概要
人生は1度きり。この乙女ゲームも、1度きり。
落合さくらは乙女ゲームが大好きな、余命僅かな16歳の少女。
けれど、手術を受ければ助かる可能性があり、さくらはその手術に臨む。
この時代の日本の医療は目覚ましい進化を遂げており、手術の成功率を上げるため、術中はゲームの世界へ飛び込めるようになっていた。何かに夢中になると生きたいと思う気力が湧き、成功率が上がる事が証明され、このような術中の過ごし方が主流となっている。
生きたいと思う気持ちをうまく利用して、さくらの両親は手術を成功させようとしていたが、本人にはあまり生きる希望がない。
そんな彼女が選んだゲームは、キャラクターのイラストがなく、誰もクリアした事のない乙女ゲームだった。
イラストがない事が話題を呼んだこの乙女ゲームは、攻略キャラ全員に想い人がいる設定。そのせいで
けれど、手術を受ければ助かる可能性があり、さくらはその手術に臨む。
この時代の日本の医療は目覚ましい進化を遂げており、手術の成功率を上げるため、術中はゲームの世界へ飛び込めるようになっていた。何かに夢中になると生きたいと思う気力が湧き、成功率が上がる事が証明され、このような術中の過ごし方が主流となっている。
生きたいと思う気持ちをうまく利用して、さくらの両親は手術を成功させようとしていたが、本人にはあまり生きる希望がない。
そんな彼女が選んだゲームは、キャラクターのイラストがなく、誰もクリアした事のない乙女ゲームだった。
イラストがない事が話題を呼んだこの乙女ゲームは、攻略キャラ全員に想い人がいる設定。そのせいで
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!優しい心の主人公が仲間を思い、共に成長してゆく物語。テーマ性が高く素敵
まだ三章の途中までなのですが、まず設定がすごく面白いです。
病気の少女が「手術の間だけ、ゲームの世界で、生きる力を見つけ出す乙女ゲーム」の世界に入っていきます。
時折出てくる不治の病の少女の両親との会話なども、切なくなってしまいます。
乙女ゲームをしたことがない私としては、ほう、こんな感じなのか、と思って読み始めましたが、
「誰もモブなんていない、その人の人生があってみんな主役」
のようなストーリー性を感じて、とても心が暖かくなります。
まだ最後まで読んでいないので、この後が楽しみです!
まだ読みでない方がいらっしゃれば、私もまだまだ世界観に浸りにいきますので、ご一緒にいかがです…続きを読む - ★★★ Excellent!!!燦く淡い光の中に手を伸ばす
『願いの木』
その、ガラスのように輝く真っ青な木に、サアッと風が吹き、真っ青な葉がカチチッと音を立てる。
その幻想的な光景が、私を捉えて離さない。
その木は、乙女ゲームの中にある主人公であるサクラが持つブローチの、サクラの花の結晶を捧げる場所だ。
願いを叶えて貰うために。
また、その願いはゲーム内だけではなく現実世界に影響を及ぼすことが出来るという。
人であれば大概、願いとは自分の為にするものである。
だが、この物語の、サクラは違う。
明日の命も知れずにいる所為で、素晴らしい自分の価値も、愛されていることにも気づけないでいた少女が、ゲームの中できっぱりと宣言をするところは胸が締めつ…続きを読む