追憧の刃　―異世界で悪徳令嬢になった幼なじみを、僕は全力で助ける―

　水原真紅は、死んだ。
　火災の人命救助で、二次災害によって呆気なく命を落とした。
　恋人の、松平空也の腕の中で。

　それから二年、空也はずっと真紅を忘れずにいた。
　やけになって剣術に打ち込み――その果てに見た、白い光が彼に言葉を投げかける。
「貴様は、水原真紅を、救いたいか」
　それは悪魔の誘いか、それとも――？
　空也はその誘いに応じ、異世界へと舞い降りる。

　手元にあるのは一振りの剣だけ。真紅がどこにいるかも分からない。
　それでも彼は突き進む。ひたむきに前へ――！

※今作は投稿サイト『ノベルアップ＋』でも掲載されております