撲殺少女工房

作者 清浄院夏海

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★★ Very Good!!

謎の殺人鬼「撲殺少女工房」を中心に描かれる少女達の青春群像劇。

読み始めた時はミステリ的なノリかと思ったのですが、内容はむしろ青春に重きを置かれている印象。

疾走感のある少女の一人称が心地よく、引っ張られるように読みきってしまいました。

結末に何が待っているのか、とても楽しみです。

★★★ Excellent!!!

複数の登場人物による、独白形式の文体が特徴的です。
猟奇的で血なまぐさい連続殺人事件のおどろおどろしさや恐怖とは対照的に、今どきな女子高生の本音で語られる文体はギャップがあり、事件とそれを取り巻く周囲の環境を揶揄しているように見えます。

謎めいた不気味な雰囲気に包まれた謎がどのように明らかにされていくのか、今後の展開に期待しております。

★★ Very Good!!

主人公の語りの疾走感に思わず引き込まれる。第一章序盤に語られる若者風の日常が壊れる瞬間から、この物語の、真の始まりの幕が上がり、殺人者と少女を取り込む血なまぐさい怪奇と狂気の世界観が広がっている。ややもすれば、その勢いについていけないと思う瞬間もあるが、それはご愛嬌である。

★★★ Excellent!!!

感染……憑依。

価値観が崩れた時それが訪れるのか、それともそれが訪れた時に価値観が崩れるのか。

友人が一人、また一人と消えていく……。

ただのホラーでは無く、主人公の口調を生かした読みやすい作品です。

★★★ Excellent!!!

一人称が「ウチ」って、リアルな女子高生っぽくてなかなか癖になりますね。全体の空気感が作られます。そして慣れてくると主人公がだんだん可愛く見えてきます。
"他の皆も寝たり、メイクしたり、ツムツムやったりしている。"等、どこか生々しさがあって、
"グニャグニャしたポテト"等、感触がそのまま表現されたような印象的なものが多かったです。
"くだらない日常会話で構成された、かけがえのない世界"など、ついつい覚えておきたくなるようなフレーズが沢山あります。
魔の手が迫り来るヒヤリとした感覚もたりません。
また続きを読んだらレビュー編集しようと思います。

★★ Very Good!!

第二回コンテスト、全ての作品をチェックした訳では無いですが、その中でもかなり尖った作品なのでは無いでしょうか。
技でというよりも心、狂気に身を任せた様な文体は楽曲の様で、作中の残忍な行為もどこかスタイリッシュでまるでキャラを彩るファッションの一部であるかの様。
実在する撲殺少女工房さんというグループからタイトルやサブタイを挿げている訳ですが、妙にマッチングしています。
最初は遠く離れた所から始まる事件が主人公の近辺の発生し、巻き込まれていきます。その中で起きた事件を追随する形で中盤から別視点で語られるのですが、その登場人物こそこの物語のコアとも呼べる存在で、彼女の心理描写そのものが作風に直結しています。
主人公の心理描写はぶっ飛んで居て逆にリアルかも知れません。夢の中の奇怪な出来事を丸々開けっぴろげて語ってしまうほど。それが本編と丸々関係無かったとしたらかなり尖ってます。
中盤までしか読んでませんが、ここから先、そのまますんなりと話をまとめるのか、さらなる混沌に向かうのか、それは作者と登場人物のみぞ知る世界です。評価は現段階で星2つですが、完結してから再評価させて貰います。