概要
三つ編みダサ眼鏡の万年委員長のわたしは高校入学を期に心機一転、華麗な高校デビューを果たしたのだった。けれど、それでもいつまで経っても高校デビューモードの垢抜けた自分に慣れなくて、まるでコスプレをしているような違和感が拭えなくて、なんとなく肩が凝ってしまうような気がして、わたしは休日になると本来の三つ編みダサ眼鏡スタイルに戻ってカメラを構え、廃屋の写真を撮りに街を歩く。
そんな時に、不意に声を掛けてきたのが北島巧。ありていに言えば、たぶん、わたしの初恋の人。
二章は青木編です。
最終的には三章ユイ編と四章北島編の全四章構成の構想ですが、とりあえず締め切りまでに行けるところまで頑張ります。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!この物語の右ストレートは、かなりすごいぞ……ぶち抜かれました!
思春期独特の自意識を拗らせたリッコが見つけたのは廃屋を巡るという謎の趣味。無事に高校デビューを果たしても彼女の内面までは変わることはなく、休日にはクソダサ三つ編みメガネに戻って廃屋を巡る日々。
そんな彼女の前に廃屋巡りを理解してくれる同級生の男の子が現れ、そして次第に距離を縮め――恋に落ちていく。
しかし、彼こと北島功が付き合ったのはリッコではなく、友達の唯。リッコは二人の恋愛を応援する立場。二人の関係は、そして三人の恋模様は少しずつおかしくなっていく。
文章は独特のリズムとグルーブ感に満ちていて、そしてものすごい文圧で読者の脳をガツンと揺らしてくる。特に物語後半の畳みかけるような勢いは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!内に滾るエネルギーを持て余す、思春期の心の断面を爽快に見せた秀作です
ああ、なんかすごくいい話だ──。
最終話を読み終えて一番初めに出てきた感想がこれです。
前半は、周りに期待される自己像を演じているのか本当の自分なのかわからなくなりながらも周りに合わせている委員長リツコの話。
後半は委員長の元同級生の友人でドラムをやっているハジメの話。
高校一年生の彼らはまさに思春期の真っ只中で、自分のうちにそれぞれギリギリのところで抑えて溜めている何かがあって、ともすれば噴き出してしまいそうなそれを抱えながら、高校一年生らしい日常を演じるかのように送っている。
そんな日常で人と関わりながら、人と向き合い、自分と向き合う中で押し上がる、大人への階段という名のステージ。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!でもマグマに火をつけて
自意識こじらせ系KUSO男子なので第二章とでも言うべきマグマからがすごいハマってしまいましたね。
それまでは自意識高めた女子への32%くらいの理解であ~それな~ってノリで読んでいたのがあああああああ!! それなああああああああ!!って多少うざいくらいの感じになってもうだめでしたね。
こじらせ系KUSO男子なので本当にレビューとしてひどいものになっていることは自覚しているんですがこじらせ系KUSO男子の本懐を遂げるべく、このまま「同じこじらせ系KUSO男子なら分かるよなー」って雑なレビューで済ませちゃいますよ。
おそらくこのひとこと紹介だと何を言っているんだか分からなかったりこじらせ系KUSO…続きを読む