パンデミック、サバイバル、サイコパスなどなどゾンビ物ではよくある要素。ただゾンビ物の中でコチラは稀有な作品。
主人公が扱うは古流剣術。正面からゾンビを掻っ捌き、外道なサイコパスを斬り捨て時に切り結ぶ。
特に個人的に見所として推したいのは後者。
前者も熱い展開はあるが、個人的には後者における対人戦、手練達人曲者、手強い敵と繰り広げられる戦いの描写展開思考の熱さ。
殺人のために磨いた術理を交わし合う、殺意を濃密に描いていて実に実に実に面白い。
剣客者の小説を読んでる感覚をゾンビ物で味わえる。ゾンビ物はかずあれど、ユニーク極まる面白さがあるのは、この無職マンこと田中野一郎太が主人公のこの作品だけよ。