第15話 「左大臣ルキオスの策略」
「呪法師の長サイカよ!
右大臣ペルトリカ側に夢見の一族がいるというのは本当か?」
「左大臣ルキオス様!間違いございません。
しかし・・その者が本当にパロ王の夢を解き明かしが出来るとは・・到底信じられず・・もしや我々の勢力を弱体化させる為に、計略を図っているのではないでしょうか?」」
「しかし先のパロ王毒殺の容疑者2人の策略について、調理官長の裏工作が見つかった事も、夢見の一族の力が大きく関わっていると聞いたぞ?」
「にわかに信じ難い事です・・・。
とにかく今回のパロ王の夢の解き明かしは、王国の知恵者が何人集まろうが、解き明かしは困難!我々は、パロ王が激高された時の対策を考えなくてはなりません!パロ王は、知恵者達に重い刑罰を課せられる事は間違いなく・・私も左大臣ルキオス様も役職を剥奪されるだけでは、一族が滅ぼされる可能性が高いでしょう!もしそうなった場合に備え、王宮の外に私兵を配置しておりますので、パロ王を手にかけ、他国に亡命すればよいでしょう!謀反人は重罪であるのだから・・」
「デルタ王国は大国だ!他国に亡命する事は、最悪なシナリオであるから・・そうならないように、私が命じた通りに裏工作をせよ!夢見の一族の解き明かしが真実であるのなら、我々がその内容を入手できれば・・あとは夢の解き明かしなど・・どうにでも解釈できるのだから!」
セツラが記した夢の解き明かしは、王の宦官の手に渡る前に、内容を模写され
同様の回答を提出されてしまった。
◆
「宦官長ラルクよ!
これはどういう事か?
本当に同様の夢の内容が記されていたというのか?」
「間違いございません!」
「うむ・・・・よかろう!
見事である!我が国に夢の解き明かしができる知恵者がいた事は、非常に喜ばしい!
さぁ!右大臣ペルトリカの推薦者であるセツラ!
左大臣ルキオス推薦者であり呪法師の長サイカを連れてまいれ!!」
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