆しへの応援コメント
あぁ…やっぱり、一触即発になってしまった…イルウェン以前から少しばかり気の強い挙動がちらほら見受けられていた様に思えたので、心配していたんです。
ですが、ラードまで剣に手を伸ばすこの事態を、一喝して収めるカウティスの姿に安堵しました。いよいよ風格も伴ってきた様に思えます。
リィドウォルにはしっかりと見えていた詛の兆候。これまでの人生を殆ど詛によって翻弄されてきた彼にとって、他国の王子である甥にすらその兆しが見えた事は、落胆と苛立ちを更に募らせる顛末でしたね。幼い頃に見た時に見えていなかったのなら尚更です。
…ここなんですよね…魔力素質もなく、幼少にも見えなかったカウティスの詛が、どうして今になって、他者が感じ取れるほどに活発化しているのか…今はまだ何も分からないところがもどかしいです。
セルフィーネには、既にしっかりと詛の一片が感じ取れていたわけですが…ただの憎しみではなく、詛だという事さえ今は分かっていないカウティスにしたら、その不安はいかばかりでしょう。
原因こそ全く違ってはいますが、自らの中に巣食う原因不明の負を認識してしまう…という展開は、エルノートの毒殺未遂を想起させるところもあって、今後のカウティスの内面がとにかく心配です。
一番傍にいて欲しいセルフィーネも、今は常に一緒というわけにはいきませんからね…これはしばらくの間、覚悟を決めて読まなければならない予感です。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
ネイクーンに、特にカウティスに対して敵愾心を持っているイルウェンがキレかけましたが、何とか収まりました。
確かに、カウティスも成長したものです。
しかし、ザクバラ側にセルフィーネの印象を残してしまいました。
カウティスの中に見た詛の兆しは、リィドウォルにとっては衝撃だったでしょう。
得体の知れないものを自分の中にはっきりと感じたカウティス自身も。
魔術素質のないカウティスに、なぜ詛が…というのを含めて、この詛がどうなるのかというところが今後の展開に深く関わります。
まだまだ混迷の時は始まったばかり。簡単に収束させませんよ(笑)。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
嫌悪への応援コメント
今回は敢えて定義するのなら、次の不穏に向けての間章…といったエピソードでしたね。本当に、つくづく気が休まりません。
先ずはセルフィーネとカウティスの甘々から始まったわけですが、以前に比べると、セルフィーネの方がよりカウティスを求める気持ちが強くなってきている様に思えますね。「もう、何処へも行きたくなくなってしまった」の一文に、彼女の募る想いが滲み出ています。
一方、滲み出るどころか、ハルミアンに直球で失礼を投げつけるラード。確かに建築バカでもありますが…どちらかと言えば、生粋のトラブルメーカーの側面の方が、読み手には印象が強いんじゃないでしょうか(笑)
ですが、聖堂建築が始まってからは、そのあまり宜しくない性分も落ち着いていて…何より、イスタークの為にと甲斐甲斐しく、生き生きとしているんですよね。どこか持て余していた感のある以前とは、明らかに変わっていて、これもまた彼の魅力を押し上げています。
そして、三国共有になってから初の対峙となったリィドウォル。いかに彼が緊張をもたらす存在なのかはラードの表情に現れていましたが、共感しただけなのに不快感を与えてしまったり、つい二の腕を掴んでしまったりと、…なんと言うか、つくづく上手く生きられない伯父ですね。ここまで誤解を生みやすい人間、そうはいないです。
まぁ実際、ここに至るまでの所業が彼自身の価値をそこまで貶めてしまっているのも事実なのですが、宿願の為に独りで抗い続けてしまう彼には、最近ではもう切なささえ感じてしまいます。
ただ…問題なのは、ここにセルフィーネが介入してしまった事です。これに腹を立てたリィドウォルがおかしな事をしでかしてしまわないか…更にはカウティスの中の詛の増長を誘発してしまわないか、それだけがとにかく心配です。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
常に待っているカウティスよりも、側にいたいのに離れなければならないセルフィーネの方が、求める気持ちは大きくなっているようです。
すっかりハルミアンに対して遠慮のなくなっているラードです(笑)。
確かに、以前の拗ねた気持ちを奥底に残していた時よりも、イスタークへの強い友愛を自覚したハルミアンは、生き生きとしているように思います。
彼がまた新たなるトラブルを引き寄せないことを祈ります(笑)
リィドウォルは、この物語で一番生きることに不器用であるように思います。彼の生い立ちが強く影響している部分でもありますが…。
どちらかといえば、やはり憎まれ役の彼を切なく感じて頂けたりして、有り難い限りです。
二人の間に割り込んでしまったセルフィーネ。どういう反応になるのか、次話もお楽しみ頂ければ嬉しいです。
ありがとうございました!
