【SS・脚本】アルゴからの贈り物

第7話 友情

学校に通う良太。教室で話しかけてくる男がいた。

公太「良太！！」

良太「公太・・・」

公太「なんか、元気ないな・・・いつも」

良太「いや・・・これが平常運転なんだ」

公太「そうか」

休み時間ごとに席に話しかけにくる公太。

公太「良太、これって、どうやって解くの？」

良太「えっ？」（僕もわからないよ）

アルゴ≪方程式だ。数字を入れていけばいいＸに。そしたら、Yの値がでてくる。≫

良太≪アルゴ先生！！≫

良太「これは、数字を入れていけばいいＸに。そしたら、Yの値がでてくるよ」

公太「良太って、頭いいのか？」

良太「良くないよ・・・」

公太「じゃあ、俺と一緒だな♪けど、俺よりは頭がよさそうだな。これ解けるし」

良太「・・・」（それを解いたの、僕じゃないけど・・・）

昼休みも話しかけてくる。

公太「良太♪」

良太「公太・・・」

公太「ごめん、声かけられるのいやか？」

良太「いや、そんなことはないよ！！」

公太「なら、良かった♪」

良太（見た目は金髪だけど、なんか優しいやつだな、公太は・・・）

良太からも話しかけてみる。

良太「公太って・・・なんで金髪なの？」

公太「う～ん・・・あんま言いたくないな・・・」

良太「ごめん！！」

公太「別に謝ることじゃないよ。」

良太「いや、不良とかなのかなって・・・」

公太「不良ではないな・・・」

良太「そうだね。公太は不良じゃない気がする」

公太「気がって・・・」

良太「ごめん！！」

公太は放課後話しかけてくる。

公太「良太♪」

良太「公太・・・どうしたの？」

公太「一緒に帰ろうぜ♪」

良太「えっ？」（なんだろう？）

アルゴ≪排除案件か！？≫

良太≪違うーー！！≫

公太と一緒にかえる。帰り道。川べりの土手の道をあるいている。公太は鼻歌を歌っている。

公太「ふふふ♪」

良太「公太って・・・不思議な奴だな」

公太「不思議？」

良太「だって・・・俺みたいな不登校のやつと仲良くして・・・金髪で」

公太「お前登校してるだろう」

良太「誰かにも言われたな・・・」

公太「それになんか良いやつそうだぞ。良太は」

良太「えっ？」

公太「俺の直観がビンビンきてる」

良太「・・・公太」

公太「それにしても腕時計なんかしてるのな。どくろか・・・」

良太「あっ！？こ、これは・・・」

公太「う～ん・・・」

アルゴ（なんだ、こいつは？じろじろ見やがって。排除してやろうか）

公太「かっこいいな！！」

アルゴ（なかなか見どころがある。生かしておいてやる）

良太「そう？」（かっこいいか？）

アルゴ≪お前・・・あとで覚えてろ≫

良太≪そういうの、よくないよ！！人の思考読んで、勝手に怒るの！！≫

アルゴ≪怒ってない・・・なんというか・・しつけだ≫

良太たちの前でまたひったくりが起きる。

お姉さん「誰かーーーーー！！」

良太・公太「！？」

原付で逃げようとするひったくり犯。その前を公太が塞ぐ。

公太「良くないぞ、そういうのは！！」

ひったくり犯「どけ！！」

良太（あわわ、どうしよう！！どうしよう！！）

ひったくり犯が原付を加速して、公太をひこうとする。

公太（あちゃ、これはやばい・・）

良太（アルゴ！！）

原付に乗っているひったくり犯を蹴り飛ばす良太。原付も公太から方向を変える。

公太「おぉ～」

良太「いてて」

アルゴ≪一回貸だぞ≫

良太≪ありがとう≫

アルゴ≪お前はよくその言葉を使うな≫

公太「良太、サンキュー♪」

ひったくり犯を捕まえる公太。

公太「おとなしくしろ。良太、警察に電話して」

ひったくり犯「くそ～」

良太「わかった」

お姉さん「ありがとうございます。」

警察がくる。

警察「あれ、この前の？また君か。感心だな♪2回目だね、ひったくり捕まえるのは」

良太「////」

公太「まじか！！良太すげぇな！！お手柄だ」

良太「お手柄って・・・」

警察（学校の制服も来てるし、学校にも行ってたか。よかったよかった♪）

そして、帰り道に話す公太。

公太「やっぱり、俺の直観に間違いない！！良太はいい奴だ！！」

良太「////」

公太「良太と友達になれてよかった」

良太「公太、恥ずかしいことばかりいうな///」

公太「そうか？」

良太「公太と友達になれてよかった俺も」

公太「そうか♪」

そして、夜に布団でアルゴとはなす。

アルゴ「今日の感情コーナー♪」

良太「明るくもなってきたんだな・・・」

アルゴ「お前がこういう方がいいやすいかと研究してるんだ」

良太「う～ん。今日の感情か・・・」

　　 「友情かな////」

アルゴ「なぜ、体温があがる？」

良太「知らないよ！！」