概要
愛息が失踪し、悲しみに暮れる女王。
女だけの騎士団に所属する男装の騎士ユディトは、女王を慰めるために何かできないかと思い悩んでいた。
ある日のこと、ユディトは女王の私室に呼び出される。
「あなたに頼みがあります」「何なりと。このユディト、陛下の御為なら何でも致します」「子供を産んでくれませんか」「は!?」
女王が言うにはこうである。
自分にはもう息子がいない。このままでは王位継承者がいなくなってしまう。
そこで白羽の矢が当たったのが女王
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!スラップスティックラブコメのガワかぶった重厚な歴史物語
読ませて頂いてる時、ずっとこの言葉が脳裏をぐるぐるしてました。いやなんなんだよこれ! なんでこんな緻密で丹念にこしらえられた設定の上で、こんな笑えて楽しめる物語が展開するんだよ!
あー、ええと、ここから先ただでさえ長文になっちゃうので、キャラがどう、物語がどう、は省略させてください。感想が終わらなくなっちまう。だから一点だけ。「ヒルダとしては嫌い、ヒルデガルドとしては大好き」というセリフ。食らいました。
で、何について長くなるかって言うとですね。設定です。
当方、歴史物語書きです。歴史物語書きって生き物は、言い換えれば「世界設定ガチ勢」です。そんな奇形種がビビるのは、この世界観で「キリ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!キャリアウオマンな貴方にピッタリな話
女で生まれた貴方に社会から言葉にあらずでも、色々の要望が強制されてると感じることが有りませんか?。
女性であるせいで努力を否定されて差別を感じる、何をやっても認めてくれる存在が何処にも無い、そして女だからこそ結婚して、家に籠もって家事をしながら子を生めと社会と名乗っての束縛。
この話はある女王が、娘王女の女騎士に自分の甥と継の王を産むように命令を下し、それに必死に従おうとする主人公…
甥は彼成にこの話を無かった事にしたいと申し出ては、自分の様に親無しの子を欲しく無い小さな願望で…
女王も母としては残念、全ては国の繁栄、子供達は国へ捧げる駒、一番と民想い自由に子を愛せない…王族で生まれた者には…続きを読む - ★★★ Excellent!!!笑えて、キュンとする。
まずはタイトルの持つ破壊力にやられました。
「王家のために。子を産みなさい」それが、女騎士ユディトが、女王陛下から下された命令でした。陛下の甥であるアルヴィンとの間に子を作り、その子に王位を継承させる。これが女王陛下の考えです。
いえいえ、どう考えてもおかしいでしょ。陛下に忠誠を誓ったユディトも、さすがにこれには困ります。それはもちろん、子作りの片割れであるアルヴィンも同じです。
しかし、あれよこれよと外堀が急速に埋められていき……
と、これだけ書くとラブコメの皮をかぶったコメディのようにも聞こえるかもしれませんが、恋愛もしっかりやっています。成り行きで結婚させられそうになった二人ですが…続きを読む - ★★★ Excellent!!!次々に襲いかかるパワーワードの豪雨とトキめきの嵐に翻弄される読者たち!
いやぁ、なんじゃこのラブコメ。
まずタイトル、タイトル。見た時点で、「含まれてたまるかっ!」とツッコんでいた。
そして、物語を読み始めて数話。ヒロインが、「子種を捧げろ!」と叫び始めた。
「頭大丈夫か!?」と、アルヴィンのごとくツッコんでいた。
この作品の素晴らしい所は、随所にとんでもないパワーワードをどんどこどんとぶち込んでくるところですね。油断していると、謎の名言が次々と誕生していきます。
「心が童貞なんです」は、個人的流行語大賞です。辞世の句にしたいくらい。「自分……心が童貞ですから」なんて言って死ねたら、ある意味本望でしょうよ(?)。死後、すさまじい霊力を持った童貞怨霊として化…続きを読む - ★★★ Excellent!!!子作りできるのか、見守ってやろうじゃないか
ある日突然、男装の騎士のユディトにふりかかったのは、忠誠を誓う女王陛下からの頼み。
「子供を産んでくれ」
思わず「は?」と言ってしまっても、拒否権はなし!
内堀も外堀も、手際よく見事に埋められていきます。
そして、お相手のアルヴィンは「子作りしない」と言い切ったのに、ユディトは「私と子をお作りになれ」
子供の作り方も知らないのに、そんなことを言い出すユディトは、思考回路も斜め上をいって、本当に面白い!
不器用すぎるユディトと、「子作りしない」と言い切ったのに途中でリミッターが外れたアルヴィン。
このふたりが無事に結婚、子作りかできるのか。
ぜひ、最後まで楽しめるこの物語を読んでみてく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!しばらくは子作りのことしか考えられなくなる、ウルトラハッピー小説!!!
みなさんは親から「結婚はしなくていいけど子ども作れば?」と言われたことはありますか?
私は、あります。
私はどこにでもいる善良な市民なので、私の身に起きたことを経験したことがあるひとは多いはずです。なので、これはきっと「現代社会あるある」なのでしょう。
「ひとりだけなら平気だよ。ぜったいおもしろいし、みんなやってるからちょっとだけ試してみたら?」と勧誘を受けまくっている私たちにぴったりな作品――それが本作『子作りも職務に含まれますかっ!? ~男装の騎士と訳アリ王子のハッピーな結婚~』です。
どのへんがぴったりかというと、結婚よりも前に子作りの話をされるあたりです。
それはさておき、とにか…続きを読む