設定集《3》
・魔素
世界の至る所、あるいはシスフェリアという少女から生成され漏れ出す瘴気。紫色の猛毒。
常人ならば触れた瞬間、あるいは近づいた瞬間に腐敗し腐滅する。それを制御する方法はあれど癒す、または消滅させる方法は存在しない。
個々によるが魔素に許容量というがあり、異世界人はこれが極端に少ない、あるいは小さい。逆に
自身の許容量を超え、迎える結末は二つ。抗えず死に至るか、あるいは適応し力と成すか。
前者がほとんどとはいえ、稀に後者も現れる。それが後述する『歪みモノ』と呼ばれる生物であり、シスフェリアの正体ではないかとユズキは考えているようだ。
生成し、際限なく撒き散らすシスフェリアの存在は災厄そのもの。いくら許容量が大きいとはいえ、常時そばにいるとなれば、満たすのは秒読みである。あとどれくらい、彼は大きな戦闘を迎えられるだろうか。
また、古くから魔素は災いを呼ぶと信じて伝えられている。それに似たことをシスフェリアも供述していた。もしかしたら、彼はすでに災いの渦中に囚われいるのかもしれない。彼女と出会った、その日から。
・歪みモノ
魔素によって齎される猛毒を受け入れ、乗り越えたモノたちの総称。自ら魔素を生成し操ることができ、この世界では魔王よりも脅威とみなされることが多々ある。
なぜならば、ほとんどの魔王は一定周期を迎えなければ活発に行動することはあまりないからだ。一度重い腰を上げれば国どころか大陸を吹き飛ばすほどの力を持つ魔王たちだが、それは数百年に一度。一年に数度、甚大な被害をもたらす歪みモノの方が数も多く陰湿なのだ。
歪みモノはその場にいるだけで世界を殺す。存在自体が呪いであり、猛毒であり、災禍そのもの。魔素を放出した体は歩くだけで自然を絶やし、人々を死に駆り立てる。触れれば腐食し、国は潰える。後に残るのは、どうしようもなく汚染された大地だけ。
対抗策は、大竜帝国が作り上げた、魔素を一定量吸収する装備品や抗魔剤を体内に入れること。他にも、魔素の効果が及ばぬ遠距離からの攻撃が手っ取り早い。
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