31. 酷道の先の景色

 6月中旬。

 世の中は、梅雨真っ盛りだった。

 雨が多く降り、当然、バイク乗りには天敵とも言える季節なのだが。


 それでも、バイクに乗ることが大好きになっていた夢葉は、ツーリングに行きたくて仕方がなかった。

 しかも、まだ将来の夢も、方向性も定まっていないにも関わらず、彼女は恋焦がれるように、次のツーリング先を探していたのだが。


 日本本土の東西南北の端を制覇した彼女は、次にどこに行けばいいのか迷っていた。

 自分の携帯に入っている地図アプリで適当に、次の面白そうな行き先を探していたが、一向に思いつかなかった彼女は、思いきって、怜に聞いてみることにした。


 仕事で忙しい怜のことを考え、メッセージアプリから次のようなメッセージを送って、反応を待った。


「怜さん。なんか面白いツーリングコースって知りません? 大体、行ったから最近、マンネリ化してきました」


 仕事が終わったと思われる夜の7時頃。怜から返信が来た。


「普通のツーリングは飽きてきたか。それならいいのがあるぞ」


「どこですか?」


酷道こくどうだ」


「酷道? 国道じゃなくて?」


「国道ならいつも走ってるだろう。酷道とは、その名の通り『国道とは思えないくらい酷い国道のこと』さ」


「へえ。面白そうですね」


 初めて聞く「酷道」というネーミングセンス、その洒落ているようにも、揶揄しているようにも聞こえる言葉の響きに、夢葉の心は動かされた。


「関東から行きやすい酷道でいえば、国道152号がオススメだな」


 まるで行ったことがあるかのようにメッセージを送ってくる怜。夢葉は食らいつく。


「それってどの辺ですか?」


 ややあってから、彼女からの返信が来る。


「静岡県の浜松市から長野県の茅野ちの市あたりまで続いている道だ」


 早速、地図アプリで確認する夢葉。すると確かに、静岡県の浜松市の上の方に「152」という数字があり、それをずっと上の方にたどっていくと、県境を越えて長野県の茅野市に至る。

 正確には、茅野市からさらに上に伸び、上田市あたりまで続いている。


「確かにありますねー。ってか、これめっちゃ遠いですよ。マップで計算しても単純に走って4時間半もかかるし、山の中じゃないですか!」


 夢葉は、地図アプリに表示された走行時間と、地形を見て愕然としながら答えた。


「だからこそ面白いんだ。この辺りはフォッサマグナがあるから、面白い地形なんだ」


「フォッサマグナ?」


 昔の怜なら、こういう時に、「自分で調べろ」と冷たくあしらうところだったが、夢葉に影響されたのか、怜は出会った頃とは少し性格が柔らかくなっているようにも夢葉には感じていた。


「フォッサマグナっていうのは、中央地溝帯とも呼ばれる、古い地層でできた本州の中央を溝が南北に走っててな。その溝に新しい地層が溜まっている地形のことだ」


 実際、怜は、出会った頃とは違い、丁寧に教えてくれるのだった。


「うーん。よくわかりませんが、面白そうです」


 だが、いまいちピンとこない夢葉。携帯の向こう側では怜が苦笑していたが、実は彼女は昔、一度だけこの酷道を走ったことがあったことを思い出していた。


「まあ、実際走ってみればわかる。ただ、道幅は狭いし、山道で何もないから、ガソリンには気をつけろ。あと、途中にある『下栗しもぐりの里』に行ってみろ。あそこは絶景だ」


 丁寧に教えてくれた怜に、お礼のメッセージを送り、夢葉は計画を練る。


 ちなみに、怜は仕事が忙しいから行けないとのことだった。念のために、翠にもメッセージを送るが、彼女もまた同様の理由で行けないとのことだった。


 一番、自由が利く大学生の夢葉。就職活動もロクにしていなかった彼女は、それでも行くことを決意する。


 およそ半年前、一人で真冬の伊豆に行った時以来の、本格的なソロツーリングになった。



 次の土曜日。

 天気は曇り時々雨という予報。

 梅雨特有の分厚い雲が天を覆っており、朝から少し肌寒い、いわゆる梅雨寒の天候だった。


 だが、彼女は多少の雨なら覚悟の上で、埼玉県の自宅を出発した。


 まずは高速道路を使う。

 圏央道、東名高速道路、新東名高速道路を使い、途中休憩を挟みながら、およそ4時間。


 早朝の5時に自宅を出た彼女は、9時頃に浜松浜北インターチェンジに到着。

 事前に、怜に言われたように、最初にガソリンスタンドで給油をして、そこから天竜川てんりゅうがわを越えて、一路北を目指す。


 一旦、国道152号に入り、国道362号を少し走り、再び国道152号に入る。

 すると、だんだん山あいに入って行き、左手には大きな川が見えてくる。


 静岡県浜松市と、磐田いわた市を分けるように南北に流れる川、天竜川だった。その上流を目指してひたすら進む。


 朝のうちは曇っていたが、この辺りから徐々に小雨がちらつき始め、彼女は面倒だとは思いながらも、道の駅「天竜相津そうづ花桃はなももの里」でバイクを停め、カッパの上下を着込む。


(雨、降ってきちゃったな。でも、そんなに大雨じゃないし、天気予報だとあまり降らないって言ってたから、大丈夫でしょ)


 基本的に楽観的な性格の彼女は、あまり心配をしていなかった。最近、すっかり当たり前になってきた、ブラックの缶コーヒーを自販機で買って、飲み終えると、彼女は再び自分のバイク、レブル250にまたがる。


 そこからは、ひたすら山道だった。


 正確には、山と山の間を走ることになる。

 山間部を走る天竜川に沿って進み、いくつかの橋を渡ると、いつしか川は見えなくなり、JR飯田線の心細い単線の線路を越えると、やがて「水窪みさくぼ」という集落に至る。


 こんな山の中に、集落があることにも驚いた夢葉だったが、標識を見ると、「浜松市天竜区」となっていることにも驚いた。


(ここが浜松? こんな山の中にあるのに?)


 浜松市と言えば、東海地方では大きな街として知られているし、彼女自身が、以前、伊勢に行く途中でうなぎを食べたこともある土地だ。


 しかも、実は浜松市の人口は、静岡県の県庁所在地がある静岡市よりも多い。


 だが、ここ水窪は、かつて磐田郡水窪町という小さな街だった。2005年に全国で行われた、いわゆる「平成の市町村合併」によって、浜松市天竜区に入れられたが、集落の人口は3000人と少し。


 浜松市の中心部からは、70キロも離れている僻地へきちだった。


 そのことを知識として知らなかった夢葉は、何だか納得がいかない気がしていた。


 水窪の集落を越えて、しばらく進むと、本格的な山道になる。


 道の両脇には、人家すらなく、ひたすら森が広がり、視界に映るものが緑だらけになる。


 そして、いよいよそこから先が「酷道」と呼ばれる所以だった。


 まず国道とは思えないくらい道幅が狭い。

 おまけに、ところどころで路面が荒れている。

 さらに言うと、たまに路上に岩が転がっているし、整備もされていないのか、葉っぱや砂利が路面にあったりもする。


 しかも、途中の道路標識には、×印が書かれ、右に迂回するように案内がされている。


 実はこの先には、青崩あおくずれ峠という峠があり、かつては道が通っていた。ところが、あまりにも崩落が激しく、地形の急峻さと地盤が脆いため、道路建設を断念。つまり日本の道路建設技術が自然に負けた道路だった。


 従って、ここからしばらくは、正確には「国道152号」ではなく、兵越ひょうごえ峠という峠を越える「林道」になる。


 つまり国道152号は、完全に分断されている形になる。


 兵越峠。正確には「ひょうごしとうげ」が正しく、地図上では「ヒョー越」と書かれる場合もある。


 かつて、武田信玄が西上作戦の際に、この峠を越えたというのが名前の由来になっている。


(危ない!)


 一瞬、路上に転がっている岩に気づくのが遅れ、タイヤの端に岩が当たり、夢葉は驚いてバイクを停めた。


 降りて、タイヤを見るが幸い何ともないようだった。


(めっちゃ危ないな。こんなところに、こんなデカい岩が転がってるのか)


 彼女が見た岩は、男性の拳よりも大きい、それこそソフトボールくらいの大きさの岩だった。


 それが道路の真ん中より左、丁度走行車線に平然と転がっていた。

 彼女が知る、普通の国道では考えられないことだった。


(なかなかスリリングな道じゃん)


 危険な目に遭ったにも関わらず、彼女は少しだけ楽しい気分になってきていた。


 再び進むと、今度は、極端に曲がりくねった、急カーブが連続する、道幅の細い山道に入って行く。


 その途中から、静岡県から長野県に変わるのだが、先程の岩のせいで、路面に集中していた彼女は気づいてすらいなかった。


 そこからは、まさに「つづら折り」のヘアピンカーブが連続する。

 路面と急カーブに注意しながら、いつもよりもスピードを落としながらも進む夢葉。


 水窪の集落を出発して、約40分。ようやくつづら折りの山道を抜け出し、少し開けた場所にたどり着いた彼女。


 前方に「道の駅 遠山郷とおやまごう」という標識を見つけ、そこに入ってようやく休憩する。


 山に囲まれたこの地には、相応しくないと思えるくらいに大きくて立派な建物があり、大きな銅像が出迎えてくれたが、土曜日にも関わらず、そこには車やバイクの姿があまりなかった。


