概要
其れは何処かで聞いた事があり、初めて聞いた――摩訶不思議な怪奇譚……。
【人造人間シリーズ 第一作】
第二次世界大戦時の東部戦線――ナチス親衛隊に一族を惨殺され、一人生き残った少年マルコ・デーメルは復讐の為にパルチザン部隊に身を投じ、戦っていた。彼の怨敵は怪しげな人体実験を行っているという、異質な部隊との噂がある。
そしてソビエト赤軍でも同様に非人道的な改造手術を行い、人造強化人間なるものの実験を繰り返している事を知る。
ドイツ、ソビエト以外の先進各国でも先を争う様に行われている人造人間計画の闇の一端に触れ、幾ら戦時中とはいえ其の様な蛮行が許されるのかと、子供ながらに色々と思う処はあるが之も戦争の狂気の一つと吞み込んでいた。
ある日の作戦行動中、人造人間の極秘情報を持つソビエトの諜報員と出逢った事により――物語は一気に加速していく。
『フランケンシュタ
第二次世界大戦時の東部戦線――ナチス親衛隊に一族を惨殺され、一人生き残った少年マルコ・デーメルは復讐の為にパルチザン部隊に身を投じ、戦っていた。彼の怨敵は怪しげな人体実験を行っているという、異質な部隊との噂がある。
そしてソビエト赤軍でも同様に非人道的な改造手術を行い、人造強化人間なるものの実験を繰り返している事を知る。
ドイツ、ソビエト以外の先進各国でも先を争う様に行われている人造人間計画の闇の一端に触れ、幾ら戦時中とはいえ其の様な蛮行が許されるのかと、子供ながらに色々と思う処はあるが之も戦争の狂気の一つと吞み込んでいた。
ある日の作戦行動中、人造人間の極秘情報を持つソビエトの諜報員と出逢った事により――物語は一気に加速していく。
『フランケンシュタ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!高い文章力で紡がれる体験記
本作は基本的に一人称視点で構成されている。
大体の作品は三人称か一人称なのだから、『一人称で書いてある』こと自体には大して意味はない。
しかし、本作は一人称であるにも関わらず地の文に重厚感があるのだ。
ただ主人公の心情や行動を語るだけでなく、周囲の状況が分かりやすいように書かれている。
昨今のweb小説は、地の文を徹底的に減らし会話だけで作品が進行していくものばかりだったので、本作は非常に読んでいて気持ちが良かった。
また、設定をきちんと生かしているのも好印象だった。
昨今、なんとなく異世界に飛ばしたり、地球を破壊したりする作品が多い中、舞台に現実世界を選び、きちんと歴史的な背景も作中で…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これは創作なのか、それとも現実か——
本作では、悪名高きナチスが主人公マルコの怨敵として描かれています。それだけなら歴史を織り交ぜた単なる復讐譚に思えますが、本作は少し違う。前線に送り込まれた人造人間や、華麗に刀剣を操る人物が登場し、物語は一気にSFの風味を醸し出します。
そして、この物語のいいところはまだ終わりません。前述したナチスや、のちのち名前が出てくるあの人物の名前など、知っていると「あっ!」と驚かされるような仕掛けがたくさんあります。
もしかしたら、本当にこんなことがあったのかも……と思わせるような技巧が素晴らしいです。
SF好き、歴史好きはもちろん、ダークなファンタジー好きにもお勧めしたい作品です。