第11話 平穏

夏休みが終わり2学期が始まる。学校への支度を進める良太。

アルゴ≪また、学校の始まりだな!!あそこはおもしろい≫

良太≪アルゴの基準はよくわからないな≫

アルゴ≪色々なやつがいるからな、感情の参考になる≫

良太≪そうなの?≫(その割には・・・進歩してないような)

アルゴ≪いい度胸だ!!電流の刑だな≫

良太「ぎゃあーーーーー!!」


良太は学校へ着く。

公太「おっす、良太♪」

良太「公太♪おはよう」

公太「いや久々だな」

良太「二日前に遊んだばっかだぞ」

公太「二日って以外と長いな」

良太「そうかもな♪」

アルゴ≪馬鹿か。時間はかわらん≫

良太≪感覚でかわるんだよ、時間は≫

アルゴ≪おかしなことを!!1秒1秒ときは変わらん。俺がそれを証明している≫

良太≪時計だったな、アルゴは・・・≫


そして、ホームルームが終わり、公太が動き出す。

公太(よし!!)


公太が黒板の前の教台を強く両手で叩く。そして注目が集まる。

生徒「なんだ?」

良太(公太!?)


公太が全員に向けて話始める。

公太「もし、良太をいじめるやつがいたら俺は許さない!!」

  「俺が相手しやる!!いくらでもな」

  「俺の友達に手を出してみろただじゃおかない!!覚えとけ!!お前ら!!」

良太「なっ!?公太!!」


生徒達はざわつく。そして教台にもう一人現れる。

生徒「えっ・」

生徒「なんだなんだ」

美紀「私も同じく!!いじめるやつは許さない!!」

公太「おお、末永!!」

美紀「良太君、親衛隊ね♪」

公太「お前もいいやつだな♪気が合いそうだ!!」

良太「えっ////」


そして、二人が良太のもとに近づいてくる。

公太「やってやったぜ!!気持ちよかった~」

良太「公太///お前は恥ずかしいことばかり!!」

美紀「ふふふ」

良太「末永さんまで」

美紀「・・・後悔したくないからもう」

良太「えっ?」

アルゴ≪やったな。護衛が付いたぞ。下僕だ≫

良太≪下僕じゃない!!≫

アルゴ≪お前の下僕なら俺の下僕だろう。俺の好きにしていいはずだ≫

良太「この二人に手をだしたら僕が許さないぞ!!」

公太・美紀「えっ?」

良太(あぁ、声にでちゃった!!)

公太「ハハハ」

美紀「かわらないね、良太君は」

良太「////」(くそ~アルゴのせいだ)

アルゴ≪お前がしゃべったんだ。俺のせいではない。動かしてもいないしな≫

良太≪・・・≫



そして、3人で学校で過ごす時間が増えていく。

美紀「ほんと公太って馬鹿だね」

公太「だって、この問題わかんないだろう。意味が」

良太「それは・・・」(どういうこと、なんだろう?)

アルゴ≪わかるだろう。度数分布だ!!統計をとるのに非常に重要だ!!≫

   ≪全然わかってないな、こいつとお前は!!≫

良太≪いや・・・統計といわれても≫

アルゴ≪必要な知識だ!!覚えておけ。統計は事象を研究するのに有効な手段だ≫

   ≪どれだけの確率でどれだけの回数を加えたときの動きをみるんだ≫

   ≪それは、図に起こすことより鮮明に把握する≫

良太「・・・公太・・・とても大切みたいだ・・・事象を研究するのに・・・」

公太「げっ!?」

美紀「そうよ。良太君のいう通りよ♪」

公太「くそ~」


公太と体育でペアを組む良太。キャッチボールをやる。

公太「じゃあ、いくぞ」

良太「・・・」(いやな予感がする)


凄まじい剛速球がくる。

公太「おらーーーーーー!!」

良太「いやーーーーーー!!」(キャッチできるけど、手が痛い!!)

アルゴ≪120kmかまぁまぁだな。≫

良太≪アルゴ手伝ってよ!!≫

アルゴ≪いやだ。俺が危なくなった時だけ動かす。≫

公太「おら、せい!!」

良太「きゃーーー!!」

公太「どうした?良太?」

良太「公太は・・・力が強すぎるな・・・」

公太「鍛えてるからな」

良太「えっ?」

公太「将来、消防士になるからな♪俺は♪」

良太「・・・そうか。じゃあ、本気でこい!!受けてやる!!お前が消防士になるために鍛えるのを手伝ってやる!!」

公太「おし、いくぞ」

良太「いたーーーーー!!」


布団に入りアルゴと話す。

アルゴ「問題です」

良太「あたらしいな」

アルゴ「今日の感情はなんでしょうか!!」

良太「う~ん」

アルゴ「制限時間は30秒」

良太「早いよ!!」

良太「え、えっと!!あれだ、あれ」

アルゴ「指示語じゃわからん」

良太「う~ん、平穏かな・・・」

アルゴ「平穏か。覚えとく」

良太(・・・そういえば最初に電流の刑があったな・・・くそ制限時間に惑わされた)

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