第90話 「アブラハ一族セツラ王国へ」
7年の大飢饉3年目において、全国的な大飢饉が激しく続いており、各国の食糧事情は非常に厳しくあった為、各部落の代表群がセツラ王国へ訪れていた。そして第4の月10日頃、アブラハ一族がセツラ王国へ到着した。
◆
「ユダよ!7年間の大飢饉により被害が大きく、7大陸全地域からセツラ王国へ食糧を買いに来ているようだ・・。我らアブラハ族の小部族にまで食糧を売ってくれるだろうか?ギルデロイ王都の貴族達も私財を売り、高値で購入していると・・聞く。我らアブラハ族が用意できる資金はごく僅か・・一族が必要とする食糧の半分でも手に入れられたら・・助かるのだが・・」
「本当にそうだな・・・レビよ!
食糧は高騰しており・・金銀より高値が付いているようだ・
しかし他部族との交渉窓口は、リエラ商会が受け持ち、それぞれの部族の内情によって、一律同じ単価で販売はしていないそうだ。弱小部族には、安値で売ってくれていると聞く・・それに私とユダは彼等と面識があるのだから・きっと良心的な価格で売ってくれる事を期待しよう!」
「そうだな!カナンの地域には、年寄りの父と末の弟のベニヤミンが我らの帰りを待っている。明朝我らの取引の番だ!起源の主に祈り!トラブルが起きないように共に祈ろうではないか!」
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