こんにちは。
「おかげでタージュリヤの中には、幼い頃の賢く優しい祖父のイメージが強く残っているのだ。
逆に言えば、理不尽に振る舞い、苛烈さを表に出した王のイメージは薄いのだろう。」
ああ、タージュリヤ王太子、危なっかしい……。(慎重に事を運ぶ用心深さは持ち合わせている。)自分が正しい事を、疑っていないのでしょう。聡明だからこそ……。
作者からの返信
こんにちは。
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
タージュリヤ、才能溢れた聡明な女性です。…が、何しろまだまだ若く未熟です。
危なっかしいのです…。
政治経験豊富なリィドウォル達が支えねばならないところ…なのですが…。
完結まで残り100話を切り、ここからはザクバラ国のあれこれが物語を引っ張ります。
引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
編集済
もう終盤の展開のはずですが…ここにきて、更に物語に厚みが増してくるなんて事があるんですね。これはいよいよ目が離せません。
幸まる様が得意とされる完全異種族目線の精霊からすると、血縁という仕組みにセルフィーネの理解が追いつかないのも無理はありません。作中でも触れていましたが、生まれた時の喜びは永遠には続かず、時にはザクバラの様に苦しむ要因にもなり得る…不安定なくせに強く縛るものが血縁です。
我々人間はそれを業の様に当たり前に受け入れていますが、カウティスの様に、それについて説明は決して出来るものでもなく…上手く言えないのですが、人間ってつくづく面倒に作られているなと、ちょっと切なくもなりました。
そして、ここでちょっと早いザクバラですよ。先ずはセルフィーネがもたらしていた浄化の作用に驚愕です。王の意識が回復したくだりは、それぐらいの力はあって然るべきと思っていましたが、彼女がほんの少し留まって、いなくなっただけで息苦しさを覚えてしまうほどとは考えてもみませんでした。
これはますますリィドウォルが、前のめりにセルフィーネ奪取を企むんだろうなぁ…と思っていたら、タージュリヤ王女の豹変。思わず息を呑んで、何度かスクロールして読み直した次第です。お陰で、もうなんだかドレスの赤茶色すらちょっと怖く感じます。
為政者になる道を約束されている彼女からすれば、安定しているとは言い難い王周辺の勢力を、なるべく速やかに束ねたいのは勿論分かります。
ですが、少しだけ上向いた王の回復は他ならぬセルフィーネによるもの。それを快方と判断するのは少し気が逸り過ぎていますし、リィドウォルも言う様に、これで激昂からの憤死…なんて事態にでもなってしまったら、ザクバラ大荒れ待ったなしです。
初登場から今話までは、お爺ちゃん思いの良い孫の側面もあった様に思えていたタージュリヤでしたが…王の回復に囚われてしまっている事も、元をただせば、やはりザクバラの詛あっての話です。詛が国を蝕む様が彼女を介して丁寧に映し出されていて、この先が…いえ、ザクバラに行く事が決まっているセイジェが、今はとにかく心配です。
えぇ、ぐわんぐわんに揺さぶられていますよ(笑)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
血の繋がりに関しては、本当に難しい問題だなと思いながら書きました。
セルフィーネが口にする思いは、戦争のニュースを見ると必ず思う事でもあります。皆誰かから産まれてくるのに、どうして…と。本当に、人間って面倒な生き物ですね。
タージュリヤ。
偉大なる祖父は奸臣に閉じ込められ、王太子の父は頼りにならない。そんな中で、彼女は必死に信用出来る者を掻き集め、リィドウォルの力を借りて政変を成しました。
彼女もまた、紛うことなき苛烈なザクバラ王家の血筋、『血縁』です。
今話は揺れるザクバラ国メインの一話でした。今後ラストに向けて、どうしてもこの国のあれこれが展開を引っ張っていくことになります。
『物語の厚みが増して』とは嬉しい限りですが、ぐわんぐんさせてしまったらすみません(笑)。
さて、ここで書くのもあれですが、素敵なスピンオフをありがとうございました!
すごく良かったです!
そしてそのタイトルにこの物語が影響を!?と慄いた次第です。
何と有り難いこと…(泣)。
しかもエレイシアが推しの3位!?
あのぅ、因みに待居様の推しって、1位ラード、2位アナリナだと認識していたのですが、変動していますか?
主人公ズどこー(笑)。
さて、次話は安定のネイクーンパートに戻ります。
続けてお楽しみ頂ければ嬉しいです。
ありがとうございました!