混乱への応援コメント
クイードの名が出ると、なんだか嬉しいですね。
退場したあとにおいても彼の過去が聞くことができ、緊張感のある場面ながら一人で喜んでおりました。フェリシアにも是非、再登場の機会がありますように。
しかし、ザクバラ兵がカウティスを自国の王子として敬っている所がとても印象深いですね。何か良い方向へと進む切っ掛けになるとよいのですが。
いつも楽しく読ませて頂いております。
今回も拝読させて頂き、ありがとうございました。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
リィドウォルとクイードは共に学んだ関係上、ちょっと過去について触れました。喜んで頂けて嬉しいです。
フェリシアは、次章で少し出てきます。気にかけて下さって、ありがとうございます。
ザクバラ国は現在男性後継に恵まれておらず、それもあって政略婚でカウティスを望みました。
ザクバラの血を引いている、というのは同国にとって重要なことのようです。
こちらこそ、いつも読んで下さってコメントも頂き、とても嬉しく思っています。ありがとうございます!
御作にもまたお邪魔させて下さいね。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
聖堂図面への応援コメント
うわー…もう、今回は感情を思いっきりひっ掴まれてガクガク揺さぶられました。
イスタークとハルミアンの関係は、こじれながらもどこか常にお互いを意識していて、上手くいかないもどかしさも含めて凄く好きなのですが…今回はちょっと泣かされました。
年月を経て形を変えた関係は、「これが今の自分達の新しい形だ」と納得する事も可能なわけで、現にイスタークはそう諦観していたはずですが…昔と変わらない温度を保っているハルミアンに心を動かされた描写、凄く胸打たれました。
友情や絆といった類は、心が相手を選ぶものですから…やはり理屈や頭でどうこうではないんですよね。割りきれていたつもりのイスタークの動揺が、全てを物語っている様に思えました。
そしてここでエンバーのナイスアシスト。彼の立ち回りは毎度いぶし銀です。付き従っているはずの彼の言葉が、イスタークには大切な気付きとなるのも凄く素敵な関係性です。
このままいけば、行き違いから始まったもつれがほぐれるのもそう遠くはない気がして、少し安堵した次第です。
ですが…ここでわずかに希望を与えておいてドンと突き放すのが幸まる様なんですよね。最近鳴りを潜めていたんで、完全に油断していました。
これまで何度か「黒く暗い」と描写されてきたカウティスに内在する炎。これまで私はそれを、怒りや敵愾心、或いは暴力的衝動…そういった負の感情の表現だとばかり思っていました。
…いえ、思わされていたんです。まさか本当にそれが彼の中に実在していて、挙げ句その正体がザクバラの詛と同質かもしれないだなんて…これはあまりに衝撃的な展開でした。
何かのきっかけで…例えばセルフィーネの身に許しがたい事象が降りかかるなどした時、その仄かなはずの詛が燃え上がったりはしないか…と心配な反面、素質がないはずの彼に魔力が実はあって、それが物事を良い方向に誘ってくれるのでは…という、淡い淡い期待もあるにはあります。
何にせよ、俄然気が抜けなくなりました。そして、この物語を前に、油断は大敵なんだという事を改めて思い知らされた次第です。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
イスタークとハルミアンの関係を好きと言って頂き、とても嬉しいです。
20年以上も経っているのに、あの頃と全く同じハルミアンが気持ちをぶつけてくるわけですから、何も感じ無い訳がないですよね。かといってすんなり喜べることでもないわけで…。
本当に、心とは理屈ではないように思います。
この物語では色々な主従が出てきますが、その関係も様々で。
イスタークとエンバーもお気に入りの主従です。
この二人の今後も、ご注目頂きたいところです。えへへ。
『希望を与えておいてドンと突き放すのが幸まる』
ありがとうございます!(笑)
カウティスの目がリィドウォルに似ている…とマルクに指摘された辺りで、もしかしたら気付かれるかな…と思っていましたが、驚いて下さって嬉しいです(笑)。
怒り、猜疑、暴力的衝動、それによる人格障害など…ザクバラの詛はそういうものですが、それはカウティスを蝕んでいるのでしょうか。
まだまだ混迷の時は始まったばかりです。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
私の姿でへの応援コメント
なんて言えば良いんですかね…実に「なるほどな」と納得させられたエピソードでした。同時に、この物語の奥深い良さを再認識しましたね。
兄様達大好きセイジェ、三人での時間が少なかったのが素直に残念そうで、末弟感が滲み出ていてほっこりします。そう遠くなくザクバラに旅立ってしまうわけですから、その気持ちも納得ですね。
一方で、セルフィーネに対してのわだかまりはまだ完全に溶け切れていない様で…勿論、彼の言いたい事も分からなくはないのですが、カウティスがやんわり諫めても姿勢を変えなかったりと、幼い部分がまだ見え隠れするのがセイジェの魅力のひとつでもありますね。
