2■強くなりたい1
次の日、時刻はまだ二の鐘が鳴ったところ。
変装したカナタこと、マクシミリアン・マグヌソンはガランとした店の中で考える。どの日も午前中に城を抜け出して来て、正午までに終わるよう調整してある。実はノシュテット本店にも顔を出している。
さて、何から始めようか……。
そういや、貴族活動の陰で商人活動はしているが、冒険者の活動をしていないな……。不意にそう思い立ち上がる。店を出て戸締りし、大通りの広場へと向かう。
中央広場にはサンダールと同じように立派な構えの冒険者ギルドがあり、人の出入りが激しい。冒険者の仕事が多いということだろうが、一体どうして多いのか分からない。
サンダールは辺境だから魔物が多い。しかし、ストールグリンド伯爵領で冒険者をやって、一体何の仕事をしているのか?
マクシミリアンはホールに入り、受付へ進む。なんだか懐かしい感じがする。そのまま登録を済ませ、受付嬢に話しかける。
「ここって、どうして冒険者が沢山いるんです?」
「それを知らずに登録したのですか?」
「ええ」
「ストールグリンド山脈には多くの魔物がいるんです。ゴブリン、オーク、オーガ、トロール、山頂付近にはワイバーンもいます」
「肉が美味いのはどれです?」
「美味しいのはオークとトロールですが、ワイバーンも、滋養強壮に効くということで値が張りますね。でも、木札の冒険者が叶う相手ではありませんよ?」
「大丈夫、魔物とは多少戦ってますから」
マクシミリアンはそう言って受付を離れ、出て行こうとしたとき、張り紙がしてあったのに気づいた。
『【神殺し】トールビョルン・トールリン、ストールグリンド伯爵領に現る。
神殺しの稽古、今なら銀貨10枚で受付中!』
神殺し……???
マクシミリアンは受付に戻り、それについて聞く。
「ええ、あの金ランクの【神殺し】トールビョルン・トールリンがグリンドに来たのです。しばらく滞在するようですから、世界の頂点を知るにはいい機会ですよ!」
「その、神殺しというのは?」
「戦の神オスキャを殺したからですよ」
「え……、神って殺せるんですか?」
「実際殺しているみたいなので、殺せるんだと思います」
「でも、神ですよ?」
「ええ、神ですね……」
訳が分からない……。どうも神の概念が自分とは違うようで噛み合わない。
ともあれ、世界の頂点を知ることができるというのはかなり魅力的な話だ。もっと強くなれば、今まであった苦労も少しは軽減するだろう。強さなんてキリのない話ではあるが、強いにこしたことはない。
などと思いながらも、面倒くさくてまた今度にする。
屋台で鶏肉の串焼きを数本買い齧ると、正午を示す三の鐘が鳴る。
■
マクシミリアンは内廷の私室へと転移すると変装魔術を解きカナタに戻る。ホールに降りるが、それぞれの仕事をしているのか、婚約者たちの姿は無い。
一人で食事を終え、城の中を宛も無く歩く。吹きさらしの廊下を歩いていると、剣を打ち合わせる鈍い音が聞こえる。練兵場で兵士が木剣を使って訓練しているようだ。
そこにはシーラと、警備兵長テオドル・テグネールの姿も見える。シーラが手を挙げると、兵士の中からポツリポツリと人が抜け、シーラの前に集まっている。その数、100人くらいはいるだろうか。
「近衛の選抜か」
シーラは鈍く光る大剣を掲げ、何やら大声で話している。あれは鬼切丸ではない。訓練用の刃引きの大剣だろう。
シーラが大剣を構える。兵士たちがごくりと唾を飲みこむのが分かった。兵士たちは木剣ではなく、腰の獲物を抜く。
1対100。
兵士たちは一斉にシーラへと飛び掛かかる。
