概要
ハルコ・ミヤカワ。非実在にして究極のアイドル、至高のアーティスト
二〇二〇年七月四日。
シドニー・オペラハウスでの伝説的なライブを終えた直後に、世界的アーティスト「ハルコ・ミヤカワ」は急死した。
翌年二〇二一年、新聞記者・奥村剛男は新聞記者をやめ、ハルコ・ミヤカワの評伝を書くための取材を開始する。
非実在アイドルを陰影から記述する実在系フェイク・ドキュメンタリー・エンターテイメント。
シドニー・オペラハウスでの伝説的なライブを終えた直後に、世界的アーティスト「ハルコ・ミヤカワ」は急死した。
翌年二〇二一年、新聞記者・奥村剛男は新聞記者をやめ、ハルコ・ミヤカワの評伝を書くための取材を開始する。
非実在アイドルを陰影から記述する実在系フェイク・ドキュメンタリー・エンターテイメント。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しい作品
とにかく読んでほしい。
伝説的アイドル「ハルコ・ミヤカワ」の死から始まるこの物語は
いくつもの対談という形式でつづられている。
その中でいくつものハルコ・ミヤカワの一面が示されていく。
まずこれが面白い。常にこちらの予想を上回り、退屈させない。
一つ読めばすぐ次が気になってくる。
そしてそうして広がる個々の逸話たちは
物語の終盤に一気に強烈な哲学の下に結集し読者の前に示される。
この話のまとめ方は実に見事だと思う。
この物語は生と死、現実と虚構がDNAの螺旋のように絡み合っている。
二つのことなる価値観の衝突が絶えず繰り返され読者を揺り動かす。
この衝突こそ、この物語が放つ魅力的な輝きな…続きを読む