第18話 「セツラの夢の解釈」

「パロ王様!

私の夢の解き明かしは、内容を示しただけで

まだ解釈を申し上げておりません!ここからが本題です!

これより起源の主からの重要な示しがございますので、どうかお聞きください。」


「夢見の一族セツラよ・・

私は先程から震えがとまらない・・非常に恐ろしいのだ!

これから我が国で何が起ころうとしているのか?

私が何者であって、神は語ろうとされるのか?私は小国デルタの王に過ぎないのだから・・しかし一国の王である以上!私は覚悟を聞けて受け止めなければならないのだろう・・

宦官長ラルクよ!書記官を呼ぶのだ!

そして夢見の一族が語る内容をデルタ王国の年代記に全て書き記すのだ!」


「承知いたしました!」

こうしてパロ王の命令が下され50名を超える書記官とデルタ王国の重鎮達が集結し、セツラの言葉を聞く準備がなされたのであった。



「パロ王様!あなた様の夢には意味があり、起源の主がなさろうとする事を王に示されたのです!

7頭の肥えた牛は、7年を指します。肥えた牛がユーフラス川岸の草を食べても食べても無くならなかったという事は、デルタ王国において、かつてない程の大豊作が訪れるという事を指します。しかしあまりにも豊かな作物が得られても、管理を怠り、欲しいままに食した為、国全体が飽和状態となり、彼等の目はうつろで、国民の幸福度が増す事はありませんでした。


7年の大豊作の後、7年間の飢饉がおこり、デルタ王国の地の豊作は、みな忘れられます。夢の中で痩せた7頭の牛が肥えた牛を襲い掛かり、血が吹き出し、肉が削られ、骨々しか残されなかったと申し上げましたが、7年の飢饉は、非常に厳しく、地を荒れ果てさせ、人の生き血を枯らす程、大打撃を与えてしまい、多くの命を奪う事になる!と示唆しているのです。


この事は、起源の主によって定められており、すみやかにこれをなさる事は確かであります!それゆえパロ王様!さとくて知恵のある人を見つけ、その者をデルタ王国の上に置かれますように!そして国中に監督官を任命するよう行動を起こされ、豊作の7年間に、デルタの地、備えをなさいますように!彼等にこれからの豊作の年のすべての食糧を集めさせ、パロ王様の権威のもとに、町々に穀物を蓄え、保管させるのです。そうする事で、やがてデルタ王国に起こる7年の飢饉のための、国の蓄えちなり、この地が飢饉で滅びないためです。」


夢見の一族セツラは、大胆に夢の解釈を明言した!

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