一目千両の逃亡と十二人の妖精ガラス騎士王子の城／化粧係の腕で化けてましたが美女ではない私、王子さまに救われ騎士見習いになったものの王と化粧係の兵が

千両の敵を倒した騎士だけが逢える美姫、一目千両。
それを長年演じてきた囚われの娘・シュゼットは、ある日、謁見に来た最強の騎士・プロスペールの手をとって、逃亡してしまう。そのきっかけは、プロスペールの前に謁見した騎士・ギャレットのとある一言だった。
追っ手がかかるが、二人の騎士は妖精の加護の魔力を通すガラスの弓騎（ゆみき）で奮戦し、突破。シュゼットをじぶんたちの城へ。
そこは美少女騎士城主・ゼアヒルドと麾下の十二人の美形の騎士王子たちの城。
「わたし、騎士になりたいです！」
幼少期から今まで一歩も外へ出たことのない世間知らずは、貴族でもなく魔力も使えず妖精の加護も望めないのに、妖精硝子騎士になれるのか？　
――というかわたし、まず、まともに暮らせる一人のヒトになれるのでしょうか！？
シュゼット…続きを読む