すべての力を前に進む推進力に変えて



 わたしは最も効率よく変換された力です。



 駆けつけた屋上。大きな音を立てて扉を開くと、そこには北島くんと唯が居た。ふたりとも、突然の大きな音に驚いたように、こちらを振り返って。

 わたしは声を出さない。

 今は、音は無駄なエネルギーだ。

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