エズラ・ネイスンとのメールでのやり取り
私はエズラ・ネイスンにメールで連絡を取った。
〈そちらの伝手で、ハルコ・ミヤカワのディスコグラフィや過去の活動について総覧できるような資料を持つ人間はいるか?
返答はこうだった。
〈We-Pediaページにある情報だけが頼りだ。しかし一次ソースとして扱うには問題がある。正確なものとは言い難いだろう
予想した通りだった。私は答える。
〈私の方で伝手がある。しかし辺境に住んでいる。相手が東京に来るための旅費について、協力をお願いできないか』
端的に言えば金を出せ、という話である。ネイスンは言う。
〈君の方で出すわけには行かないのか』
〈今まではそうしてきた。しかし、あなたの依頼で私が会談した相手も多い。日本語には義理という文言がある。知らないか』
ネイスンのメールは翌日に来る。
〈よく分かった。義理だ。協力しよう』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます