概要
「凡人でも、人生十回繰り返せばなんとかなるじゃろ」そんな神様ご無体な!
大学生の新藤祐樹(ゆうき)は、突如起きた大地震に巻き込まれて命を落とす。するとお約束の真っ白い空間で目覚め、神を名乗る男女に迎えられる。
この二柱の産み落とした諸世界の一つが滅びかけているという。
ただ、他の世界もそれなりに大変なので、いわゆる転生ボーナスの特典、特殊な能力などは一切無し。
その代りに、と渡されたのが、十枚つづりの金色のクーポン。
一生を終えるたびに、このクーポン一枚で『最後の半世紀』のどこかに生まれ変わることができる。ただし、持ち越せるのは記憶だけ。スキルも何も、五歳の子供からやり直し。
「そ、それって俺の魂を使い回ししてるだけじゃ!?」
抗議も空しく、強制的に転生させられる主人公。
こうして、凡人の青年に過ぎない新藤祐樹の、約五百年に渡る「魂の再利用
この二柱の産み落とした諸世界の一つが滅びかけているという。
ただ、他の世界もそれなりに大変なので、いわゆる転生ボーナスの特典、特殊な能力などは一切無し。
その代りに、と渡されたのが、十枚つづりの金色のクーポン。
一生を終えるたびに、このクーポン一枚で『最後の半世紀』のどこかに生まれ変わることができる。ただし、持ち越せるのは記憶だけ。スキルも何も、五歳の子供からやり直し。
「そ、それって俺の魂を使い回ししてるだけじゃ!?」
抗議も空しく、強制的に転生させられる主人公。
こうして、凡人の青年に過ぎない新藤祐樹の、約五百年に渡る「魂の再利用
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!チートとは己で生み出し使いこなすもの
地震で死んでしまった『新藤祐樹』は神より50年後に滅びる世界を救うように告げられる。そして渡されたのは10枚綴りのクーポン券。
その名も
『転生クーポン券』
世界が滅びる50年間を10回別の人生を繰り返し歩み、滅び回避の道を見つけていく。
そこに圧倒的な力や知識などはなく自分の人生は自身の力で切り開きつつ、前世の自分にアドバイスを行って助けることだけが出来る。
転生を繰り返すほど知識は積もるが、死に戻りのようにやり直すことではないので、1つの出会い、出来事を逃さず回収していく必要があるのです。
それにお互いの人生に干渉するようなアドバイスは出来ないので、本当に少ないチャンスを逃さず…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読み進める程ワクワクが止まらない
神から転生クーポンを貰って世界の滅亡まで50年の時間軸に10回転生する主人公。
最初の転生、コニル君の視点メインでお話が進むのですが、垣間見える別の人間として生まれた主人公達の視点が物語の期待値をぐんぐん上げてくれます。
彼らは同じ魂の自分自身なのですが、育った環境、そして積み重ねた記憶によって別の人格を形成している。そんな彼ら一人一人がとても魅力的なのです。
また同じ時間軸に転生するからこその制限を抱えながらお互いを助けていく様子は、自分を助ける、というよりは親友を助けるといった深い絆を感じさせる所にも感動させられます。
細かい世界設定の中で生き生きと動くキャラクターに癒され、未来…続きを読む