らんぐどしゃ

魔女管理局の仕事は魔女を殺すことだ。 その昔は『処理』と『選別』が役割だった。 今では『処理』しか機能していない。 魔女によって歪まされた世界で、魔女管理局の青年と美しい魔女の…

【1/20 文フリ京都にて頒布の、サークル『玉鬘菖蒲』さまのアンソロ『温度』に寄稿した作品の《前日譚》です】 母子家庭で育った。 母親はたびたび自宅に男を連れ込んで、あたしを邪…

これは―――童話・『シンデレラ』のもうひとつの物語。童話として語られなかった、もうひとつの物語。 母親に嫌われ、義理の姉たちにも嫌われ、家で召し使いのように働いていたシ…

国と国とを隔てる雲海を、飛鯨船(ひげいせん)が征するようになって幾星霜。 かつて、この世は一つきりで、神々の戦争で二十に切り分けられたというけれど、神様の名前なんて、魔法使い以外…

山の上に、吸血鬼たちの学び舎はあった。彼らは学び、遊び、血を飲み、穏やかな日常を送っていた。ぼんやりとした死と忘却の予感に浸されながら。ある日、生徒のひとりである光岡正は、森木明…

亡き母とともに貴族の屋敷の離れに閉ざされて育った主人公は、形見の笛をめぐる因縁に巻きこまれてゆく。その果てに彼が目にしたものとは――。 昨年5月の文フリ東京で完売した合同誌『かも…

１８世紀のフランスで実際に起きた、巨大な獣による連続殺人事件。 「ジェヴォーダンの獣」の真実とは。

剣と魔法の世界、魔王との戦争に明け暮れる同盟四国の一国、ノル国は国秘とされる召喚魔術により、現代世界より呼び寄せた勇者で魔王を倒そうとする。 しかし、現れた勇者は心持たぬ虚ろの…

ミクロ世界の蹂躙と虐殺

火葬人イルルクは、死人と共に生きられればそれでよかった。 請われるままに死体を骨にする日々が永遠に続くと思っていた。 けれど運命はそれを許さない。 "魔術師殺し"の犯人とされた…

　警察で将来を嘱望されていた元機動隊のエリート、切畠正義は、自殺しようとした引き篭りの青年を助けようとして事故に巻き込まれた。 　彼は妖精に迎えられて見知らぬ異世界で目を覚ます。…

ある小さな村の首長の娘ソフィにとってリクラフは村の優しい守り神だった。 その村は、海の向こうから大陸に襲来した連邦軍との戦役に巻き込まれ、抗戦の末に全滅する。 ソフィと、連邦軍将…

2090年の世界では科学で解明できない驚異となりうるモノに《UHM》という総称が付けられていた。しかし彼等は一部を除き弾圧され、排除される存在だったため、多くの人々はUHMと深く…

異能を持ち合わせたために、親近者を死に至らしめてしまっていた二人が出会い、寄り添っていた。 そんな闇を抱えた二人が行き着いた場所は、物語のキャラクターになりきり、生死を掛けた冒…

目が覚めたら「思い出」が全て消えてしまった。その代わりに「シアワセ」が与えられた。でもそれは本当に「シアワセ」ですか？

だれもいない校舎で貘を退治する少年。踏切を守る双子の少女。夕立ちと共に現れる殺人鬼。病によって年老いた女探偵……。死の手前の世界をうろつく、死に近い人々の記録。短編集なので、どれ…

ダルシュアンの王女・ファルトゥナは少々冷ややかで皮肉屋。 密かに思い焦がれる優しき従者・アレキッド、心開く数少ない幼子・リリスと共に、穏やかな日々を送っていた。 “もう一人の人格…

盗賊団の首領であったベルトリウスは、帝国の騎士エイブランに討たれる。だが、死んだはずのベルトリウスはある場所で目を覚ます。 そこは地獄―― 異形の魔物が跋扈する血と闘争でまみれた…

過去の記憶を持たない魔法学園の特待生、エドワードは、学術書を購入するための高額なアルバイトを紹介してもらう。 それはホムンクルスが本当に知性を持っているかどうかをテストする、そん…

霞のように現れては消える銀髪の魔女。その不可解な言葉の真意とは。血に飢えし薔薇の如く、最凶の魔女は数多の破滅をもたらしていく…………

人は常に、自分は正常だ、自分こそ正しいと思い生きている。しかし、アナタのとっている行動は、他人から見ると、狂気の沙汰かもしれない…これを読んで、共感出来てしまったあなたは、立派な…

【なろうにて10万PV達成！】 復讐譚俺TUEE物語は遂にホラーの領域にまで足を踏み入れた！ 復讐に燃える幼馴染は勇者パーティを次々に殺し、その魔の手をヒロインへと伸ばす。 か…

二卵性双生児のため見た目はまったく似ていないが、槇絵と千草はとても仲の良い姉妹だった。そして、二人が同じ高校に進学したころから、千草に奇妙な手紙が届きだす。ラブレターと言えなくも…

【注意】この作品には、反社会的、非道徳的、あるいは残酷・過激な描写が多く含まれます。 気分を害する可能性もございますので、何卒ご注意いただいた上でお読みいただくようお願い申し上げ…

未だに土葬の習慣が残る村。そこで生まれた親を持つ「私」。 土葬後の儀式の為に呼び出され仕方なく村へ帰ったが、そこは「私」の常識がまったく通じないところだった。はじめは驚き、怯える…

