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その発想はなかったというのもそうだけれど、知っている物語が全然違う雰囲気で展開するのが単純に面白い。一話ごとの分量が少ないのがもったいない！ストーリー性なども充実したものをもっと読…続きを読む

登場人物たちは西洋風の名前だが、作品の中には、竹取物語や源氏物語のような古典文学の持つ、一種独特の、あでやかな空気感があって、読者を貴族世界へと導くような読み心地がある。

いつもの日常の中に組み込まれた、 なぜかぽっかりと空いた非日常に、 いつの間にか忍び寄られている…。 のがれられない普段通りの続きに、 かけがえのない日常の大切さを、 よくよく噛み…続きを読む

主人公の語りの疾走感に思わず引き込まれる。第一章序盤に語られる若者風の日常が壊れる瞬間から、この物語の、真の始まりの幕が上がり、殺人者と少女を取り込む血なまぐさい怪奇と狂気の世界観…続きを読む

メタルも文学も、どちらも大好きな私は、曲のイントロや作品の寸評が作中で出るたび思わずニヤついてしまう。メタリカの話も、キッスの火吹きも、文学の話も、分かりすぎるほど分かるんだ。だけ…続きを読む

芸術に侵されて奇病を患った蔵六と、美を食らう存在、「美大生」。勢いに任せて繰り広げられる狂気が心地いい。 蔵六というのは、やはり日野日出志氏の作品「蔵六の奇病」のオマージュだろう…続きを読む

やさしい世界。嫌なことも、良いことも、胸を膨らませるような冒険も、他にも色々詰まっている何か。そんな読み心地でした。

利己主義と、利他主義と、希望と、羨望と、対立したやさしさと自己保身の構図が絶妙過ぎる。文章もゴリゴリと力を入れているのが分かる削ぎ落とされた感じでイイ！ディストピア的な世界観で繰り…続きを読む

ボケとボケだけでどうするんだ！一話目のまともな雰囲気どこいっちゃたの！？！？！？！もうこういう頭の悪い小説(褒め言葉)ほんと好き！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！時…続きを読む

魔術と科学が混在し魔術の価値が低くなった世界で、一人の青年魔術師が営んでいる寂れたギルドに凄腕の魔術師である少女が現われ・・・という話。科学と魔術が混在するという世界観だが、後半は…続きを読む

かまいたちをモチーフにした死闘は手に汗握りますね。新しいエピソードでは食事を邪魔されてブチ切れる主人公のお茶目な一面が見られてなごみます。

新しい星で命が生まれ、そこで新しい概念が生まれていくさま。象徴的なネーミングが興味深い。

ロボットデザインに変態的な愛情をささげる主人公。異世界へきてその才能をいかんなく発揮していく…。王道的な要素もアリ、ヒロインの活躍アリ。ヒキや盛り上がりが上手くて、純粋にワクワクす…続きを読む

「数の悪魔」や「数学ガール」など、難しいと挫折してしまった人間を対象とした本は、数学という世界を数式ではなくむしろ言葉で表現している。そして、その不思議な魅力に病みつきになってしま…続きを読む

だが、内容の方はちょっと起伏にかけるというか、単にドタバタしているだけで、登場人物が何をしているのか分かりにくい。中国やソ連の関連単語を理解していることが前提で話が進んでいくし、読…続きを読む

ヒューッ

人が科学によって自然を支配し、安定した生活を得た未来、それが崩れ去り、そこで人が生きる、という物語。世界がおかしくなった原因について、おぼろげながら仄めかされていて、その辺りは続き…続きを読む

タイトルと序盤の洒落た書出しに惹かれました。一話は短いながらも、そこで書かれている文章は人物の心理をみずみずしく描き出している。

それなりに面白いが、それ以上に面白くなるのだろうか。会話文が多く、インターネットにあるような、いわゆるSSっぽい印象。

若さにかまけて無茶やって、それでも一緒にいる友人がいる、そんな青春。機械モノの作品という事なので、続きが楽しみです。

幻想というよりは、人情というか、こういう、ちょっと一風変わった主人がいかにも趣味でやってるみたいな、そこに迷い込んで話が始まるみたいな、良いですよね。

おまけにゲス主人公。この、ちょっと一昔前の香りがする作品、嫌いじゃない。

一転、暗がりで道具を磨く少年、演者たちの現実。それが作品の深みを生み、うっすらと、スポットライトの外にある世界観を描き出し、ショーのみずみずしさと、生々しさと、その残酷さを映し出し…続きを読む