それは竜巻を連想させた。シーラが剣を振るうたび、兵士が宙を舞う。シーラは女性としては背が高いが、体の大きさは明らかに兵士の方が上だ。なのに剣が打ち合わされる度、兵士が飛んでゆく。まるで、シーラだけが大地と繋がっているかのような、そんな印象を受ける。
一人がシーラの背後から襲い掛かる。
しかし、シーラは予想していたようにその一撃ごと大剣で振り払う。防御がそのまま攻撃に、いわゆる攻防一体の攻撃だ。
男は一回転し、地面に転がってゆく。
シーラの動きが速くなってゆく。
兵士の合間を縫うように走り抜け、そしてその場にいた兵士が吹き飛んで行く。予想もつかぬ雷光のようなジグザグの軌跡が一個中隊を切り裂いてゆく。
すごいな……。あまりに圧倒的過ぎて、兵士の選抜の参考になるのかが怪しい。
数分と経たずして全員が地に伏す。それでも立ち上がって再度シーラに挑戦する者が数名いる。シーラは容赦なくその数名を弾き飛ばす。
その一人が、再度立ち上がってシーラへと飛び掛かかる。
シーラは打ち払うが、兵士は辛うじて身を低くし倒れずに堪える。
「おお、あいつやるな!」
シーラはぱっと顔を明るくすると、その男へと近づき、手を握る。男は狼狽しつつも敬礼し、そのまま倒れてしまった。
その他、立ち上がって二度目、三度目とシーラへと襲い掛かった者は、この試験をパスすることになったらしい。それでも、8名。非番を含めた近衛兵100名の枠に届かない。
「ま、ゆっくりやればいいか……」
なんだか良いものを見た気がした。
カナタはご機嫌でその場を去ろうとして、ふと、重要なことに気づく。
「シーラのスキル、どうなってんだ? 鑑定」
【戦闘スキル群】
両手武器スキルLV8 利手武器スキルLV6 非利手武器スキルLV4
体術スキルLV3 斬撃スキルLV7 刺突スキルLV7 急所スキルLV3
回避スキルLV5 武器防御スキルLV7
【魔術基礎スキル群】
土魔術スキルLV1 水魔術スキルLV1 火魔術スキルLV1 風魔術スキルLV1
【魔術応用スキル群】
魔術融合スキルLV1
【移動スキル群】
長走LV3 瞬走LV8
【探索隠密スキル群】
視覚探索スキルLV6 聴覚探索スキルLV6
視覚隠密スキルLV1 聴覚隠密スキルLV1
【ジョブスキル群】
戦士スキルLV5
「ジョブスキル群? そんなのあったか……?」
カナタは唖然としてその場に立ち尽くす。
「鑑定、戦士スキル」
【戦士スキル】
戦士の理を得た者に与えられるスキル。人を越えた膂力、頑強さ、痛みに対する耐性を得ることができる。
「……なんだそれ」
確かに、シーラの力は人を越えている。オークジェネラルを一刀両断することの出来る人間など居るはずがない。そして、怯まない。それは、攻撃や回避のスキルだけでは説明がつかないものだ。だからそういう要素があってしかるべきなのだが、分かってはいてもカナタは驚きを隠せない。
「そんなことになっていたのか……」
なんだか打ちのめされたような気分で、カナタはふらりと行く先を変え、内廷と戻って行く。
■
カナタがソファにもたれていると、いつのまにか日入りになっていた。シーラが内廷のホールに入ってきていそいそとカナタの隣に座る。
「カナタさん、ソフィアちゃんとカロリーナちゃんが遅いですね」
「ああ、そうだな」
「だ、誰も居ませんから、いまのうちに子作りしませんか?」
「なんでだよ!」
「えええ、カナタさんのイ、ケ、ズ!」
「お前の頭の中はそればっかりなのか?!」
「はい!」
シーラはそう言ってニコニコする。でも潤んだ瞳が怖い。