ここからのセルフィーネの考え方、ちょっと人間にはない感覚なんですよね。「ネイクーンの人間が一人いるだけで」というくだり…果たして人間がセルフィーネと同じ立場になった時、同じ様に思って乗り越えられるかと言えば、かなり難しい様に思えるんです。
愛国心や絆などよりも更に深い、国と精霊との密接な、慈愛さえ感じる彼女の発言は、超然としていてちょっと感嘆しました。
「他の姿を自分と思って欲しくない」という縫いぐるみのくだりも、やはりセルフィーネにしか分かり得ない感覚で…一度実体を得た事も関係しているのかもしれませんが、ありのままの自分でいたいという思いは、たとえカウティスが関係していなかったとしても、きっと変わらないんでしょうね。メイマナ王女と一緒にウサギ案を推していた私を許して下さい(笑)
ここで再び実体化を望んだセルフィーネ、どうやら魔力が満ちてきた様です。それがザクバラの暗躍に拍車をかける事にはならないのかが、かなり不安ですが…目下の心配は、実体化を望んだ事実を知ったハルミアンがまた暴走して、ラードにはたかれないか、というあたりですね。彼、そろそろ後頭部が凹んでもおかしくないですし(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
末っ子セイジェ。
カウティスと一緒にいると、特に末っ子な雰囲気が出てきますね。
水柱すら見えなくなった今、セイジェにとっては水の精霊はやはり“苦手”と感じるもののようです。
まあ、普通に考えて、声だけ聞こえて、それを大好きな兄が嬉しそうにしているのですから、嫌になってしまいますね(笑)。
セルフィーネはどこまでいっても“水の精霊”です。
人に近くなっても、やはり違うのだろうと思って書いています。
感嘆、なんて言って頂くのは恐縮ですが!
一度は半実体を手に入れ、実体を望みながらも、それを手放さざるを得なかったセルフィーネです。
“自分の姿”というものには、執着が出来ているようです。
彼女が再びそれを手に入れることは出来るのか…、ハルミアンがそれに関わることになるのかも含め、続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
…ハルミアンはそろそろラードの張り手を避ける技を身につけてもらいたいものですが(笑)。
ありがとうございました!
仮の姿はへの応援コメント
いやー…これは新しいほっこり回ですね。今までほっこりと言えばカウティス達をメインにしたやり取りが多かった様に思うのですが、エルノートとメイマナでもほっこりが可能だというのは、新たな試みですし発見です。
こういうエピソードすら成立してくると、メイマナ王女という人物の個性がどんどん際立ちますね。そのうちうっかりスピンオフ…なんて展開、待っています。
カウティスの献身的も支えがあって、リィドウォルの言葉の呪縛からどうやら逃れた様のセルフィーネ…本当に、ひと安心です。ネイクーンにいる間はとにかく魔力を回復して欲しいのは勿論、なるべく心も健やかでいて欲しいところです。
今回改めて言及されましたが、カウティス以上に、セルフィーネを見る事も感じる事も出来ない…そういう人間がいるのは、まぁ当たり前の話なんですよね。そして確かに、王宮では割と自在に動き回るセルフィーネに驚いてしまう、そんなケースもあるかとは思います。そこからの仮の姿の提案には納得です。
にしても、ですよ?仮の姿がランプなのは確かに心霊じみていて、かえって皆の不安を煽ってしまうでしょうから却下としても、まさかのウサギの縫いぐるみという全く新しい角度からの提案…テンション上がりっぱなしのメイマナ王女、ここまでぶっ飛んでるとは思いませんでした。控えめに言って最高です(笑)
ちょっとここで真剣に考えてみたんですけど…ランプが小さい魔術具と言われているという事でしたから、白ウサギの縫いぐるみは恐らくそれよりも大きいわけですよね。仮に大型犬ほどだったとしましょう。
その大きさの縫いぐるみが、とてとてと王宮の廊下を歩き、侍従達は足を止めて一礼。魔術師達が感激する視線を送る先、向こうへと小さくなっていく白い姿…。確かにシュールです。…が、悪くありません。もう一度言います、悪くないです。
何なら「ウサギの」縫いぐるみという時点で、メイマナ王女の着眼点にはセンスさえ感じますね。流石は私の推しの一人です。エルノートは何度も笑いをこらえたり噴いたりと忙しかったですが、案外、私はアリかなとも思っています。
ここは、メイマナ王女にこっそり縫いぐるみ案を実現して貰って、何も知らずに廊下でばったり出くわしたエルノートの口があんぐり…そんな展開も、ちょっとだけですが期待しています(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
エルノートとメイマナがしっかり添い合った今は、こういう雰囲気も出やすくなりましたね。
以前よりも、皆がセルフィーネを見たり感じたり出来る要素は減っているので、今回こういう内容になりました。そして、相変わらずのメイマナです(笑)。
以前よりもネイクーンに愛着があるセルフィーネ。
自分のことを皆に感じて欲しいけれども…白うさぎはお気に召さなかったようです(笑)。
シュールな映像までしっかり想像して、アリだと言って頂き、ありがとうございます!
