なんて言えば良いんですかね…実に「なるほどな」と納得させられたエピソードでした。同時に、この物語の奥深い良さを再認識しましたね。
兄様達大好きセイジェ、三人での時間が少なかったのが素直に残念そうで、末弟感が滲み出ていてほっこりします。そう遠くなくザクバラに旅立ってしまうわけですから、その気持ちも納得ですね。
一方で、セルフィーネに対してのわだかまりはまだ完全に溶け切れていない様で…勿論、彼の言いたい事も分からなくはないのですが、カウティスがやんわり諫めても姿勢を変えなかったりと、幼い部分がまだ見え隠れするのがセイジェの魅力のひとつでもありますね。
ここからのセルフィーネの考え方、ちょっと人間にはない感覚なんですよね。「ネイクーンの人間が一人いるだけで」というくだり…果たして人間がセルフィーネと同じ立場になった時、同じ様に思って乗り越えられるかと言えば、かなり難しい様に思えるんです。
愛国心や絆などよりも更に深い、国と精霊との密接な、慈愛さえ感じる彼女の発言は、超然としていてちょっと感嘆しました。
「他の姿を自分と思って欲しくない」という縫いぐるみのくだりも、やはりセルフィーネにしか分かり得ない感覚で…一度実体を得た事も関係しているのかもしれませんが、ありのままの自分でいたいという思いは、たとえカウティスが関係していなかったとしても、きっと変わらないんでしょうね。メイマナ王女と一緒にウサギ案を推していた私を許して下さい(笑)
ここで再び実体化を望んだセルフィーネ、どうやら魔力が満ちてきた様です。それがザクバラの暗躍に拍車をかける事にはならないのかが、かなり不安ですが…目下の心配は、実体化を望んだ事実を知ったハルミアンがまた暴走して、ラードにはたかれないか、というあたりですね。彼、そろそろ後頭部が凹んでもおかしくないですし(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
末っ子セイジェ。
カウティスと一緒にいると、特に末っ子な雰囲気が出てきますね。
水柱すら見えなくなった今、セイジェにとっては水の精霊はやはり“苦手”と感じるもののようです。
まあ、普通に考えて、声だけ聞こえて、それを大好きな兄が嬉しそうにしているのですから、嫌になってしまいますね(笑)。
セルフィーネはどこまでいっても“水の精霊”です。
人に近くなっても、やはり違うのだろうと思って書いています。
感嘆、なんて言って頂くのは恐縮ですが!
一度は半実体を手に入れ、実体を望みながらも、それを手放さざるを得なかったセルフィーネです。
“自分の姿”というものには、執着が出来ているようです。
彼女が再びそれを手に入れることは出来るのか…、ハルミアンがそれに関わることになるのかも含め、続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
…ハルミアンはそろそろラードの張り手を避ける技を身につけてもらいたいものですが(笑)。
ありがとうございました!
こんにちは。
想像してみると、ぽてぽてぬいぐるみを動かすセルフィーネも可愛いですが、やっぱり、セルフィーネは、セルフィーネ!
いつもの姿が、良いですね。
作者からの返信
こんばんは。
続けて読んで下さってありがとうございます!
ぽてぽて歩く縫いぐるみを、カウティスが自分だと思って見つめることが嫌だったセルフィーネです。
自分を見つめて欲しい!
やっぱりいつもの姿が良いですよね。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
コメントありがとうございました!