第33話 「セツラ神官長の功績」
セツラ神官長は配下の夢見の一族勢力「ヨゼフ」の活躍は、非常に優れていた。神官府の役人達を率いてデルタ王国全土をまわり、各地の特色、課題等を分析していき、これから7年間の豊作の時期に、いかに作物を備蓄すべきかを考え、対策を報告させた。そして土地改良や荒地を開拓し、新たな農地へと拡大し、神官府直轄の領地を非常に増やしていった。また長期にわたり、保存がきく保存食を考案したり、彼等の活躍は、デルタ全土に広がっていった。
「セツラ神官長様!
これから続く7年間の豊作期に蓄えられる収穫物の概算が出来ました。」
「宦官長ラルクよ!
報告をお願いします!」
「承知いたしました。
まずデルタ王国の農耕地が2倍に拡大し、半数が新たなに開拓された神官府直轄地となっており、今後7年間で収穫できる収穫物は、通常年の10倍を見込んでおり、神官府直轄地で得られる収穫物は、全体の7割に達すると言われています。」
「これまで3割の収穫物で、デルタ王国全国民の必要が満たされていたという事は、神官府直轄地で得られる7割の収穫物は、余剰分の収穫物という事ですね?」
「その通りです。しかも今回新たな開拓地の土地は、神官府の豊穣の祈りにより、土地が浄化され、芳醇な栄養が蓄えられ、他の農耕地と比較にならない程、収穫量が多く、高品質であり、他の地域の収穫物より高値で売買されているとの事は、すべてはセツラ神官長様のお力の所以だと、王都議会やデルタ国民より賞賛されております。今回の功績をパロ王様は、非常に喜ばれており、デルタ王国の経済発展させた功績を称えたい!と来週行われるデルタ王国収穫祭で、デルタ王国第一勲章をセツラ神官長に授与されると通達がありました。これは凄い快挙でございます!」
「私の力だけで成しえた訳ではありません!
すべては起源の主からの祝福によるもの!そして神官府に属する全ての同労者達の功績です!心から感謝しています!!本当にありがとう!
あなたがたはこの1年間、休む間もなく、働き続けてきましたから、しばし休息が必要でしょう!全員に10日間、休暇ををとるように、伝達してください!!宦官長ラルク!あなたも家族の元に帰り、しっかり休むように!良いですね?」
「セツラ神官長様!
ありがとうございます!!セツラ神官長様こそ、お休みになって下さいね!」
「私も、休みますから、大丈夫です!ありがとう!」
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