素直に答えられても困るんだが……。
「ほら、いくらでも触っていいんですよ? 若い衝動が滾っているんでしょう? 若い婚約者が3人も傍に侍っているんです。毎晩我慢しきれずに自分を慰めているんじゃないですか? ええ、わたしもカナタさんが触ってくれないので自分で……」
「もういいから!」
なんでこんなやつが戦士スキルなんてものを持っているのだろうか。
そこへカロリーナとソフィアが戻って来る。
「遅くなりました。食事にしましょう」
「疲れた……。わたしは護衛だから何にもしてないけどな」
シーラの仕事があるときはソフィアが代わりにカロリーナの護衛をしている。
■
一同は食堂が移ると、侍従長とメイドたちがタイミングを合わせて料理を運んできた。
カロリーナの顔は青白く、目の下に隈が見える。
「カロリーナ、大丈夫か? 疲れてるんじゃないか?」
カナタは気になって声を掛ける。
「ええ、大丈夫です」
食事を終えるとカロリーナが席を立つ。
「もう少し仕事をしてきます」
「手伝えることはないか?」
「一人で十分ですわ」
シーラが立って目で合図すると、ソフィアが頷く。護衛を交代するようだ。
■
カナタはソフィアと共にホールへと戻り、ソファに座る。
「ソフィア、ちょっと見ていいか?」
「な、何を見るのだ?!」
ソフィアは自分の体を抱いてソファの上で後ずさる。
「人物鑑定だよ」
「な、なんだ、構わんぞ……」
「鑑定、ソフィア」
【戦闘スキル群】
回避スキルLV2
【魔術基礎スキル群】
地魔術スキルLV8 水魔術スキルLV8 火魔術スキルLV8 風魔術スキルLV8
光魔術スキルLV7
【魔術応用スキル群】
魔術融合スキルLV8 魔術操作スキルLV6 魔術拡大縮小スキルLV4 魔術集中分散スキルLV2 魔力吸収スキルLV8
【ジョブスキル群】
魔術師スキルLV2
「な、なんだと!」
思わずカナタは立ち上がる。
「なにがだ!」
ソフィアも立ち上がる。
「くっそー、鑑定、魔術師スキル!」
【魔術師スキル】
魔術師の理を得た者に与えられるスキル。人を越えた魔力を得ることができる。
「この裏切り者!」
「訳がわからんわ!」
「ちっこいくせに!」
「喧嘩を売っとるのか?!」
「……あ、いや、そうじゃない、ちょっとショックだっただけだ」
魔術師スキルって一体何なんだよ?!
カナタは項垂れ、顔を手で覆う。
■
次の日、カナタは早朝から城の中を歩いていた。
吹きさらしの石の廊下から練兵場を見る。考えてみれば、兵士たちは日の出から活動しているのだ。300の大隊ごとに、交代で練兵場を使っている。
シーラが警備兵長と一緒にいる。
中隊ごとに、剣、弓、槍と、それぞれが配置について別メニューをこなしている。剣のグループは、号令と共に、兵士同士、木剣と盾を持って戦う。
そこに、一人だけ盾を持たない兵士がいる。ヘルメットを被っているのではっきりとは分からないが、他の兵士と比べ小柄で、女性のようだ。
その女性兵士の技量は高い。盾と剣を持つ男性兵士の攻撃を軽い身のこなしで躱し、正確な突きを顔面で寸止めする。何合か交わしてもやはり鋭い突きの寸止めが急所に入る。
相手の男は礼をする。隊列全体がぐるりと回って相手を変える。腕が立つせいか兵士たちの彼女への扱いが礼儀正しい。
警備兵長が何事か叫ぶと皆、隊列を乱さずに中隊ごとに移動する。女性兵士は弓の訓練場へと移動していく。50mほどの距離の的に向けて弓を引き絞る。矢が飛び出し、的の真ん中に突き刺さる。兵士たちがどよめき、拍手する。
「素晴らしいです閣下!」
「お見事!」
閣下……?
