第37話 痛い

バレンタイン以降ぎこちない二人。公太は見守る。

美紀「・・・」

良太「・・・」

公太(まさか・・・本当に・・・)

  (鉄拳をさく裂させたのか?)

美紀「・・・」

公太「おい、末永。ちょっといいか?」

美紀「なに?」

公太「あっちいくぞ」

良太(だよね・・・)

アルゴ(バカだな・・・ほんとに)


公太と美紀は話す。

公太「だめだったのか?」

美紀「だめ・・・」


美紀は泣き出す。

美紀「ううううう」

公太「そうか・・・何があった?鉄拳をかましたのか?」

美紀「違うわよーーーーー!!」


美紀は当日のことを公太に話した。公太はそれを聞いた。

公太「そうか・・・そんなことがあったのか」

美紀「箱をかましたの・・・私は」

公太「悪くないよ・・・末永は」

美紀「悪くないけど・・・だめだよ・・・」

公太「そうか、そうか」


公太はやさしく美紀の頭をなでる。

美紀「そうやって・・・女くどいてるのね」

公太「くどくか!!鉄拳の持ち主など!!それにお前は、良太が好きなんだろう?」

美紀「そうだよ・・・」

公太「俺に任しとけ!!元ホモがたきの俺に!!」

美紀「・・・公太がモテるのが、わかったわ・・・」

公太「だろう♪」



教室で過ごす、3人。公太は何もしない。

放課後を迎える。笑顔で話しかける公太。

公太「良太♪一緒に帰ろうぜ♪」

良太「公太・・・」

公太「いいから、来いよ♪」

良太「わかった。」


帰り道公太はニコニコしている。笑顔で良太に話しかける。

公太「バレタインはどうだった♪?」

良太「えっ?」

公太「そうか。そうか。まだ、とぼけるのか♪」

「お前はーーーーーーーーー!!」

良太「いてーーーー!!」


豹変し怒った公太の右ストレートが良太の顔面に炸裂する。良太は倒れる。良太は公太を見上げている。

公太「いいかげんにしろよ!!我慢にも限度がある!!」

良太「・・・」

公太「なぁ、良太。ホントだったら、お前死んでるぞ・・・」

良太「な・・・」

公太「あいつの鉄拳をくらった俺は知ってる。あいつのこんなもんじゃない!!」

  「俺に感謝しろ!!」

  「ただ、お前があいつにやったことは、これよりもひどいことだと俺は思ってる!!」

良太「だって、末永さんは公太と付き合ってるんだろうーーーー!!」

公太「えっ?」

アルゴ(正真正銘のばかだな・・・)

公太「お前・・・鈍いにもほどがあるぞ・・・うんなわけないだろう・・・」

良太「えっ・・・」

アルゴ≪考えろと言ったろうがーーーーーーーー!!≫

良太≪・・・≫


良太は家に帰る。母親はびっくりする。

母親「どうしたの?その顔!!腫れてるわよ」

良太「・・・天罰だ」

母親「天罰?」

良太「そうだ・・・きっと」

アルゴ≪その通りだ。バカなお前に神もお怒りだ!!≫


良太は部屋で一人考える。

良太(結局・・・公太とは付き合ってなかった・・・)

  (ほっとしてる・・・)

  (ただ、末永さん・・・怒らせちゃったかな・・・)

  (チョコレートおいしかったな・・・)

  (すごく手がこんでた・・・大変なのかな、作るのって・・・)

アルゴ(それでいい・・・考え続けろ)


良太はその日一日考え続けた。そして、翌日学校にいく。

美紀「どうしたの!!その顔!!」

良太「ちょっと天罰があってね・・・悪いことしたから」

美紀「えっ?」

良太「末永さん・・・言いたいことがあって」

美紀「なに・・・良太君?」

公太「・・・」

良太「ちょっと・・・いいかな。あっちで」

美紀「・・・うん」

公太(良太・・・信じてる・・・お前はきっとできるやつだ・・・)


良太は美紀と二人で話す。

良太「・・・チョコレートありがとう」

美紀「食べてくれたの?」(投げつけたのに・・・)

良太「とても、おいしかった・・・」

美紀「よかった・・・」

良太「ただ、バカだから、まだ自分のことも良くわかってないんだ」

美紀「えっ?」

アルゴ(そうだ。それでいい。)

良太「あのチョコレートの意味もまだわかってない。」

美紀「・・・」

良太「だから、時間を欲しい。ホワイトデーまで」

美紀「うん///」


その後、公太と美紀は話す。

美紀「・・・公太・・・ありがとう」

公太「何もしてねぇよ♪俺は良太を殴っただけだ」

美紀「えっ!!」

公太「うん?」

美紀「ほうほうほう。あれはそういうことね。いい度胸ね!!」

公太「おい・・・俺は・・・悪いことしてないぞ!!」

美紀「このやろうーーー!!」


公太は逃げる。追いかける美紀。けど、それは遊びのケンカのようだった。



布団でアルゴと話す。

アルゴ「どうだ、感情は?」

良太「痛いかな・・・」

アルゴ「どういうことだ?」

良太「公太に殴られて痛い・・・アルゴに怒られて痛い・・・末永さんを考えると」

  「胸がいたい」

  「だから、痛いなんだ・・・今日は」

アルゴ「そうか」

   「痛い。覚えとく」

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