エルノートがあんぐりまで。もう、脳内でスピンオフが完成してませんか、待居様!?(笑)
わ~い、嬉しい。
ネイクーンでの日々を、セルフィーネには穏やかに過ごして欲しいものです。それも含め、続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
あ、因みに縫いぐるみの件は次話に持ち越します(笑)。
ありがとうございました!
仮の姿はへの応援コメント
こんにちは。
メイマナ無双。
いつの日か、美しくかつ高貴な白うさぎのぬいぐるみが、縫い目もしらしらと、ネイクーン王城の廊下を、
ぴょんか ぴょんか
と跳ねながら進むことになるかもしれません。(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
メイマナ無双!
合言葉みたいになってきましたね!(笑)
相変わらずセルフィーネの魔力にキュンキュンするメイマナです(笑)。
それは小動物の縫いぐるみも勧めるというものですよね!
果たして、いつかネイクーン王城で白うさぎの縫いぐるみが
ぴょんか ぴょんか
…と跳ねてくれるでしょうか!?
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
俺だけのものへの応援コメント
聖紋の力を借りて、ようやく見えるところにまで行き着いたセルフィーネですが…いやいや、その前にどうしても言っておかなきゃならない事があります。
ひ…冷え〇タが開発されてる!!!
…いるんですね、どこの世界にも天才が。きっとその若い魔術師は今後も、懐でじんわりあったかくなる魔術符とか、色々開発していくんでしょう(笑)
聖紋の力で可視化出来たセルフィーネでしたが、安堵も束の間、やはりザクバラでリィドウォルの投げかけた言葉にきつく縛られていたんですね。
言霊というぐらいですし、言刃と表される事もある…それほどまでに危険なのが言葉というものの本質だと常々思っている私には、彼の言葉自体が既に詛同然に見えてしまって、その執念に悪寒を覚えました。
セルフィーネの心を軽くしたいと言葉の限りを尽くすカウティス。何度も同じ様な事を書いて申し訳ないのですが、ここ最近で本当に大人になりましたよね…以前なら誰が言ったのかを半ギレで問い質しかねないところですよ。「大切にする」という事の本当の意味が、既に分かった様に思えます。
向けられた優しい言葉に、セルフィーネが氷解していくのも、また本当に安心しました。思いによって貶められた心を救うのもまた、同じく思いなんですよね…じんわりと染み入る様な優しい描写も手伝って、名場面だと思います。
そしてマルク…試験の日程までセルフィーネに把握して貰っているだなんて、なんたる光栄!逆に張り切り過ぎてうっかり下手を打たなければいいのですけれど(笑)
何にせよ、こうしたネイクーンでの滞在で、なにげない日常でもカウティスと共にいられる事こそが、魔力や安定どうこう以前に、今のセルフィーネには必要なんでしょうね。「俺だけのもの」とカウティスは口にしましたが、厳しい側面もある三国共有です、逆にきちんとセルフィーネのものとして、彼女を受け止めてあげて欲しいです。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
冷え○タ突っ込んで下さってありがとうございます!魔術符を考えた当初から、やってみたかったのです!!(笑)
言葉って力がありますよね。抉ることも出来れば、包むことも出来る。言霊とは、本当によく言ったものだと思います。
リィドウォルによって気力を大きく削られていたセルフィーネですが、カウティスの怒りに任せた神聖力の発現で、触れ合うことが出来ました。
それ以上に、心からの言葉で癒やされましたね。本当に、以前の彼なら半ギレだったかもしれません(笑)。
成長したものです。
名場面だと言って頂けて、とても嬉しいです。
マルク、まさかの直接応援に感激です!
これで落ちたら大変ですね(笑)。
ネイクーン滞在の十日は始まったばかり。まだ数話続きます。
どんな十日になるか、続けてお見守り頂けたら嬉しいです。
ありがとうございました!
俺だけのものへの応援コメント
こんにちは。
「こうしてカウティスに触れてもらえると、それだけで力が湧く気がする……」
セルフィーネ、なんて健気……(´;ω;`)
カウティスに直接抱きしめてもらえて、良かったね。
カウティスが、セルフィーネの気力の回復のために頑張りました。
マルクもね!
