今回は敢えて定義するのなら、次の不穏に向けての間章…といったエピソードでしたね。本当に、つくづく気が休まりません。
先ずはセルフィーネとカウティスの甘々から始まったわけですが、以前に比べると、セルフィーネの方がよりカウティスを求める気持ちが強くなってきている様に思えますね。「もう、何処へも行きたくなくなってしまった」の一文に、彼女の募る想いが滲み出ています。
一方、滲み出るどころか、ハルミアンに直球で失礼を投げつけるラード。確かに建築バカでもありますが…どちらかと言えば、生粋のトラブルメーカーの側面の方が、読み手には印象が強いんじゃないでしょうか(笑)
ですが、聖堂建築が始まってからは、そのあまり宜しくない性分も落ち着いていて…何より、イスタークの為にと甲斐甲斐しく、生き生きとしているんですよね。どこか持て余していた感のある以前とは、明らかに変わっていて、これもまた彼の魅力を押し上げています。
そして、三国共有になってから初の対峙となったリィドウォル。いかに彼が緊張をもたらす存在なのかはラードの表情に現れていましたが、共感しただけなのに不快感を与えてしまったり、つい二の腕を掴んでしまったりと、…なんと言うか、つくづく上手く生きられない伯父ですね。ここまで誤解を生みやすい人間、そうはいないです。
まぁ実際、ここに至るまでの所業が彼自身の価値をそこまで貶めてしまっているのも事実なのですが、宿願の為に独りで抗い続けてしまう彼には、最近ではもう切なささえ感じてしまいます。
ただ…問題なのは、ここにセルフィーネが介入してしまった事です。これに腹を立てたリィドウォルがおかしな事をしでかしてしまわないか…更にはカウティスの中の詛の増長を誘発してしまわないか、それだけがとにかく心配です。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
常に待っているカウティスよりも、側にいたいのに離れなければならないセルフィーネの方が、求める気持ちは大きくなっているようです。
すっかりハルミアンに対して遠慮のなくなっているラードです(笑)。
確かに、以前の拗ねた気持ちを奥底に残していた時よりも、イスタークへの強い友愛を自覚したハルミアンは、生き生きとしているように思います。
彼がまた新たなるトラブルを引き寄せないことを祈ります(笑)
リィドウォルは、この物語で一番生きることに不器用であるように思います。彼の生い立ちが強く影響している部分でもありますが…。
どちらかといえば、やはり憎まれ役の彼を切なく感じて頂けたりして、有り難い限りです。
二人の間に割り込んでしまったセルフィーネ。どういう反応になるのか、次話もお楽しみ頂ければ嬉しいです。
ありがとうございました!
カウティス、こらこら。結局セルフィーネを、昨日は上空に送ってあげなかったのか。
んも〜ラブラブなんだから。♡ヾ(*’O’*)/
……そして、カウティス〜。リィドウォルには見えたようだよ〜(>0<;)
黒い詛が……。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。
そうなのです。
カウティスったら、結局離してあげなかったのです。
行って良いと言われなかったら、離れられないセルフィーネでした。
甘々です〜。ふふ。
詛に侵されているリィドウォルには、同質のものを感じてしまいました。
大変です…。
コメントありがとうございました!