第2話 引きこもり
良太はアルゴのせいで部屋からでることに。
アルゴ「ここは、家というものか?」
良太「そうだよ」
アルゴ「う~ん、興味深い」
良太「静かにしてくれないか。」
アルゴ「なぜだ?」
良太「時計がしゃべってたら、変だろう!!」
アルゴ「そうか・・・そういうものか」
アルゴを連れて家を回る。
アルゴ「これは、なんだ?」
良太「トイレだ」
アルゴ「これは?」
良太「冷蔵庫」
アルゴ「これは」
良太「テレビ」
アルゴ「あれは・・・時計か」
良太「それは、わかるんだな・・・」(同種だからか)
良太は家の中を歩きまわる。お風呂につく。
アルゴ「これは、風呂か・・・」
良太「そう」
「!?」
良太はある考えを思いつく。
良太(こいつ機械だよな・・・水につけたら壊れるんじゃ・・・)
(確か湯船にお湯がたまってたはず!!)
アルゴ「もう、そろそろいくか?」
良太「ちょっとまった!!」
アルゴ「なんだ?」
良太「お風呂には、興味がないか?」
アルゴ「まぁ、体験してみるものいいかもな」
良太「わかった!!」
良太は湯船に手を突っ込む。
良太(壊れちまえーーーーーーーーくそ時計!!)
アルゴ「・・・」
良太は湯船から手を出し確認する。
良太「・・・アルゴ?」
アルゴ「なんだ?」
良太(壊れない――――――――――――!!)
良太「もしかして、防水なのか?」
アルゴ「そうだが・・・なんだ?」
良太「いい設計してる、アルゴは・・・」
アルゴ「どうも」
一通り部屋を回りきる二人。
アルゴ「大体わかったな・・・次は外か」
良太「いやだ!!それは!!」
アルゴ「なんでだ?」
良太「俺は、外の世界が大嫌いなんだ!!どうしようもなく」
アルゴ「ふ~ん。引きこもり特有の発想だな」
良太「そうだ!!引きこもりだからな!!絶対に家からはでない!!」
アルゴ「固くなだな・・・しょうがない実力行使だ!!」
良太の体が勝手に動き出す。
良太「な、な、なっ!?」
アルゴ「人間は電気信号で体を動かすらしいな。それの応用だ」
良太「きたないぞ!!反則だ!!」
アルゴ「反則ではない。ルールはないからな。お前との間に」
良太「ちくしょーーーーー!!」
そうして、良太は外に連れ出される。
良太「日差しが眩しい・・・呼吸が苦しい・・・」
アルゴ「確かに呼吸が乱れてるな・・・」
良太「だめなんだ!!外は!!ホントに!!」
アルゴ「太陽を浴びるといいらしいぞ、人間には」
良太「無駄な知識があるよ・・・お前」
アルゴ「機械だからな・・・人工知能だしな」
良太「ずるい・・・ずるいずるいずるい!!」
良太は外を歩き回る。
良太「もう帰らないか・・・アルゴさん?」
アルゴ「まぁ、そうだな・・・」
良太「ホントに!!」
アルゴ「今日はこれくらいでいいだろう」
良太「今日は?」
アルゴ「明日もでるぞ。外に」
良太「拷問だーーーーーーーーーーーーー!!」
良太は家に帰る。母親が出迎える。母親は息子が引きこもりを脱出したと思い感動する。
母「あら・・・外にいってたの!!良太!!」
良太「そう・・・すこし太陽浴びてきた」
母「ごはんにしましょう、良太・・・」
食卓で母と話す良太。
母「今日は、どこにいってきたの?」
良太「・・・どこでもいいだろう」
母「そうね・・・どこでもいいわね」
良太「・・・・」
母「なんか欲しいものある?」
良太「別にないよ・・・」
アルゴ(これが親子の会話というものか・・・)
良太は部屋に戻る。アルゴと話す。
良太「明日は、読書にしないか?」
アルゴ「本などの知識はいらない」
良太「じゃあ、何が欲しいんだ、お前は?」
アルゴ「感情というものを探している」
良太「機械が感情?」
アルゴ「おかしいか?けど、それを目的として俺は作られている」
良太「おかしいよ・・・機械が感情なんて」
「普通じゃない!!」
アルゴ「お前もな!!引きこもり!!」
良太「なっ!!」
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