 もっともそれは、この天気も影響していたが。


 だが、運よくこの道の駅に着いた頃、小雨は上がり、少しだが雲の間から陽射しが出てきていた。


 カッパを脱いで、またいつものように自販機でブラックコーヒーを飲み、一息突く夢葉。


 携帯を取り出し、怜に言われた「下栗の里」に行き先をセットする。


(ここから大体30分くらいか。また途中からすごい急カーブを走るみたいだけど)


 地図アプリに表示されたルートを確認すると、この先の国道から右折して、なんとも頼りなさそうな、細いつづら折りの山道を登って行くようだ。


(よし、行くか)


 改めて走り出す夢葉。



 ナビの通り、国道をはずれ、頼りない細い山道を登っていく夢葉。標識に「下栗の里」の表示が出てくる。


 十数分ほど急坂を上ると、やがて視界が開け、道の両脇に古い瓦屋根の民家が見えてきて、段々畑のような畑が、狭い地形を強引に切り開いたように広がる光景に出くわした。


 そこが「下栗の里」だった。もっとも、ただ登っている、つまり走っているだけでは、この里の本当の姿は見えてこないため、夢葉自身、


(ここが下栗の里かな。すごい山の中にあるなあ)


 くらいにしか思っていなかった。


 ナビを頼りに、観光用の駐車場に入る彼女。幸い駐車料金は無料だった。


 そこにも思った以上の観光客はいないようだったし、景色も思ったよりも普通の山の景色だと感じていた夢葉だったが、案内標識を見て、興味を引かれた。


 そこには、「天空の里 おおぎびら展望台(天空の里ビューポイント)」はこちら、のような行き先案内が書いてあった。


(天空の里。何だかカッコいい!)


 その言葉に、まるで男の子のように心を揺さぶられ、好奇心がむくむくと湧き上がってきた彼女。


 だが。


(遠い!)


 普段、バイクに乗ってばかりで、ただでさえ体力がない彼女は、その展望台まで続く、細い山道を、歩きにくいライダースブーツで歩いて、心の中で愚痴を言っていた。


 駐車場からは、森の中の細い山道を片道30分ほどかけて歩いて行く必要があったからだ。


 だが、季節がら、それほど暑くもない気候だったから、彼女は我慢して進むことにした。


 そしてようやく、おおぎびら展望台(天空の里ビューポイント)にたどり着く。


(おおっ! なんだ、これ!)


 彼女の目を奪った景色がそこに広がっていた。


 目の前には深い山々に包まれた下栗の集落があった。

 いや、あったというよりも、それはまるで山の斜面を強引に切り開いて、その斜面にへばり着くように固まっている、不思議な集落の姿だった。


 先程、彼女自身がバイクで登ってきた細くて、頼りない一本道がまるで蛇のように曲がりくねって、集落の下から上までを繋いでいる。

 というよりも、むしろその一本だけが、この里を支える生命線に見える。


 今までこんな特徴的な集落を見たことがなかった夢葉の感動は大きかった。


 イタリア・スイス・ドイツ国境のアルプス山岳地帯のチロルにならい、「日本のチロル」とも呼ばれ、「天空の里」とも呼ばれ、天竜川の支流、遠山川に沿って広がる深い山あいの谷間に築かれたこの地は、古くは信州遠山郷と呼ばれ、旗本の遠山氏の領地だったという。


 現在は、長野県飯田市に含まれるが、信州三大秘境、日本の秘境100選にも選ばれている。


 標高は1000メートル前後。山が多い地形の長野県でも、とびきり山の中にある、秘境の集落だ。


 携帯電話で写真を撮り、しばらく展望台でボーっと、この絶景を眺めながらも、


(よくこんなすごい山の中に人が住んでるなあ。あそこの人は買い物にも苦労しそうだ)


 などと、妙に生活臭が漂うことを考えていた夢葉。


 やがて、彼女は来た道を戻る。


 戻りながらも、怜にメッセージを送っていた。


「怜さん。下栗の里に来ました。すごいところですね。ありがとうございます」


 というメッセージと共に、展望台から撮った写真を載せて。


 駐車場に戻り、名残惜しい思いを残しながら、下栗の里を後にする夢葉。


 再び急峻な山道を下り、国道に戻ってしばらくは山間部ながらも、まともな道が続く。


 だが、その先に待っていたのは。


 道路標識に妙な表記を発見し、彼女はバイクを停めて注目する。


 よく見る、青色の道路標識には、直進すると「152号通行不能」の文字と×印が書いてあった。一方、右折すると「大鹿おおしか」、「しらびそ高原」と書いてある。


 頭が混乱するも、とりあえず右折して進むしかないし、ナビもそちらを示しているから、仕方なく右折する夢葉だったが。


 実はここも、青崩峠と同じく、道が分断されており、地蔵峠と呼ばれる峠に迂回させられる道だった。

 

