第35話 ご機嫌
3学期中の物語。教室で話す3人。
良太「ふふふ♪」
公太「ご機嫌だな♪良太」
美紀「なんか、嬉しそうだね♪」
良太「今日・・・」
美紀「今日?」
良太「久々にお父さんとお話しできるんだ♪」
公太「そうか!!海外にいるって言ってたもんな」
美紀「・・・」
(未来のお義父様・・・あぁ素敵な人そう!!だって良太君のお父さんだもの!!)
良太「だから、楽しみ過ぎて♪」
アルゴ≪よくわからんな≫
良太と公太は帰り道話す。
公太「良太・・・聞いてときたいことがある」
良太「なんだ?公太?」
公太「好きなお菓子はなんだ?」
良太「お菓子・・・ポテトチップスかな」
公太「違う!!」
良太「えっ?」
公太「そういうのじゃなくて・・・甘いやつだ!!」
良太「う~ん・・・」
公太「もしかして、甘いものだめなのか?」
良太「いやそうでないけど・・・甘いものか・・・チョコレートかな」
公太「そうか!!ナイスだ!!良太!!」
良太「・・・そう」(ナイス?)
家に帰り母親と話す。
母親「夕方ぐらいに電話出来るって、おとうさん」
良太「は~い」
母親「時間も余裕ないみたいだから、話したいことをまとめておきなさい」
良太「わかった!!」
良太は部屋に戻り、父親と話すことを書き出す。
良太「何から、話そうかな?」
アルゴ「バカなことからだろう」
良太「なっ!!違うよ!!近況報告だよ」
アルゴ「最近あったことか・・・凶を引きました2年連続で」
良太「・・・それもあるけど・・・明るい話題がいい」
アルゴ「明るい・・・なんだろうな」
良太「・・・まずは友達の公太のこと」
「それから・・・末永さんのこと」
「それと・・・学校のこと」
アルゴ「学校?」
良太「引きこもり脱出したこと」
アルゴ「そうだな」
良太は色々書き出していく。話したいことを。
アルゴ「・・・書きすぎだぞ」
良太「終わらないや・・・書くのが」
アルゴ「・・・話す時間もなくなるぞ」
良太「えっ?」
アルゴ「余裕があまりないと言ってたぞ」
良太「そうか・・・どうしよう?」
アルゴ「どうしようもないな。優先順位を決めて話せ」
良太「いっぱい・・・書きすぎた」
アルゴ「書いた順番からでいいんじゃないか、そしたら。」
良太「そうだね♪」
夕方になり父から電話がくる。
母親「はい、良太」
良太「もしもし」
父親「おっ、天才くん久しぶりだな♪」
良太「天才君?」
父親「・・・いじめのことは母さんから聞いたよ」
良太「・・・そう・・ごめん言えなくて」
父親「今は楽しいんだろう?」
良太「うん、楽しい!!でね、話したいことがいっぱいあって」
父親「どうした?」
良太「公太っていうやつがいてね♪そいつが、バカなんだけどすごいやつでね」
「消防士になるって!!絶対なるやつだけど・・・金髪でね」
母親(あらあら♪)
アルゴ≪全然話がまとまってないな・・・時間だけ過ぎそうだ≫
父親との会話を楽しむ良太。ただ、終わりの時間はやってくる。
良太「次は・・・」
父親「良太・・・そろそろ時間だ。」
良太「そうか・・・」
父親「今度続きを聞かせてくれ。」
良太「うん」
父親「ひとつだけ言っておこうと思う」
良太「なに?」
父親「来年、受験だが・・・お前のやりたいことにあった学校にいきなさい」
「まぁ、見つかればだけどな」
良太「わかった!!」
父親「けど、安心したよ。お前が楽しそうで」
良太「うん♪」
父親「次話せるのを楽しみにしてるよ♪良太♪」
良太「僕も!!」
アルゴ≪結局、書き出した奴の3分の1も話出来てないな≫
良太≪そうだね・・・≫
アルゴ≪・・・もう少し、会話の勉強もしたほうがいいぞ≫
良太≪頑張ります!!≫
父親は研究に戻る。
父親「さてと」
研究員「はじめましょうか。」
父親「そうだね」
研究員「天才くんの様子はどうでした?」
父親「楽しいってさ♪」
研究員「そうですか♪」
良太は夕食を食べながら母親と話す。
母親「お父さん元気そうだったわね♪」
良太「そうだね♪」
母親「それにしても・・・いつ研究終わるのかしら?」
良太「早く終わってほしいね・・・」
アルゴ≪研究は終わらんのではないか?≫
良太≪なんで?≫
アルゴ≪探求に終わりなどはないからだ。≫
良太≪難しいことをいうね・・・≫
布団でアルゴと話す。
アルゴ「じりりりりん」
良太「何?」
アルゴ「じりりりりん」
良太「なんか・・・怖いよ。その音。」
アルゴ「黒電話だ。ガチャ」
「あたしアルゴちゃんよ」
良太「えっ?」
アルゴ「今あなたの目の前にいるの」
良太「メリーさんの怪談だね!!やめてよ、怖いのは苦手なんだ」
アルゴ「あなたの感情を教えて」
良太「今日か・・・う~ん・・・今日は」
アルゴ「早くしないと、爆発するわよ♪」
良太「ちょっと待って!!お父さんと話せてご機嫌かな!!」
アルゴ「ご機嫌か。覚えとく」
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