概要
「俺はチェシャ猫だぜ? 導き、不幸に貶め、笑い助けるのが俺の役割だ」
鷺森綾人はチェシャ猫である。
迷い込んだ少女に助言をし、他人を不幸へと導き悦に浸り、猫のような笑みを浮かべる。
そんな少年。不思議の国のアリスという童話に紛れ込み、チェシャ猫の役割を与えられた男。
綾人の側にはいつも一人の少女がいた。
同じく童話に迷い込み、数多の苦難をその機転で解決してきた女の子────アリス。
ふとしたきっかけで出会い、共に過ごし、綾人は少女の願いを叶える為に守り導いてきた。
だが、寸前というところで少女は命を落とす。
そして、自らもその命を絶った────筈なのだが、
「……あれ? 俺は————誰だ?」
綾人は、再び目を覚ました。
体も顔立ちも違う。綾人とは別の記憶が頭の中に混入しており、綾人は新しい体と記憶を保有してしまう。
自在作家《ストーリー・テラー》を求め、裏
迷い込んだ少女に助言をし、他人を不幸へと導き悦に浸り、猫のような笑みを浮かべる。
そんな少年。不思議の国のアリスという童話に紛れ込み、チェシャ猫の役割を与えられた男。
綾人の側にはいつも一人の少女がいた。
同じく童話に迷い込み、数多の苦難をその機転で解決してきた女の子────アリス。
ふとしたきっかけで出会い、共に過ごし、綾人は少女の願いを叶える為に守り導いてきた。
だが、寸前というところで少女は命を落とす。
そして、自らもその命を絶った────筈なのだが、
「……あれ? 俺は————誰だ?」
綾人は、再び目を覚ました。
体も顔立ちも違う。綾人とは別の記憶が頭の中に混入しており、綾人は新しい体と記憶を保有してしまう。
自在作家《ストーリー・テラー》を求め、裏