カナタは引っ掛かる言葉を耳にし、その女性兵士を鑑定してみることにした。
【 名 前 】カロリーナ・カンプラード
【 性 別 】女
【 種 族 】ヒューマン
【 年 齢 】21歳
【戦闘スキル群】
利手武器スキルLV5 遠隔武器スキルLV8
斬撃スキルLV2 刺突スキルLV5 射撃スキルLV8
回避スキルLV5 武器防御スキルLV2
【魔術基礎スキル群】
地魔術スキルLV6 水魔術スキルLV6 光魔術スキルLV6
【魔術応用スキル群】
融合魔術スキルLV6
【移動スキル群】
長走LV2 瞬走LV4
「カロリーナ?!」
思わず叫ぶと、カロリーナが気付いてこちらに振り向く。
カナタは咄嗟に柱に身を隠す。
なぜ、カロリーナが兵士と一緒に訓練を。いや、それは置いといて……。ということは、カロリーナは、日の出から午前中は訓練し、午後は夜遅くまで働いているということになる。目の下に隈が出来ても当然だ。
それにしてもなんと見事な弓の腕。そして、剣の腕もカナタより上だ。
カナタはそこから逃げるようにして走り去る。
「鑑定、自分」
【戦闘スキル群】
利手武器スキルLV4 遠隔武器スキルLV2
斬撃スキルLV2 刺突スキルLV3 射撃スキルLV2 急所スキルLV5
回避スキルLV3 武器防御スキルLV4
【魔術基礎スキル群】
土魔術スキルLV3 水魔術スキルLV4 火魔術スキルLV6(偽装5) 風魔術スキルLV6(偽装5) 光魔術スキルLV6(偽装5) 闇魔術スキルLV6(偽装5)
空間魔術スキルLV7(偽装0)
【魔術応用スキル群】
魔術融合スキルLV6(偽装5) 魔術操作スキルLV2 魔術拡大縮小スキルLV2 魔力吸収スキルLV2 魔術陣スキルLV6(偽装5)
【移動スキル群】
長走LV2 瞬走LV2
【探索隠密スキル群】
視覚探索スキルLV2 聴覚探索スキルLV2
視覚隠密スキルLV5 聴覚隠密スキルLV5
【鑑定スキル群】
魔術鑑定スキルLV9(偽装5) 魔動植物鑑定スキルLV9(偽装5) 武具道具鑑定スキルLV9(偽装5) 魔道具鑑定スキルLV4 人物鑑定スキルLV10(偽装5) 鑑定偽装スキルLV10(偽装0)
……俺が一番弱い。
そのことがショックだ。
シーラは強すぎるほど強いと思っていた。それは仕方ない。
ソフィアも自分より魔術の腕が高いと認めていた。それも仕方ない。
しかし、カロリーナだけは守るべきと、シーラやソフィアを護衛につけていた。なのに、実際は自分の方が弱いのだ。
「戦闘スキルが低い……」
いつも空間魔術での死角からの一撃に頼っているため、急所スキルだけがLV5と突出している。
空間魔術が無ければ俺は雑魚だ……。その逃げようのない現実が心に痛い。
「くそっ、強くならないと!」
強くなるにはどうすればいい?