作者からの返信
こんにちは。
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
一ヶ月以上経って、ようやくの触れ合いでした。
直接抱きしめてもらえて良かったです。
カウティスとマルクは冷え○タもどきで情けない姿ですが、頑張りました。
おかげでセルフィーネは何とか復活です!
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
発声練習への応援コメント
タイトルから、カウティスとラード、マルクあたりでセルフィーネの為に合唱部を設立する話かと思いましたが、どうやら違ってひと安心です(笑)
即位当日から例によってバリバリ働くエルノート。以前であれば心配せざるを得ない場面ですが、今はもう薬の量も減っている様ですし…やはり、なによりメイマナ王女の存在が大きいですね。
眠れない夜に理解者が傍にいる事の心強さは、エルノートのこれまでを思えば、より一層心強いはずです。思う存分、甘々に身を委ねて欲しいところです。
そんな兄の即位を喜ぶカウティスに、幼い頃の彼の面影が垣間見えた気がして、ちょっと胸が熱くなりました。セイジェを含めた三人、個々の思いが一方通行だった事も多かった幼少から思い起こせば、カウティスにとっては格別の夜でしたね。時間を重ね、皆が大人になった事も、きっとそうした不器用なわだかまりをほどいた一因なのかもしれません。
そしてここから甘々の描写が挟まるんですけど…実体があって愛しいあまり触れ合う事を求めていた頃と比べると、今の二人は、会話から互いを思いやる事に注力しているのがここ最近、顕著ですよね。大人の甘々とでも言いますか…会話の趣がちょっと違う様に思えます。今の感じ、以前にも何割か増しで素敵に感じています。
そしてタイトルの発声練習ですが…セルフィーネ、相当に追い詰められていたんですね…ここで自然とリィドウォルの言葉が蘇ってくるのは、いかに彼女にとってザクバラという国が、良くない意味で衝撃的だったかを物語っています。初めはカウティスのはしゃぎ様に微笑ましく読んでいましたが、気付けば涙がこぼれていました。
やるせなさと怒りを月光神にぶつけたカウティスですが…ここでまさかの聖紋に変化が起きるのでしょうか。どうあれ、ちょっとでもセルフィーネが苦しくならずに済む変化であります様に…。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
カウティス達で合唱部。
はっはっはっ。大丈夫です(?)。
その内結成されます(笑)。
エルノートとメイマナは心身共に添い合って、憂い無しです。周囲も安心しています。
甘々で充電しつつ、彼は今まで以上にバリバリ働くことでしょう(笑)。
即位まで辿り着き、改めて時代は随分変わったものだと思います。
最初は皆、お子様でしたからね。
引き続き、三兄弟をお見守り頂けたら嬉しいです。
見える姿がなく、触れ合うこともない二人は、甘々の感じもちょっと変わりますね。
思いやる感じが素敵と言って頂けて嬉しいです。
何とか元気を出させたかったカウティスですが、セルフィーネの心は想像以上に凍えていたようで…。
カウティスの怒りの叫びは、月光神にどう届くのでしょうか。次話もお楽しみ頂ければ幸いです!
あ、それから、レビューに対する思いが同じだったと分かり、何だか嬉しかったです(笑)。
ありがとうございました!
編集済
発声練習への応援コメント
こんにちは。
「メイマナ王女とバルコニーで星を見ている事もある。」
「心に添う相手を見つけるというのは、奇跡のようなことなのかもしれないな」
エルノートとメイマナ王女が寄り添い、夜空を見上げているのが、一幅の絵のようです。
そして、微笑ましい発声練習は、セルフィーネの悲痛な叫びへ。(´;ω;`)
可哀相なセルフィーネ……。
カウティス、頑張れー!
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
エルノートとメイマナ、心も身体も添い合って、満たされております。
二人の間は憂い無しですね。
『一幅の絵のよう』
嬉しいお言葉です!
元気付け、心からの声を出させようとしたカウティスでしたが、セルフィーネの心は凍えていて…。
ここはカウティスの頑張りどころです!
