憂鬱で重い前話の終わりから、とにかくセルフィーネの安否が気になっていましたが…話せるほどにまで回復していて、本当にホッとしました。無理なのは分かっていますが、もうネイクーンにずっといて欲しいです。
即位したエルノートの言葉は、短いながらも心を打ちますね。どんな困難でも一人で立ち向かうのは難しい…毒殺未遂を乗り越え、カウティスとセルフィーネのこれまでを全て知っている彼だからこそ、この言葉に重みと実感が伴います。何度も危ういところを切り抜けての今ですからね…本当に、ここまで良く立ち直ったものですね。感慨深いです。
イスタークは完全に関心の方向が変わった様に思えますね。神の意志を計ろうと黙って顛末を見守ろうとするだなんて、以前の彼からは考えられない事です。セルフィーネの神聖化が今だという事にも意味があるとするなら、それはきっと本当に神の思し召しなわけで…純然たる聖職者の彼にしたら、目が離せない事象なのは間違いありませんからね。
一方のザクバラでの新事実ですが…これは確かに、落ち着いて考えたら分かっていた話なのかもしれません。
詛と契約は確かに別物ですし、詛が解かれた王がスッキリ元気、やったー!…なんて事、あるはずがありませんからね。そこで血の契約をどうこうする間もなく命を落とす可能性は、相当に大きいはずです。
それを知りながらも、既に殉死を覚悟の上で動き続けていたリィドウォル。…ちょっと格好良すぎますね。しかもあまりに悲壮な格好良さだと思います。例によって、間違ってはいないけれど、どこか小さな部分を違えていて…「見届けてくれ」の言葉さえも、ちょっと納得出来ないところはありますね。
まぁ…他の全てを顧みず、自らを厭わないほどに叶えたい…それを宿願と呼ぶのでしょうけれど。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
マルクの魔術符のおかげで、僅かながらに回復出来たセルフィーネです。
心配して下さってありがとうございます。
とうとうエルノートが即位しました。
お気に入りの登場人物だけに、自分で書きながら感慨深いものがありました。
様々な経験をして多くの気付きを得た彼は、きっとネイクーンにとって良い王となるでしょう。
聖職者としてブレないイスタークですが、仰る通り、水の精霊に対する視線は変化しているようです。
宿願、というと格好良くも響きますが、見ようによっては凝り固まった願いにも思えます。
ネイクーン側から、特にカウティス達から見れば、水の精霊を奪い取ることで成そうとするリィドウォルの願いは、理不尽でとても身勝手なものです。
御作の彼もそうでしたが、一つの手段を見つけてしまうと、そこに集中するあまり、他の可能性もあるということを見失うのかもしれませんね。
果たしてリィドウォルの宿願は叶うのか。
相変わらず展開は遅めですが、ザクバラ国の行く末も含め、続けてお楽しみ頂ければ嬉しいです。
ありがとうございました!
エルノート新王、即位おめでとうございます!
傷ついたセルフィーネは、ネイクーンの人々に、「ネイクーンを守る」と宣言する事で、心が癒やされたように思います。
ネイクーン王国と、カウティスは、今やセルフィーネの癒やし、ですね。
そしてリィドウォル。
……殉死の覚悟を持って、この国を洗い流し清めてから、逝くつもりで。その志は立派ですが、わーん、セルフィーネを巻き込まないでー!(←無理)
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
新王即位を祝って頂き、ありがとうございます!
本当に、ネイクーンの人々と関わることは、セルフィーネにとっての癒やしですね。
随分救われる時間です。
リィドウォルはセルフィーネを特別な精霊だと思っていますが、結局は“精霊は使われるもの”の域からは出ていません。
殉死の覚悟の中に、セルフィーネはどこまで巻き込まれてしまうのか…!?
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
…と、ここまで書いておいて、やっぱり改めてレビューのお礼を言わせて下さい(笑)。
どんなレビューもとても嬉しいのですが、セルフィーネが変っていく様が可愛い!と言って頂けたのが物凄く嬉しかったです。
本当にありがとうございました!
エルノート
即位おめでとう
支えてくれる王妃もいるし今後は全部背負い込む事はないでしょう
リィドウォル
次の世代に遺恨を遺したくない気持ちは分かるけどやり方がね
殉死に周りが迷惑しそうです
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
即位を祝って頂き、嬉しいです。
ありがとうございます!
メイマナと心身共に添えて、周囲も安心です。
リィドウォル。
ひとつのやり方に固執した形になっています。
殉死の決意はどうなるかも含め、続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!