やはり、訓練と実戦を繰り返すしかないのだろう。
■
カナタは一旦内廷の私室に戻り、マクシミリアン・マグヌソンとなって街に出る。
マクシミリアンは、ギルドの訓練場へと向かう。確か、金ランク冒険者の【神殺し】トールなんとかが居て、稽古をつけてくれるというのだ。これを逃す手はない。
カナタ自身は銅ランクで金貨100枚に達しているが、銀ランクなら金貨1000枚、金ランクは金貨10000枚以上の納入と依頼をこなさないといけないらしい。
オーク魔石抜きで金貨1枚、魔石はばらつきがあるが金貨1枚として、オーク5000匹倒さないと到達しないということだ。
さらに何だか分からないが【神殺し】らしいし。
「神殺しが稽古をつけてくれるって話がありましたね?」
「ええ、銀貨10枚で30分ほどです」
「じゃあ、俺もそれをお願いする」
マクシミリアンは乱暴に銀貨10枚をカウンターに置く。
「では、こちらの木札を首に掛けて、中庭の訓練場へと行ってください」
「分かった」
中庭に出ると見物客でごった返していた。マクシミリアンはそれを掻き分けるようにして進むと、木剣を持った男二人が訓練場の真ん中で戦っているのが見えた。
片方はガタイの良い大男で、もう一人が金髪の背の高い男だ。
大男は何度も木の大剣を振り回す。
金髪の男はひらりと躱し、最低限大剣を弾いて懐に入り、木剣を首元に当てる。
「おお、やっぱり神殺しはすげええ!」
「こんなに差が出るものなのか?!」
大男は額に汗を垂らしながら、間合いを取り直す。再度木の大剣を振り回す。
神殺しは最低限の距離をとることで剣の切っ先を躱して見せる。そして、剣を弾き、懐へ。木剣が鳩尾へと突きつけられる。
「くそっ、くそっ、くそっ、くそおおおお!」
男は悔しさに顔を歪め、神殺しの寸止めを無視して大剣を振り下ろす。
神殺しの剣がひらりと宙を舞う。大男の木剣ごと叩き切り、そのまま男を剣で殴り飛ばす。巨体が宙を舞う。
「出た、神殺しの力だ!」
お男は大きく跳ね上がり、地面に落ち、何度も転がって反対側の石の壁に衝突する。
「おい、治癒師は!」
「寸止めを無視したんだ。放っておけ!」
剣ごと大男を跳ね飛ばせるあの力は、明らかに『戦士スキル』のものだ。背は高くともすらりとした男の体格であれが出来るはずが無い。
神殺しは倒れて気絶した男に歩み寄ると、その顔を剣の側面で顔を打つ。
「おい、起きろ。まだ時間じゃない」
「も、もういい、降参だ……」
「何が降参だ、これは訓練だ。立ち上がれ、限界を見せろ、そしてそれを越えろ!」
「勘弁してくれえ!」
男は四つん這いのまま訓練場から去って行く。
「ちっ、面白くないな……。次は誰だ?」
神殺しの金の瞳が辺りを見回す。誰も前に出ない。マクシミリアンも前にでることができない。
「鑑定……」
【名前】トールビョルン・トールリン
【 性 別 】男
【 種 族 】エルフ
【 年 齢 】2121歳
【戦闘スキル群】
利手武器スキルLV9 遠隔武器スキルLV10
斬撃スキルLV9 刺突スキルLV9 投擲スキルLV9 射撃スキルLV10 急所スキルLV8
回避スキルLV9 武器防御スキルLV9 盾防御スキルLV5
【魔術基礎スキル群】
地魔術スキルLV9 水魔術スキルLV9 火魔術スキルLV9 風魔術スキルLV9
光魔術スキルLV9 闇魔術スキルLV6 結界魔術スキルLV10
【魔術応用スキル群】
魔術融合スキルLV9 魔術操作スキルLV2 魔術拡大縮小スキルLV2 魔術集中分散スキルL2V 魔力吸収スキルLV2 魔術陣スキルLV2
【探索・隠密スキル群】
視覚探索スキルLV10 聴覚探索スキルLV10 追跡スキルLV10
視覚隠密スキルLV10 聴覚隠密スキルLV10 消跡スキルLV10
【ジョブスキル群】
戦士スキルLV5 魔術師スキルLV3
【鑑定スキル群】
人物鑑定スキルLV8 魔動植物鑑定スキルLV10 ・・・・・・・・・
「なんだありゃ?!」
マクシミリアンは唖然とする。あんな異常なスキル値は見たことが無い。
それに、年齢が2121歳? エルフが長寿とか聞いたけど長寿すぎだろ!
ただ、2000年を生きていても、戦士スキルLV5と、シーラと変わらないというところが不思議だ。
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