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
新王即位への応援コメント
憂鬱で重い前話の終わりから、とにかくセルフィーネの安否が気になっていましたが…話せるほどにまで回復していて、本当にホッとしました。無理なのは分かっていますが、もうネイクーンにずっといて欲しいです。
即位したエルノートの言葉は、短いながらも心を打ちますね。どんな困難でも一人で立ち向かうのは難しい…毒殺未遂を乗り越え、カウティスとセルフィーネのこれまでを全て知っている彼だからこそ、この言葉に重みと実感が伴います。何度も危ういところを切り抜けての今ですからね…本当に、ここまで良く立ち直ったものですね。感慨深いです。
イスタークは完全に関心の方向が変わった様に思えますね。神の意志を計ろうと黙って顛末を見守ろうとするだなんて、以前の彼からは考えられない事です。セルフィーネの神聖化が今だという事にも意味があるとするなら、それはきっと本当に神の思し召しなわけで…純然たる聖職者の彼にしたら、目が離せない事象なのは間違いありませんからね。
一方のザクバラでの新事実ですが…これは確かに、落ち着いて考えたら分かっていた話なのかもしれません。
詛と契約は確かに別物ですし、詛が解かれた王がスッキリ元気、やったー!…なんて事、あるはずがありませんからね。そこで血の契約をどうこうする間もなく命を落とす可能性は、相当に大きいはずです。
それを知りながらも、既に殉死を覚悟の上で動き続けていたリィドウォル。…ちょっと格好良すぎますね。しかもあまりに悲壮な格好良さだと思います。例によって、間違ってはいないけれど、どこか小さな部分を違えていて…「見届けてくれ」の言葉さえも、ちょっと納得出来ないところはありますね。
まぁ…他の全てを顧みず、自らを厭わないほどに叶えたい…それを宿願と呼ぶのでしょうけれど。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
マルクの魔術符のおかげで、僅かながらに回復出来たセルフィーネです。
心配して下さってありがとうございます。
とうとうエルノートが即位しました。
お気に入りの登場人物だけに、自分で書きながら感慨深いものがありました。
様々な経験をして多くの気付きを得た彼は、きっとネイクーンにとって良い王となるでしょう。
聖職者としてブレないイスタークですが、仰る通り、水の精霊に対する視線は変化しているようです。
宿願、というと格好良くも響きますが、見ようによっては凝り固まった願いにも思えます。
ネイクーン側から、特にカウティス達から見れば、水の精霊を奪い取ることで成そうとするリィドウォルの願いは、理不尽でとても身勝手なものです。
御作の彼もそうでしたが、一つの手段を見つけてしまうと、そこに集中するあまり、他の可能性もあるということを見失うのかもしれませんね。
果たしてリィドウォルの宿願は叶うのか。
相変わらず展開は遅めですが、ザクバラ国の行く末も含め、続けてお楽しみ頂ければ嬉しいです。
ありがとうございました!
新王即位への応援コメント
エルノート新王、即位おめでとうございます!
傷ついたセルフィーネは、ネイクーンの人々に、「ネイクーンを守る」と宣言する事で、心が癒やされたように思います。
ネイクーン王国と、カウティスは、今やセルフィーネの癒やし、ですね。
そしてリィドウォル。
……殉死の覚悟を持って、この国を洗い流し清めてから、逝くつもりで。その志は立派ですが、わーん、セルフィーネを巻き込まないでー!(←無理)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
新王即位を祝って頂き、ありがとうございます!
本当に、ネイクーンの人々と関わることは、セルフィーネにとっての癒やしですね。
随分救われる時間です。
リィドウォルはセルフィーネを特別な精霊だと思っていますが、結局は“精霊は使われるもの”の域からは出ていません。
殉死の覚悟の中に、セルフィーネはどこまで巻き込まれてしまうのか…!?
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
…と、ここまで書いておいて、やっぱり改めてレビューのお礼を言わせて下さい(笑)。
どんなレビューもとても嬉しいのですが、セルフィーネが変っていく様が可愛い!と言って頂けたのが物凄く嬉しかったです。
本当にありがとうございました!
最後の王への応援コメント
うおーん……(T_T)
カウティス、セルフィーネ……。
カウティスの愛が染み渡ります。
王とセルフィーネの会話も、絆を感じさせて、とても良かったです。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。
ネイクーンへ帰り、ようやく一息のセルフィーネですが、その消耗は激しく…。
『カウティスの愛が染み渡ります』
ありがとうございます。
ネイクーンにいる二週間(十日)、カウティスの想いで支えてほしいです。
最終話までで、王が直接言葉を発するのはここが最後でした。
セルフィーネへの気持ちが出せたかと思います。
良かったと言って頂けて嬉しいです。
コメント頂けて嬉しいです。
ありがとうございました!
