第21話 「就任式ワイン毒盛り騒動」

「セツラ神官長様!

あなた様の新居と神官府は、宦官長ラルクの命令により

選りすぐりの優秀な大工人により着工され、完成は60日後との事。

それまでは、パロ王様の別邸が提供されましたので、ご不自由かと思われますが、どうかご辛抱下さいますように。

 あとパロ王様より、今回異例の人事をした事で、セツラ神官長様の事を快く思わない輩が多数いる事を心配されており、就任式の毒盛り騒動の件もあり、セツラ様の身辺の護衛を厳重にするよう、命令が出されております。今後は、新設された神官府近衛兵団が隊長アベル指揮のもと、セツラ神官長様をお守り致しますので、ご安心下さい!」


「右大臣ペルトリカ様・・・いや右大臣ペルトリカよ!

私の住まいなど、どこでも良いのです!

それよりも毒盛り騒動の件はどうなりましたか?」



数時間前、セツラ神官長就任式の宴の会において、ワインに毒が混入されていた


「セツラ神官長様!毒が盛られていた件ですが・・どうやら先日のパロ王暗殺に用いられた毒物と同一のものである事が発覚しました!」


「どういう事ですか?

首謀者である調理官庁は捕えられ、処罰された筈では?

他にも不穏分子の一味がいたという事ですか?」


「パロ王様は、神官長様の神聖なる就任式の場を汚した者達を捕えるよう

王命が出されております!その場にいた王都議会の議員達の身辺を厳重な調査と、3日以内に首謀者が捕えられなければ、議員全員処罰するとの事。このままでは多くの血が流される事が必然・・罪のない者まで捕えられては、デルタ王国の発展どころか粛清の嵐による大きな混乱が起こってしまうでしょう。

セツラ神官長様!どうか事件が速やかに解決できるように、お力をお貸しください!」


「勿論です!

実は・・今回パロ王様の夢を解き明かす事においてデルタ王国内に大きな内乱が起きる事は、予見していました!

デルタ城の上空に暗雲が覆っており、市街地のどこかで、呪いの儀式がなされているように思われます。おそらく呪術師の手によるものではないか?と」


「つまり・・呪術師長サイカが関わっていると?」


「その通りです!今回のパロ王様の夢の解き明かしにおいて、パロ王様の信頼を失い、呪術師長という高位の身分も剥奪され、私を恨んでいる・・サイカが今回の毒盛り事件に関わっている事は間違いないでしょう!」


「呪術師の組織は縮小させられましたが、デルタ王国において、暗躍しており、今なお大きな力があります!しかもセツラ神官長の地位を妬み、恨みを抱く者達が多数おります!どうかセツラ神官長様!くれぐれもお気をつけ下さいますように!」




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