第40話

チャイム音だけが虚しく聞こえてくる。



どうしよう。



神主さんがいなければ僕たちにできることはもうなにもない。



誰かの手を借りなければヒトミを止めることはできないのに……。



絶望的な気分になった時、後方から足音が聞こえてきて僕たちは振り向いた。



「私になにか用事かい?」



懐中電灯を片手に持った神主さんが、僕たちへ向けてそう訪ねたのだった。

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