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2023年10月22日 03:30 編集済
昼間、続きが気になって気になって読んでいたんです。思わず溜め息が出ました。ハルミアン…お前というヤツは本当に…。先ずは拗ねまくっているカウティスにほっこりです。最近めっきり大人になって、落ち着いた立ち振る舞いの多かった彼が、こうして「男の子」的な側面を見せるのは結構久しぶりな気がして、微笑ましいです。逆に、急激に感情豊かに素直さを増してきているセルフィーネですが、二人の関係性では無垢な彼女の完全勝利ですね。この力関係(という表現が合っているのかは分かりませんが)も、以前の二人とはちょっと変わってきている様に思えていて、密かに注目しています。変わっていると言えば、ネイクーンでの産湯と、フルデルデのそれの受け取りが変わっているのも、セルフィーネの成長のひとつに違いないですよね。より人間にも似た感情が育まれていくのは、なんとなくですが、彼女にとって良い事の様に思えています。そして…ハルミアンなんですよね…もう一度言います、本当にお前と言う奴は…なんです。作中でも触れていましたが、長命であるが故に、その琴線に触れるものは少なく、興味の有無が殊更にくっきりしている…この設定が凄く好きなので、この物語のエルフがそうした種族だというのは分かっています。多少の事象には揺らがないその心に刻まれた、かつてのイスタークとの絆を再び撚り合わせる為、誰も望んでいないセルフィーネの聖職者への道を、再び模索してしまう…「また悪手だよ…そろそろラードに叱られるぐらいじゃ済まないぞ」と思っていました。聖職者としてのイスタークの拘束される様までも鮮明に覚えているのなら、これからハルミアンがやろうとしている事は、セルフィーネを同じ形にしてしまう事でもあるんです。どうしてそこに思い至らないのか…と、少し落胆もしていました。昼間の時点では、です。ただ…落ち着いて読み返してみると、そうまでして取り戻したい関係がある事って、本当に極めて稀で、凄く素敵な事だと思えて来たんです。ありきたりな表現に「例え世界を敵に回しても」というものがありますが、ひとつの宿願に思いを向ける純粋な衝動を責める事なんて、きっと誰にも出来ないはずなんです。手段の正否の問題は確かにあります。そしてこの物語は、カウティスとセルフィーネが幸せになる為の物語だという事も分かっています。ですが、その傍らで、長命なばかりにひとつの思いに囚われて苦しみ、時として主役の二人やその周辺に迷惑をかけながらも、自分の思いを貫き通そうともがくハルミアンのわがままが放つ無垢な色を、私は気高いとさえ思えてしまいました。やっぱり彼はいつだって、他の誰よりも人間くさいんですよね。書いていて思いましたが…これって、ザクバラのリィドウォルにもそのまま当てはまる様にも思えるんです。本当に、誰も彼も、この物語は不器用揃いで困ります。どうしても憎めなくなってしまうばかりか、全ての関係やどの国の内情も、八方丸く収まって欲しくなってしまいますから。ここ最近、どうにか長文を少しでも抑えようと四苦八苦していたのですが…ハルミアンに酷く心を動かされてしまったので、本筋ではないのは分かっているのですが、長々と書き連ねてしまいました。面倒くさくて心底申し訳ないです。彼は彼として勿論上手くいって欲しいのですが…きっと、いや絶対叱られるんだろうな…と思いながら、明日の更新を待ちます。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。久しぶりにカウティスの子供っぽい面が出ました。絶対自分を一番にしてくれる自信があったのに…ショーック!です(笑)。確かに、力関係というのも変ですが、結局はセルフィーネの真っ直ぐな愛情にカウティスは勝てないのです。彼女が感情豊かになってきて益々、ですよね。ハルミアンについて、色々と考察して頂き、とても嬉しく思っています。書いている時は、世間一般のエルフ像とはちょっと違っていて、違和感かな…と思ったりもしましたが、設定が好きと言って頂けて安心しております。ハルミアンにとって、既にセルフィーネやカウティス達は内に入れた存在です。しかし、イスタークという存在は特別です。『例え世界を敵に回しても』というのは、分かり易い言い回しで、真実ですよね。実際、目的や手段はそれぞれですが、想いだけで言えば、リィドウォルに限らずカウティスも同様かと思います。『誰も彼も、この物語は不器用揃いで困ります』ぐはーっ!(笑)私はどうやら、完全悪というものを書くのが苦手なようで…。物語の幅を広げるには必要かとも思うのですが。むむ、実力不足なり。毎話思いの丈を綴って下さり、とても嬉しく思っています。脇の人物達も情を込めて読み解いて下さって、感激するばかりです。いつもありがとうございます!待居様の貴重なお時間を削っていないかだけが心配ですが…、大丈夫ですか?(笑)ハルミアンは叱られることになるのか…。続けてお楽しみ頂ければ幸いです。ありがとうございました!
