第91話 「偽りの民族を装う者達」
「ここがセツラ王国の外交取引の管轄署か?
500人を超える異民族がいるようだが・・彼等が部落の代表だというのか?」
「これだけ多くの異民族の代表者が、作物を買いに来ているという事は・・かなりの時間を有する事になりそうだな?なんだが先頭が騒がしいようだが・・何かあったのか?」
◆
「ふざけるな!!何故たった麦2袋しか売ってくれないのか?遠方から2週間かけてやって来て、さらに6日も待たされていたのだぞ!我々をバカにしているのか?」
「あなたがたこそ、我々を欺こうとは!どういうつもりですか?
あなたがたはすでに必要な物量を売ったではないですか?
何故?身分を偽って、再び列に加わろうとしているのか?他民族を装い、身なりをかえたら判断がつかないとでも思っているのですか?」
<どうして・・我々の身分がバレてしまったのか・・・>
ギルデロイ王都の商人たちが他民族の衣装を着て
安値で作物を購入している事がバレて・・狼狽えていた
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