最後の王への応援コメント
なんて言うんでしょう…大きく動くエピソードではなかったんですけど、静かにひたひたと、色々な意味で泣けましたね…ずっと涙ぐんで読んでしまいました。
遂にネイクーン王が現役を退く事になったんだなぁ…と、まずはとにかく感慨深いです。有り体に言ってしまえば、物語の登場人物の一人でしかないはずなんですが、これまでの多くの場面が不思議とよぎって、長く知っていた王の退位を見ている様な気にさせられました。
思えば、ネイクーンを護り続けてきたセルフィーネの働きを誰よりも一番ありがたく思っていたのは、施政者である彼なんですよね。物語が進むにつれ、彼女の良き理解者へとなっていく様は本当に頼もしかったです。
二人だけの最後の会話も、決して多くない彼の口数からは、セルフィーネを思うがあまりの憂慮が滲んでしまっていて、その優しさに胸を打たれました。嘘のつけないセルフィーネからの感謝は、これまで彼女に対して心を砕いてきた王への、ひとつの誇らしい結果に思えました。
そして…本筋(というとおかしな感じもしますが)の展開では、マルクが驚愕の発明!魔術符を用いてセルフィーネを以前の様に可視化にもっていく…という発想には、カウティス以上に私が驚きました。以前のミルガンの発言にもあった様に、優秀だという事は分かっていましたが、まさかこれほどまでとは…いつの間にか、本当に頼れる存在になったものです。
ですが、返事もままならないほどにセルフィーネは衰弱して戻り…「あぁ…やっぱり…」と思う反面、ザクバラでどれほど酷い目に遭っていたかという詳細な描写がない事だけが救いでした。ふた月に一度、これが繰り返されるかと思うと、本当に先が思いやられてしまいます。
消耗しきった彼女に対し、少しでも楽にしてあげたい、見えずとも笑って欲しい…と口にし、迷わず魔術符を回復に充てたカウティスに、素直に感動しました。以前の彼なら、どうしても自分の思いに囚われてしまい、ひと目姿を見たい…と視野が狭くなり、こうはいかかったはずです。時間の経過と共にきちんと少しずつ成長し、相手を思いやれる人間になっていく…その過程を目に出来る事が嬉しいですし、心に響きますね。
ネイクーンに戻ったセルフィーネがどれほど回復するのか…ちょっと現状では見えてきませんが、どうかその間だけはほっこり、若しくは甘々な展開を宜しくお願いしたい所存です。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
三国共有が始まって、ひと月。
三国を一巡してセルフィーネが戻ってきました。
王とセルフィーネ、二人だけの最期の時間でした。
物語の進行にどうしても必要な場面ではなかったのですが、時代の大きな変化を背負ってきた王の最後の気持ちを入れたくて書きました。
これ以後、王が登場して言葉を発する場面はありません。
マルクは、クイードが残した魔術理論を一番理解している者だと評価されていますが、平民出のため、今までは目立ったことをしてきませんでした。
今は、明確な目標を持って努力し始めてます。
確かに、以前のカウティスなら自分の気持ちが先に立ってしまったかもしれません。彼の成長を嬉しいと言って頂けて、私も嬉しいです。
ありがとうございます。
ふた月目に入り、次にフルデルデ王国へ向かうまで二週間(十日)です。
その間、セルフィーネがネイクーンでどう過ごすのか、お見守り頂けたらと思います。
もちろん甘々も!(笑)
ありがとうございました!
水盆からの声への応援コメント
新章が始まってから、何度となく幸まる様が「ザクバラはホラーだ」と仰っていたんですけど、ちょっと失礼なのかもしれませんけど…正直、「…そうかなぁ?」と思っていました。怖いは怖いんですけど、そう言った感じとは少し違う気もしていたんです。
…そう思っていた私の認識が甘かったです。これはもう立派なホラーでした。
どうやら懇意そうな魔術師長の登場に、リィドウォルにも友人がいたんだな…と、少し失礼な事を思ったりもした直後、「他とは違うという事を教えておかねばならないな」の一言に戦慄です。
少なくとも真っ当な人間が口にする発言じゃありません。やはりザクバラを救う為には手段を選ばないんですね。正しく思えて正しくない…そんな彼の思想の魅力が詰まった一言だと思います。
いち家臣の心ですらこの荒れようですから、この空気に包まれたザクバラにいるだけでセルフィーネが戻りたくなるのも頷けます。ですが、これまでは月の光で遜色なく回復出来ていたのに、消耗が上回るほどまでとは思っていませんでした。身体的な(という表現で合っているのか分かりませんが)消耗も心配なのですが、セルフィーネの心が蝕まれてしまわないか、凄く心配です。
その救いを求める様が魔術師たちに見えてしまうほど追い詰められてしまっても、カウティスには現状何も出来ないところが、本当に歯がゆくて切ないですね…流石に夜の川に踏み入るのはラードがしっかり止めてくれましたが、愛する存在が恐らくは辛い目に遭わされているのにどうしようもない…その無力さ、想像するに余りあります。
