設定集《2》

・スキル『大鎌術』


その名の通り、大鎌を扱う際に補正が入るスキルであり、基本的なところから体の操作感まで、このスキルを習得すれば自然と学べるというもの。熟練度を上げていけば、数秒前まで初めて大鎌を握った程度のど素人でも、次の瞬間には片手でくるくる回したり最適な殺しのルートが視えたりできる。



・上位スキル『常在戦場』


どれほどの致命傷を受けても戦闘を可能にする上位スキル。必要最低限に傷を癒し、または体を作り替え、戦闘を続行させ勝利するためのモノで、本来ならばこれを習得するのは非常に困難。


いわば複合スキルとも呼ばれ、一定のスキルを収集しなければこのスキルは発現しない仕様になっている。加え、どのようなスキルが存在するかなど明記されてはいないので、狙って取ることも難しい。しかし、それは現地で暮らす異世界人の話。


異崩人がやってくる世界の文明は高度で、ややサブカルチャーに偏って発展している。ゆえに扱う情報量も非常に多く、このようなスキルを知らなくとも、これに近いスキルの内容さえ知っていれば見つけ出すのは容易い。


今後も大活躍するスキル。即死レベルの攻撃以外ならば、どれだけ肉体を損傷させていても絶対に生かすスキルは、時には死んだ方がマシだと思えるほどの激痛を使用者に与える。ようは不死身もどきに変性させるスキルだが、その気力だけは補うことはできないので、使用者の精神力によって性能が左右される。



・上位スキル『宿地』


BLEACHでいう『舜歩』『響転』『飛廉脚』、ネギまでいう『舜動術』。ようは高速移動を可能にするスキルで、これもまた一定のスキルを収集しなければ獲得できない複合スキル。加えて、その扱いも非常に困難であり、使いこなすのに一定以上の時間も必要。なのだが、ユウキは約十分にも満たぬ時間で乗りこなし、数多の魔物を狩るという荒技をやってのけたが、これは彼が類稀なる戦闘の資質と、それを発揮させたボクシングという競技に身を浸していたからこそできたもの。


この先、『宿地』は成り上がっていく上で必須スキルとも呼べるものとなっており、有り体にいえば強いヤツはみんな持っている。そうでなくとも、レベルアップによる基礎身体能力の上昇で、常時宿地状態みたいなヤツも過去に例がいる。なので、遅かれ早かれ、ユウキ以外の異崩人も習得していかなければならない。



・異崩人専用スキル『伏竜鳳雛ふくりょうほうすう


初期段階において、レベルアップに補正がかかるというもの。その効力は、個々の魂の質による。例えば、同じレベル1でも、ボクシング王者と運動未経験の学生とでは戦闘力に差がありすぎる。が、ステータス的にレベルは同一。基礎身体能力に上下はあっても、ステータス社会で生きるには少々厄介である。


それを正すためのスキルであり、魂に蓄えられた経験値を分配するスキル。なので蓄えていた経験値を放出してしまえばそこでこのスキルの用途は終わりである。すでにユウキはレベル200を超えた段階でこのスキルを使い潰している。



・スキル『集中』


その名の通り、集中力を高めるスキル。オーガ戦において、一瞬の隙、注意力散漫が死に至ると確信したユウキは、大鎌術の次にこのスキルを獲得した。



・スキル『受け流し』


近接戦闘武器専用のスキルで、その名の通り攻撃を受け流すもの。より高い熟練度になれば、魔法すら受け流すこともできるらしい。が、そのことにユウキが気付くのはまだまだ先のこと。



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