第8話 驚き
学校では期末テストが行われていた。1学期も終了を間近に控えていた。
アルゴ≪そこは・・≫
良太≪だめだよ!!アルゴ!!テストは教えちゃだめだ!!≫
アルゴ≪わからんな・・・仕組みが・・・≫
そして、テストが終了すると公太が話しかけてくる。
公太「全然できなかった。だめだな」
良太「俺もだよ・・・公太」
公太「良太ができないならあれだな♪テストが難しかったのか!!」
良太「そうでもないと思うけど・・・」
公太「今日、うちに来ないか?」
良太「えっ?公太のうち?」
公太「そう♪」
良太「別にいいけど////」(久々だな・・・友達の家なんて)
アルゴ≪もしかして、ホモってやつなのか?≫
良太≪違うよーーーーーー!!≫
アルゴ≪やおいともいうな。ゲイとも。BLとも。どれだ?≫
良太≪僕はノーマルだ!!≫
アルゴ≪人間のノーマル程信用できないものはないな。あいつらはすぐに基準を変える≫
良太≪哲学的思想まで・・・搭載されてる≫
公太に連れられて良太は家にいく。そこには小さなアパートがあった。
良太(あれ・・・小さいな・・・)
公太「どうぞ、あがってくれ」
アルゴ≪貧乏というやつか≫
良太≪裕福ではないかも・・・≫
公太「どうした?」
良太「あ、ごめんごめん。お邪魔します」
公太の家にあがると2Kの間取りだった。
公太「今、飲み物入れるな」
良太「ありがとう・・・」
アルゴ≪お前の家と比べると情報が少ないな≫
良太≪うん・・・・≫
アルゴ≪二人暮らしか≫
良太≪えっ?≫
アルゴ≪衣服が公太用のと、大人の女性用しかない≫
良太≪お父さんは?≫
アルゴ≪さぁな。俺が知るわけがない≫
良太≪そうだね・・・≫
良太(なんかわけありかな・・・・)
公太が飲み物を入れてきてくれる。
公太「ほい、良太♪」
良太「ありがとう公太♪」
良太・公太「プハ~」
ゆっくり時間が流れる中公太が話し始める。
公太「家に友達あげたの、良太が初めてだ」
良太「えっ?」
公太「いや、なんか悪いやつと友達になることが多くてさ」
「あとから気付くんだ。あれ、こいつ悪いやつって」
良太「それは・・・公太が金髪だからだと思うぞ。不良と、勘違いしちゃうよ。」
公太「これのせいだったのか!!」
良太「そのせいだよ・・・」
「黒に染めないの?」
公太「これは・・・変えたくない・・・」
良太「そうか・・・」(なんかあるんだろうな・・・前も理由があるみたいだったし)
アルゴ(合理的ではないな。)
一人の派手な女性が家に入ってくる。公太の母親だった。金髪だった。
母親「あら・・・お友達?」
公太「そう、俺の友達の良太だ」
良太「お邪魔してます」
公太「こっちが俺のかあちゃん」
良太「お母さん!!」
アルゴ≪何をそんなに驚いてる?メスが子供を産むのは当たり前だろう≫
良太≪いやだって・・・若いし派手だし!!≫
アルゴ≪雄は若い派手なメスを好む。自然の摂理だ。≫
良太≪それは・・・わからないけど≫
母親が良太を見る。
母親「まじめそうね♪よかった」
良太「えっ?」
母親「いや、うちのが悪いことしてないか心配で」
良太「公太はいいことしかしてませんよ!!」
母親「え・・・・そう♪」
良太「あ、はい////」
公太「良太♪」
公太の母親は出かける支度をする。
母親「じゃあ、仕事行ってくるから♪良太君、ゆっくりしていって」
そして、家から出ていく。
良太「お母さん働いてるの?」
公太「働いてる!!うちの父ちゃん死んでるからな」
良太「えっ!?」(死んでるって・・・)
公太「母子家庭ってやつだ・・・確か?あれ?ぼし?ははこ?どっちだっけ?」
良太「公太・・・」
公太「まぁ、気にしてないけどな♪俺は♪」
良太「・・・俺も気にしない!!お前が母子家庭だろうと!!公太は公太だ!!」
「俺の友達の公太だ!!」
公太「・・・ありがとう良太」
公太の家から帰る良太。
良太(そうか・・・俺の父さんは海外にいるから・・・生きてるけど・・・公太の)
アルゴ≪何を気にしてる?気にしないんだろう?≫
良太≪アルゴのいう通りだよ。≫
アルゴ≪うん?≫
そして、布団の中でアルゴと話をする。
アルゴ「今日の感情はなんだ?」
良太「普通に戻ってる・・・」
アルゴ「どっちでもいいかと思ってきた」
良太「今日か・・・・」
アルゴ「ないのか?感じたことは?」
良太「・・・驚きかな・・・びっくりした・・・それだけのことだったな。そうそれだけだ!!」
アルゴ「驚きか・・・覚えておく」
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