第38話 恋

良太は部屋で考える。

良太(この感情は・・・きっと)

アルゴ≪あれだな≫

良太≪・・・あれだね≫


教室で過ごす3人。

良太「おはよう///」

美紀「おはよう///」

公太「・・・おはよう」(これは・・・今度俺がのけものにされそうだな。まったく♪)


技術・家庭科の授業で電池式ミニカーを作成する3人。

良太「これをっと」

公太「良太・・・意外とうまいな」

良太「プラモとか作りなれてるから」

  「設計書を見れば、大抵のものは作れるかも」

アルゴ≪そうだな。一応、俺を作ったしな≫

良太≪エヘヘ≫

美紀「・・・あれ?どこか間違えたかな?」

公太「良太先生♪教えてやれ」

良太「・・・うん///」

美紀「・・・お願いします///」

アルゴ≪やれやれ≫


良太が美紀の制作の手伝いをする。

良太「ここをね・・・////」

美紀「うん///」

良太「ここが間違ってるかも////」

美紀「うん///」

公太(・・・暇だな・・・)

公太「末永、力強すぎて部品壊してないか?」

美紀「あん!!」

公太「!!」

  (圧が!!圧が半端ないって!!何色の覇気をまとってやがる!!王の資質のやつか!!)

アルゴ≪やりおる・・・小娘≫

良太「・・・」

美紀「あっ!!ごめんね、良太君・・・続きを////」

良太「・・・うん///」


思春期の恋する少女は、覇気を纏う。何色かは、知らない。

ただ、複数持ってる可能性がある。気を付けろ。


良太と公太は帰り道話す。

公太「この前は殴って悪かったな♪」

良太「おかげで目が覚めたよ」

公太「目覚ましパンチ・・・ネーミング的に鉄拳には劣るな」

良太「鉄拳って・・・何なの?」

公太「いずれお前も食らうかもしれない・・・固い拳だ」

良太「・・・」

アルゴ≪鉄の様に固い拳だ。土手に丸太をいっぱいめり込ませると身につくぞ。回数制限付きで≫

   ≪近所迷惑だけどな。拳も壊れる≫

良太≪土手?丸太?≫

公太「お前も体力ゲージをあげておいたほうがいい・・・鉄拳だけじゃなく他の技もある」

  (瞬間武闘演舞もあるからな)

良太「公太のたとえがわからないよ・・・」


良太は公太に質問をする。

良太「あ、あのさ、公太。ちょっと聞いていいかな?///」

公太「どうぞ」

良太「ホワイトデーって・・・何を返したりするの?」

公太「う~ん。俺はアメとかガムとか」

良太「アメが定番だよね」

公太「お前が返すのはそれくらいじゃ、だめだと思うぞ」

良太「えっ?」

公太「あれは、プロトタイプから改良しまっくって、たどり着いたものだ」

  「だから、考えてやれ♪」

良太「・・・わかった///」(いっぱい・・・作って・・・そうか。だから、公太と)

アルゴ≪小娘は何か開発したのか?≫

良太≪最高のものを開発したのかも≫

アルゴ≪最高のもの?≫


良太は部屋で美紀へのお返しを考える。

良太(アメだけじゃだめだよね・・・なんか、なにかないかな。)

  (美術が好きだから、美術品とか)

アルゴ「お前のこづかいでは無理だ、やめとけ」

良太「そうだよね・・・あまり高価でも・・・手作りに対するお返しって」

アルゴ「お前も手作りすればいいんじゃないか?それで、イーブンだ」

良太「手作りか・・・何を作ろう?」

アルゴ「ねぇわくわくさん、今日は何作って遊ぶの♪?」

良太「・・・世代感が違うよ・・・」

アルゴ「古すぎるか・・・」

良太「・・・あれ作るか////」

アルゴ≪卑猥なものでないことを願う≫

良太≪そんなもの、作らないよーーーーー!!≫



布団でアルゴと話す。

アルゴ「へい、らっしゃい!!」

アルゴ「今日は新鮮なネタが入ってるよ!!」

良太「えっ?」

アルゴ「お客さん、マグロと貝だね!!ホイ、お待ち!!」

良太「・・・ないよ」

アルゴ「食べた振りでいい」

良太「もぐもぐ」

アルゴ「今日のお勘定をお願いします!!」

良太「・・・そうか。感情と勘定をかけてるんだね!!しかも寿司ネタとネタまで!!」

アルゴ「どうだ!!」

良太「感情どうだとこのネタどうだもかけてる!!すごいよアルゴ!!」

  「今日の感情は////」

アルゴ「わかってるから、早く言え」

良太「恋です・・・きゃーーーーー///」

アルゴ「恋か。覚えとく」

   (まぁ、小娘を覗いたとき覚えたかもしれないがな)



急きょ次回予告!!


長かった、思春期の恋する少女の物語がひとつの終わりを迎える。

次回、少女は涙を流す。何の涙なのか。

どうなるのか。定かではない。


ヘタレ王子と鉄腕少女の関係はどうなるのか。

神殺しの少女により、神は裁かれるのか、裁かれないのか。審判が下る。


「ゴッド、ギルティーーーーーー、オア、ノットギルティーーーーーー!!」


次回『期待』


思春期の恋する少女に幸があらんことを切に願う。

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