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昼間、続きが気になって気になって読んでいたんです。思わず溜め息が出ました。ハルミアン…お前というヤツは本当に…。
先ずは拗ねまくっているカウティスにほっこりです。最近めっきり大人になって、落ち着いた立ち振る舞いの多かった彼が、こうして「男の子」的な側面を見せるのは結構久しぶりな気がして、微笑ましいです。
逆に、急激に感情豊かに素直さを増してきているセルフィーネですが、二人の関係性では無垢な彼女の完全勝利ですね。この力関係(という表現が合っているのかは分かりませんが)も、以前の二人とはちょっと変わってきている様に思えていて、密かに注目しています。
変わっていると言えば、ネイクーンでの産湯と、フルデルデのそれの受け取りが変わっているのも、セルフィーネの成長のひとつに違いないですよね。より人間にも似た感情が育まれていくのは、なんとなくですが、彼女にとって良い事の様に思えています。
そして…ハルミアンなんですよね…もう一度言います、本当にお前と言う奴は…なんです。
作中でも触れていましたが、長命であるが故に、その琴線に触れるものは少なく、興味の有無が殊更にくっきりしている…この設定が凄く好きなので、この物語のエルフがそうした種族だというのは分かっています。
多少の事象には揺らがないその心に刻まれた、かつてのイスタークとの絆を再び撚り合わせる為、誰も望んでいないセルフィーネの聖職者への道を、再び模索してしまう…「また悪手だよ…そろそろラードに叱られるぐらいじゃ済まないぞ」と思っていました。
聖職者としてのイスタークの拘束される様までも鮮明に覚えているのなら、これからハルミアンがやろうとしている事は、セルフィーネを同じ形にしてしまう事でもあるんです。どうしてそこに思い至らないのか…と、少し落胆もしていました。
昼間の時点では、です。
ただ…落ち着いて読み返してみると、そうまでして取り戻したい関係がある事って、本当に極めて稀で、凄く素敵な事だと思えて来たんです。ありきたりな表現に「例え世界を敵に回しても」というものがありますが、ひとつの宿願に思いを向ける純粋な衝動を責める事なんて、きっと誰にも出来ないはずなんです。
手段の正否の問題は確かにあります。そしてこの物語は、カウティスとセルフィーネが幸せになる為の物語だという事も分かっています。ですが、その傍らで、長命なばかりにひとつの思いに囚われて苦しみ、時として主役の二人やその周辺に迷惑をかけながらも、自分の思いを貫き通そうともがくハルミアンのわがままが放つ無垢な色を、私は気高いとさえ思えてしまいました。やっぱり彼はいつだって、他の誰よりも人間くさいんですよね。
書いていて思いましたが…これって、ザクバラのリィドウォルにもそのまま当てはまる様にも思えるんです。本当に、誰も彼も、この物語は不器用揃いで困ります。どうしても憎めなくなってしまうばかりか、全ての関係やどの国の内情も、八方丸く収まって欲しくなってしまいますから。
ここ最近、どうにか長文を少しでも抑えようと四苦八苦していたのですが…ハルミアンに酷く心を動かされてしまったので、本筋ではないのは分かっているのですが、長々と書き連ねてしまいました。面倒くさくて心底申し訳ないです。
彼は彼として勿論上手くいって欲しいのですが…きっと、いや絶対叱られるんだろうな…と思いながら、明日の更新を待ちます。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
久しぶりにカウティスの子供っぽい面が出ました。絶対自分を一番にしてくれる自信があったのに…ショーック!です(笑)。
確かに、力関係というのも変ですが、結局はセルフィーネの真っ直ぐな愛情にカウティスは勝てないのです。
彼女が感情豊かになってきて益々、ですよね。
ハルミアンについて、色々と考察して頂き、とても嬉しく思っています。
書いている時は、世間一般のエルフ像とはちょっと違っていて、違和感かな…と思ったりもしましたが、設定が好きと言って頂けて安心しております。
ハルミアンにとって、既にセルフィーネやカウティス達は内に入れた存在です。しかし、イスタークという存在は特別です。
『例え世界を敵に回しても』というのは、分かり易い言い回しで、真実ですよね。
実際、目的や手段はそれぞれですが、想いだけで言えば、リィドウォルに限らずカウティスも同様かと思います。
『誰も彼も、この物語は不器用揃いで困ります』
ぐはーっ!(笑)
私はどうやら、完全悪というものを書くのが苦手なようで…。物語の幅を広げるには必要かとも思うのですが。むむ、実力不足なり。
毎話思いの丈を綴って下さり、とても嬉しく思っています。脇の人物達も情を込めて読み解いて下さって、感激するばかりです。
いつもありがとうございます!待居様の貴重なお時間を削っていないかだけが心配ですが…、大丈夫ですか?(笑)
ハルミアンは叱られることになるのか…。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!