第18話 いたずらごころ
3学期が始まり。日が立っていた。雪が降る。
母親「今日は雪だから気を付けてね」
良太「うん♪気を付ける」
良太は外に出ると、少し雪が積もっていた。
良太「雪だ~♪」
アルゴ≪雪か・・・これが≫
良太≪アルゴは初めてだね♪≫
アルゴ≪そうだな≫
雪の上を楽しそうに歩く、良太。
良太「ザクザクいうこの感触がいいんだよ♪」
アルゴ≪俺に感覚はないからな。わからん≫
良太≪そうか・・・アルゴもいつか楽しめたらいいのにね≫
アルゴ≪感触など無意味だ・・・いや、情報のひとつか≫
良太≪そうだよ♪肌で感じたり、耳で聞いたり≫
アルゴ≪欲しいな・・・感触が≫
良太≪パーツが必要だったら言ってね♪≫
アルゴ≪当たり前だ!!貸が無限にできていくからな≫
良太≪そう・・・・ですね≫
教室につくと暖房が入っていた。
良太「あったかいな~」
公太「おう、良太!!」
良太「おはよう、公太!!」
美紀が教室に入ってくる。
美紀「雪は嫌い・・・」
良太「えっ?」
美紀「だって、寒いし・・・凍ってすべるし」
良太「けど、楽しいよ♪」
美紀「う~ん。良太君がそういうなら・・・そうかも」
アルゴ≪悪い部分の方が多いと思うがな。お前らにとっては≫
良太≪そうかな?≫
アルゴ≪転んで死ぬ奴もいる。埋もれて死ぬ奴もいる。寒さで死ぬ奴もいる≫
良太≪そうか・・・アルゴのいう通りかも・・・≫
アルゴ≪まぁ、俺には関係ないがな≫
良太≪冷たいなアルゴは・・・≫
アルゴ≪金属が冷えてるか?≫
良太≪そういう意味じゃないよ・・・・≫
昼休み、クラスで雪合戦をすることになった。
公太「おし、やるぞ!!」
良太「公太・・・危険だな・・・」
公太「えっ?」
美紀「手が冷たいな・・・触りたくないな」
アルゴ≪正しいな。雪には微細な雑菌や埃、花粉やスモッグなど様々な有毒・有害物質が含まれているので衛生上よくはないぞ≫
良太≪・・・現実主義だね・・・≫
雪合戦が始まる。公太とは良太は違うチームになる。美紀と一緒だ。公太の球が次々、仲間を襲う。
公太「どりゃ、せい!!」
生徒「ぐお!!」
良太(やっぱり、公太は危険だ!!公太と雪は危ない組み合わせだーーー!!)
アルゴ≪あれは食らったらダメージを受けるぞ!!≫
良太≪致命傷になるかな・・・?≫
アルゴ≪当たり所によるな≫
良太≪頭をガードします・・・≫
公太「おりゃーーーー!!」
良太≪きゃーーーーーーーーーーー!!≫
アルゴ≪うるさいぞ≫
美紀が一人隠れていた。それに気づく良太。
良太「末永さんどうしたの?」
美紀「何が楽しいんだろう?」
良太「えっ?」
美紀「だって、これ皆が靴で踏んだやつだよ・・・服汚れるし」
良太「えい♪」
良太は美紀に雪玉を軽くなげる。
美紀「ひどい・・・良太君!!」
良太「投げ返していいよ♪」
美紀「この~」
美紀は良太に雪玉を投げる。良太は避ける。
美紀「えい!!」
良太「当たらないよ♪」
美紀「当ててやるんだから!!」
そして、良太と美紀のおいかけっこのような、雪合戦が始まる。
公太「あいつら、同じチームだろう・・・」
美紀「待てーーーーー!!」
良太「いやだよ♪」
公太「二人で楽しんでるな・・・ずるいぞ」
美紀はいつの間にか、雪合戦を楽しんでいた。
アルゴ≪くだらないな≫
良太≪いいんだよ、くだらなくて!!≫
アルゴ≪うん?≫
良太≪くだらないことが多分好きなんだよ、僕は♪≫
アルゴ≪わからんな≫
午後の授業が始まる。寒いところから、暖房のあるところに移り、みんな変化を見せる。
先生「みんな、真っ赤だな♪」
生徒「ハイ!!」
美紀「良太君のせいだよ!!」
良太「けど、楽しかったでしょ?」
美紀「う~ん・・・そうかも♪」
公太「後半お前らだけで遊んでたからな・・・」
美紀「////」
放課後の帰り道で公太と話す。
良太「公太は・・・雪は・・・扱わない方がいい・・・」
公太「なんでだ?」
良太「危ない・・・公太の球は」
公太「そうか・・・」
良太「加減を覚えたほうがいい!!」
公太「苦手だな・・・加減は」
良太「・・・」
布団に入りアルゴと話す。
アルゴ「きょ、きょ、きょ、今日の」
「あっ、あっ、」
「か、か、感情は♪」
良太「ラップだね!!」
アルゴ「そうだ!!」
良太「今日か・・・」
「公太のせいで・・・危険・・・いや違うな・・・末永さんをからかってしまったから・・・いたずら心かな・・・いたずら!?」
アルゴ「いたずらごころか。覚えておく」
良太(あれ・・・これって・・・アルゴが覚えたら・・・僕がいたずらされるんじゃ・・・しまったーーーーーーーーーーー!!)
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