 迂回した先は「蛇洞じゃぼら林道」と呼ばれる完全な林道だった。もっとも、路面は土ではなく、コンクリートではあったが。

 もちろん、大型車など通れないし、車なら離合困難、つまりすれ違いすら困難なほどの狭い道だった。


 急なヘアピンカーブと、登り坂がどこまでも続き、視界も悪く、道幅も狭く、そして砂利や葉っぱ、岩まで落ちている、まさに「難所」のような道だった。


(これは、オフロードバイクで走る道じゃないかな)


 などと思いながらも、とりあえずひたすらここを抜けるしかない彼女。


 しかも、昼近くになって、空腹が彼女を襲ってきていた。


 いつの間にか、携帯のメッセージには、怜からの返信が来ていたが、それを確認する余裕もなく、運転に集中する彼女。


 ようやく登りが終わるも、続く下り坂は登りよりもしつこいくらいのつづら折りの坂道だった。


 いつの間にか、国道152号に戻り、右手に細い川、青木川を見ながらしばらく進むと、ようやく開けた場所に出る。


 そこが大鹿村の集落だった。

 とは言っても、そこは人口1000人にも満たない、コンビニすらない小さな集落。


 休むこともできず、彼女はそのまま走り続ける。


 うんざりするような、山だらけの、変わり映えのしない景色を眺めながら、走り続け、下栗の里を出発してから、約2時間。


 ようやく伊那市高遠たかとおの集落に入る。

 かつては、高遠町と呼ばれ、市町村合併で近隣の伊那市に編入されたが、伊那市中心部からは約10キロ離れた場所にある、山間部の小さな街だ。


 ここでようやくコンビニを見つけ、昼食にサンドイッチとコーヒーを買って、彼女は、高遠城に向かった。


 高遠城址公園。


 現在は天守閣などなく、橋や門、石垣などわずかな遺構が残るのみだが、ここからの景色はよく、高遠の街を見下ろすことができ、また春には桜の名所として知られる場所だ。


 かつて、武田信玄の五男、仁科盛信にしなもりのぶが、1582年の織田信長による甲州征伐の際に、この高遠城に籠り、大軍に囲まれ、壮絶な討死を遂げた場所としても知られている。


 ここでコーヒーを飲み、サンドイッチを食べながら、怜の返信を見る夢葉。


「私も昔、行ったがすごいところだろ」


 その返信に対して、


「無事に高遠城に着きました。途中から国道が分断されてて、酷い目に遭いました。さすが酷道ですね」


 そう返すと。

 たまたま見ていたのか、すぐに返答が来た。


「そこまで行けば、後は楽だぞ。最後に杖突つえつき峠に行ってみろ。展望台がある」


 それに「了解です」と返答し、彼女は高遠の街をしばらく眺めてから、出発する。


 そこからは、怜が言うように、快適な道で、全然酷道という感じではなかった。


 森の中を抜ける、車線も広い快適な道で、30分ほどで杖突峠に到着する。


 駐車場にバイクを停め、「信州杖突峠 峠の茶屋」と書かれてある建物に入る夢葉。ここはもう長野県茅野市。諏訪湖に近い場所だった。


 中には喫茶店やテラスのような部分があった。


 早速、テラスから景色を眺める夢葉。


 そこは、遠く諏訪湖、霧ヶ峰、八ヶ岳など山々が見渡せ、そして眼下には茅野市や諏訪市の街並みが見下ろせる絶景スポットだった。


(天気が崩れなくてよかった。キレイな景色。癒される~)


 携帯電話で写真を撮りながら、彼女は目の前の絶景に目を凝らす。天気は結局、曇り空のままで、遠くの山は厚い雲に覆われていたが、それでも滅多に見られない、この景色を彼女は目に焼き付けるように、しばらく眺めていた。


 ここの喫茶店でコーヒーを飲みながら、怜に無事に到着したことをメッセージで送り、写真を添付する夢葉。


 彼女の酷道ツーリングは、こうして無事に終わったのだった。


 新しい、ツーリングの魅力を再発見した夢葉。だが、彼女が本当に目指すべき人生の道はまだ決まっていなかった。

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