更に重ねてセルフィーネをおびやかすリィドウォルですが、休戦破棄をちらつかせ、知っているぞとばかりに敢えて名を呼ぶそのやり口が、これでもかとばかりに陰険でいやらしく、…しかも凄まじく効果的なのを分かった上での、これは立派な脅迫でした。挙げ句水盆から直接精霊のセルフィーネに働きかけるだなんて、ホラー以外の何者でもありません。冗談抜きで鳥肌が立ちました。
こうまでして果たしたい宿願がリィドウォルにあるのも分かっているのですが、…もう少し、譲歩や交渉といった手はないものなんでしょうか。これまで通りの尖ったやり方しかないわけではない事に、どこかしらで気付いて欲しいです。
いやぁ、このエピソードも実にしんどい…のですが、この胸が詰まる苦しさこそ、幸まる様の真骨頂のひとつですよね。辛いんですけど、目が離せないんです。明日も覚悟して読み進めます。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
ザクバラ国はホラー。
これは私が最終までザクバラ国を書いていて染み込んだ感覚だったので、共感して頂かなくても大丈夫だったのですが、この一話でホラーだと感じで頂けたようで嬉しいです。
ザクバラの中央へ戻り、王との間にあった者達を排除したリィドウォルは、その煮詰まった忠心で本領発揮です。
ネイクーンと他国での精霊への感覚は大きく違います。
ネイクーンの水の精霊は特別。リィドウォルにそういう認識はあっても、やはり精霊は精霊。
従わせて「使う」ものです。
しかしその対応が、セルフィーネに対しては誤りであると彼は気付けるでしょうか。
一人耐えるしかないセルフィーネと、彼女を前にしても何も出来ないカウティス。
苦しい時です。
その胸の詰まる感じを真骨頂と言って頂けるのは、有り難い限りです。
次話は、月が変わってネイクーンへ戻ります。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
悋気への応援コメント
アナリナが自身の気持ちを言葉に出してから、彼女の見る世界が変化したんだということが伝わってきますね。とても新鮮で清々しいです。
ここ最近の成長っぷりですっかり忘れていましたが、カウティスは元々独占欲の強い子供でしたね。なかなか良くならない右手も気になります。火傷+ガラス片は想像しただけで激痛が。
どことなく漂う不協和感が、よくないことの暗示のようにも思えます。
どうにか上手く回りますように。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
アナリナは恋心を自覚しましたが、現状ではどうしようもありません。ちょっと切ない感じですが、変化を感じ取って頂けて嬉しいです。
そうなのです。カウティスはヤキモチ焼き。
これが揉め事に発展しなければ良いのですが…。
右手の傷は、書きながらイテテとなりました。
この物語では戦闘描写は殆ど出て来ません。痛い描写は苦手で、サラッと流してしまいます…。
激しい戦闘を詳しく書ける方は強いなぁと思います。幸崎様もそうですよね。憧れです。
話が反れてしまいましたが…。
なかなか治らない手の傷が治るのはいつでしょうか。
不穏なことが起こるのか、続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
ザクバラ国の空への応援コメント
♡ぺったん絨毯爆撃、コメント散弾銃、失礼しました。
お返事はいそぎませんよ〜。
リィドウォル、王が崩御したら、一緒に死んじゃうってことなんですよね?
王が正気になり、かつ、血の契約を解いてくれる気になるのか……。
タージュリヤがどのような性格なのか……。だってセイジェのお嫁さんだからね。
セルフィーネが、淀みの強いザクバラに戸惑っています。ううっ、可哀想(´;ω;`)
作者からの返信
続けて読んで下さって、本当にありがとうございます!
通知履歴を見て、もうドキドキしてしまいました(笑)。
一話の文字数が多いもので、お疲れにならなかったでしょうか?
さて、物語は三国共有でザクバラ国パートに移ったところです。
血の契約がある限り、リィドウォルは国王が崩御すれば共に生命を落とします。
果たして、血の契約は解けるのでしょうか。
タージュリアは生真面目な女性です。ザクバラ国の場面では度々登場しますので、セイジェと合いそうか見てみて下さいね。
空気感に苦しむセルフィーネ。
月末まで無事でいられるか…。
本当に、たくさん読んでたくさんコメントも頂き、ありがとうございました。
引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
支えへの応援コメント
こんばんは。
『「私は、メイマナ以上に可愛い者を知らないが」
そう言って、メイマナをそっと抱き締めた。』
ごちそうさまでーす!!(≧▽≦)
イケメン王様のあまあまセリフ、良きでございます。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
イケメン王様、婚約者殿にますます惚れていっております。
ふふふ。
やっぱり王子様(もう王様だけれど)は、ちょっとキザでも甘い台詞を吐いて頂かないと〜!…という、私の好みが反映されております(笑)。
喜んで頂けて嬉しいです。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!