ある種、ロックを聞いている様な尖った作品。

第二回コンテスト、全ての作品をチェックした訳では無いですが、その中でもかなり尖った作品なのでは無いでしょうか。
技でというよりも心、狂気に身を任せた様な文体は楽曲の様で、作中の残忍な行為もどこかスタイリッシュでまるでキャラを彩るファッションの一部であるかの様。
実在する撲殺少女工房さんというグループからタイトルやサブタイを挿げている訳ですが、妙にマッチングしています。
最初は遠く離れた所から始まる事件が主人公の近辺の発生し、巻き込まれていきます。その中で起きた事件を追随する形で中盤から別視点で語られるのですが、その登場人物こそこの物語のコアとも呼べる存在で、彼女の心理描写そのものが作風に直結しています。
主人公の心理描写はぶっ飛んで居て逆にリアルかも知れません。夢の中の奇怪な出来事を丸々開けっぴろげて語ってしまうほど。それが本編と丸々関係無かったとしたらかなり尖ってます。
中盤までしか読んでませんが、ここから先、そのまますんなりと話をまとめるのか、さらなる混沌に向かうのか、それは作者と登場人物のみぞ知る世界です。評価は現段階で星2つですが、完結してから再評価させて貰います。

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