　厳しい階級制の王国で成就した平民と王女の恋愛結婚は、幸せなお伽話として人々に語り継がれていた。 　平民ダヴィットの幼馴染であり、彼を王都の学校へ送り出す為に尽くしたエミーリヤは…

僕の趣味は人を殺すこと……ただし頭の中だけの話だけどね。 そんな僕が死体探しで廃墟を訪れたあの日から「何か」が狂いだす。 「ずっと探していた。やっと見つけたよ」 　脳内で殺人を…

弁護士、松永司の妹、松永吟に死刑が下された。松永吟はいかにして死刑となったのか。彼女の真相と真実とは。司視点で語られる『化け物』の吟。彼女の人生に迫る

美少女『のえる』と俺の心が入れ替わってしまった。美しい彼女の身体で集団痴漢に遭ったり恥ずかしい水着を着せられたり身体検査があったりと不慣れな女子高生活を送っているけど、ある日突然…

「たぶん、僕は殺される」 小説家ロデリックの元に届いたのは、未来の日付からのメールだった。 ロデリックは友人の危機に慌て、 幼馴染であり義兄弟であるローランド、ロバートとともに…

『撲殺少女工房』、それは東京に突如として現れた謎の殺人鬼だ。東京にいたはずのそいつはなぜか鈴村ミサキ達のいる横浜に来ていることがわかった。連続殺人は起こるし、友達は誘拐されるし、…

　やあ！僕が今から君を案内してあげるよ！ 　まあまあ、説明は最後まで読むものだよ？ 　さあさあ、最初の御託だけでも聞いてってよ！ 　どうせ最初がクライマックスで、あとは沈むだけな…

　中学生の頃から書き続けてきたファンタジー小説「華の剣」が完結したその時から、明美の身の回りで不審な出来事が起こり始める。 　過度のキャラクター愛が引き起こす事件。 　ウェブ作家…

魔王を倒した勇者が語る、誰にも言ってはいけない勇者の本当の気持ち。

凍てついた森での狩り暮らしと、苛烈な戦場で育まれるラブストーリー（超々微糖）です。 テーマは「誰からも理解されない愛情」。 完結済み。

三年に一度行われる村祭り。土着の神に神楽を捧げた乙女たちは、皆惨たらしく殺される──。 山奥に存在する金峰村──その村長の孫娘の身代わりとして攫われ、神楽舞の舞い手の任を担うこと…

　花街の自警団に所属する志乃は、〈妖雛(ようすう)〉すなわち半人半妖。〈物の怪〉と称される異形の襲来を予測された花街にて、前兆たる成り損ないを始末していた志乃は、旅の最中な初老男…

どこかの時代、どこかの国、どこかの集落。 一度滅びた文明の跡地で、ユグドラシルの庇護のもと、人々が慎ましく暮らす世界がある。 この世界では文明時代の生き残りである旧人類である人…

※近況ノートを利用した表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16818093083011746817 　もとはと…

　鎌倉時代末、正和2年(1313)9月。京都東郊の加茂河原で観月を楽しんだ京極為兼と従者達は、帰途を黒雲に変化する怪物に襲撃される。絶対絶命の危機を救ったのは、“人狗”紀政綱（き…

十六歳の少年カエカは、神々から宝石を貰うのが好きだった。王都にあるという金剛石に憧れた彼は、故郷で築いた地位全てを捨てて都を目指す。しかし彼を待ち受けていたのは……。

古文書の解読を行う青年。 読み進めるうちに見つけた単語、病獣。 しだいに夢と現実の狭間が消えていく。 ※文章量多め、やや読みずらく書いております。わかりにくい点も多いかもしれま…

竜を狩り、食し、生活に利用する者たち、竜追い。 一方で竜を信仰する者たちがいた。 竜追いの八神は、竜を信仰する少女、イサナと出逢う。

少女レットは火山諸島、熱帯のカイで暮らしている。災厄ののち、彼女は首府というドーム都市に連れて行かれ、そこで、奇妙な木の刺繍の入ったスモックを着た老人と出会う。老人のもと、新しい…

異世界にも暦はあるし、年越しも新年も当然ある。 ミトラと呼ばれる不思議な生き物が跋扈する世界。そこへ迷い込んだ男子高校生 零夜は、旅人のキヤ、遊牧民族の少女ティエラと共に異世界…

20万ＰＶ達成！！ ありがとう！ サラリーマンが「異世界」へと転生した。 師匠がほしい。女運を良くしてほしい。と、神に願って転生した先は「雪人」が統治する辺境の一都市だった。 …

妖と人間をめぐる和漢折衷妖怪ファンタジー小説。主人公は妖の子として生を受けたものの、自らの出自に違和感を覚えており、母と人間との間で葛藤するという内容です。

親友の通夜に出席した青木は、早すぎる死に呆然とし親友との日々を回想していく。通夜の開式が迫る時刻、夏だと言うのに黒いセーターを着た女性が会場へと入っていく。しかし彼女は、式の途中…

辺境惑星アルマナイマ。 宇宙港の管制官として赴任していたアムは、ある日、龍と宇宙客船の衝突事故を目撃する。いつもの事故だと思っていたそれは予想外な展開に転がり始めて……。 海洋民…

夕刻の迫る草原の中に現れた廃墟の群れ。 そこで私が見つけたのは、一つの箱。 中に入っていたのは、百年以上前に誰かが書き遺した日記だった。 とある民族に受け継がれていた伝承の物語…