第20話 反逆

良太は中学二年生の春を迎える。ドアの前に立つ。

良太≪行きましょう!!アルゴ先生!!≫

アルゴ≪そろそろ、自分でできるんじゃないか?≫

良太≪そうかも・・・≫


ドアを開けようとする良太。

良太(くそ、動かない!!)

アルゴ≪ポンコツ!!≫

良太≪はい・・・僕はポンコツです・・・≫


アルゴの力をかり、扉を開けて外に出る。

良太「すっかり春だね♪」

アルゴ≪もう、春はいい≫

良太≪そういわれても・・・四季があるから≫

アルゴ≪情報に更新する意味がない≫

良太≪そうかな・・・毎年少しづつ違うよ≫

アルゴ≪気温とか天候とか湿度とかどうでもいい≫

良太(景色とかもかわるのに・・・)


学校に着く。2年生のクラスである。

良太「おはよう」

公太「おはよう」

美紀「おはよう」


全員一緒のクラスになれた。

良太「2年生か・・・先輩と呼ばれる存在か・・・」

アルゴ≪お前を慕うなんてバカしかいない≫

良太≪バカも成長はするの!!≫

アルゴ≪どうだか・・・年が上なだけだろう≫

良太≪ぐっ!?≫

良太(最近、悪口が多いぞアルゴは・・・)

アルゴ≪電流の刑か?≫

良太≪思考まで介入されたら・・・逃げ場がなさすぎです・・・アルゴ警部≫


担任の教師も引き続き同じ先生だった。

先生「じゃあ、委員会をきめなきゃな♪」

生徒「ハイ」

先生「やりたいやつは手をあげろよ♪」


そして、色々な委員会を決めていく。学級委員が残る。

良太(誰か・・・手をあげないかな・・・)

アルゴ≪お前が上げればいいんじゃないか?≫

良太≪僕は・・・無理だよ≫

アルゴ≪権力が手に入るぞ。クラスでトップだ!!下僕が増えるな!!いいぞ、それは!!≫


アルゴの電気信号が炸裂する。良太の右腕がピンと伸びる。

良太≪アルゴーーーーーーーーーー!!≫

アルゴ≪俺の配下を増やすためだ!!働け下僕!!≫

良太≪口が過ぎるぞーーーーーーーーーー!!≫

先生「おっ!!良太かいいぞ。あとは女子だな」

美紀「ハイ!!」


美紀が勢いよく手をあげる。

先生「じゃあ、二人に決定だな」

生徒「は~い」

公太「いいぞ、良太♪」

良太「うううう」

美紀(やった!!勝ち取ったーーーー!!アイムウィナーーーーーーーー!!)

良太(くそーーーーーーーアイムルーザーーーーーーーーー!!)

アルゴ≪俺はキングだな≫


前に出る、二人。

良太「それじゃあ・・・細かい係を決めます・・・」

美紀「黒板に書いてくね♪」


防災係にあの男が手を挙げる。叫びながら手をあげ、席を立つ。

公太「俺しかいないーーーーーーー!!」

美紀「決定ね・・・あんたしかいないわ・・・」

良太「お前しか・・・いないよ・・・そんな熱意のある防災係は・・・」


そうして、係も決定する。

公太「ふふふ」

美紀「けど、ほんと好きね。」

良太「・・・」(あぁ・・・学級委員なんてやりたくない・・・)

公太「当たり前だ!!消防法も勉強中だからな。消火器の点検ぐらいならできるぞ」

良太「すごいな、公太!!」

美紀「えっ?」

公太「あれが、粉末系消火器だ。そして電気火災に二酸化炭素の消火器をつかう」

  「自火報感知器にもいろいろな種類があるぞ!!」

美紀「バカのくせにやるわね・・・・そこまで知りたくないわ・・・」

良太(僕もあまり・・・興味がない・・・)

公太「じゃあ、おかしだな。おさない、かけない、しゃべらない!!」

美紀「料理のさしすせそは?」

公太「さとう・・しお・・・すし・・・セロリ・・・そばだ!!」

良太「後半適当だな・・・セロリって・・・」

美紀「やはり、公太ね・・・」

アルゴ≪あほだな・・・≫


帰り道公太と話す。

良太「あぁ・・・」

公太「どうした元気ないな?」

良太「色々あってね・・・電気信号が意思を無視するんだ」

公太「電気信号?」

公太「まぁ、良太ならいい学級委員だな♪」

良太「えっ?」

公太「良太は意外と指示ができるからな」

良太「・・・そうかな・・・」

アルゴ≪お前ではないな。大丈夫だ。いつも通り、俺が指示をだす≫

良太≪わかってます・・・王様≫


布団でアルゴと話す。

アルゴ「王様だ~れだ!?」

良太「アルゴ様です・・・」

アルゴ「今日の感情を申し伝えよ」

良太「ご報告させていただきます・・・・」

良太「今日の感情は・・・反逆です・・・」

アルゴ「・・・反逆か・・・覚えとく」

アルゴ「王様に対していい度胸だな。電流の刑に処す」

良太「うぎゃあーーーーーー!!」

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