フィクション……ですよね?

第二次世界大戦中。
史実と架空が上手く合わさった世界が舞台です。
ナチスと戦うユダヤ人の少年狙撃兵、マルコの目線で物語は進んでいきます。

戦力強化のために研究されているという人造人間計画。
本当にあったのかも? と思わせるようなSFとの融合は、お見事としか言いようがありません。
相当な知識がないと書けないと思います。

語り手が少年のため、重苦しい状況にあってもクスッと笑える場面もあります。
でも彼が身を置いているのは戦場です。
それが逆に戦争の虚しさや、無意味さをより強調しているように感じます。

ぜひ、読んでいただきたい作品です。


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