英雄の楽して生きよう計画

世界一の超難関ダンジョン『アルビダ』。それを攻略したのは村人の19歳の青年だった。彼は世界に注目され英雄と崇められた。
だが物語のように英雄になっても終わりではない。彼の悲劇は英雄になってから始まったのだ。毎日毎日精神を擦り減らしながら命の奪い合いをし、仲間だと思っていた奴らには裏切られ、平和とはどういったものだったか忘れるくらい命を狙われ続けるなど、ただ力を持った青年の精神を破壊するには十分な生活を送っていた。
彼はある事がきっかけで計画を立てる。それは王国の国宝『時の輪』を盗み出し転生するというものだった。彼は決意する。絶対にこの計画を成功させると。
計画の名は――


楽して生きよう計画