安楽死をテーマに扱った小説は、SF小説に多いが、この作品は、そういったSF要素を組み込まずに、あえて現代の延長線上の世界として描いている。それは現代に蔓延している「死に至る病」を治…続きを読む

和風というか、中華風というか、和中折衷というのが正しいかは分かりませんが、背景や調度品に金や宝石がちりばめられ、金粉が舞い散るような、ため息が出てしまうほど煌びやかな世界観でした。

タイトルはキャッチ―でつい読んでしまうが、一話目は意外にもSFテイスト。時空間SFのような書き出しだが、縄文時代で科学の想像力が何を見せてくれるのか楽しみである。

短いながらも、きちんとまとまっていて、山場や盛り上がりもきちんと用意されていて読み応えがあった。

ボタンを掛け違えた服のような世界。それが正しいのか、正しくないのか、何とも、もどかしい。日記を読み進めることで、少しずつ、読み手もこの街の住人へ変わっていく。

今まで持っていなかったものを持った人間が、どういう行動、思考をするのかというのは、非常に興味深いテーマだし、作者や読者の想像力をかき立てられる。だが、ワンアイデアだけで引っ張ると、…続きを読む

それぞれに描かれている世界が違うので、気軽に読み進められる。ただ、詩という短い文章の中に色々なものを詰め込まなくてはいけないので仕方ない部分もあるだろうが、よく言えば、小奇麗にまと…続きを読む

カークブライド・ホテルの持つ謎、主人公が果たす役割、周りの人物たち（それも血の通った！）、それぞれが読者を引き込みます。そして、タグの「不条理」が輝いていますね。カフカやカミュなど…続きを読む

そして、タイトル通りの暗い世界観が素晴らしい。

それぞれに、確かな主張というか、テーマが込められていて、つい頷いてしまうものも多い。

キャッチコピーに惹かれた。コロッケよ地球を救ってくれ。

でも、いい子は真似しちゃダメなんだ。

語り口も軽妙で、スピーディな展開。序盤のヒキと、主人公のちょっと抜けた性格がまたいい。もちろん、ヒロインは最高だ。

いい。チートでもなんでも使っていい。だから立派なブラジャー男になってくれ。

もう一度言いますよ。戦隊ものですよね。ピンクは出てきますか？

ボーイミーツガールとしても面白いです。キャラクターたちが生き生きと冒険を繰り広げている世界にもっと浸っていたいと、つい思ってしまう。

ただただ、切ない。素敵な話だった。

アメイジング・オッパイダーマンとか、キャプテン・ハメリカとか、ああいうタイトル考えてる人間、天才かよ。この作品も訳が分からないけれど、どうしても嫌いになれない。なぜなんだ。

文学とはなにか、という事について考えさせられます。この小説にあとがきがないのは、そもそもこの文章自体があとがきだからでしょうか。

静かで、素敵な世界だった。ミスターポポ、雷よりも速い、とレビューしようと思って読み始めた自分をぶん殴ってやりたい。

一話ごとに、流れるような展開で読み進められました。始めは気軽に読んでいたのですが、ぐんぐん引き込まれてしまいました。読後感は、本を読み終え、閉じて満足のため息をつくあの感じ。もっと…続きを読む

丁寧に書かれた作品で、読みやすいです。作品の空気は重苦しくも、それが味になっています。ただ、主人公やヒロインの背負った設定や運命が明らかになってゆく過程の展開がゆっくりとしているの…続きを読む

主人公の武器は丸太だが、ここは戦国。 名の知られた武将があり、合戦があり、美女がいる。 読みやすい文章で描かれた時代小説で、 続きが楽しみである。 ただ、この作品に転生要素は必要だ…続きを読む

怪談の要素もしっかりと描写しつつ、
巫女の要素も十二分に書かれていつつ、
なぜかプロレスも面白い。

人間の生み出す芸術が意味を失う世界は、 もうそこまで来ているのかもしれない。 このような世界を描く作品は多いが、 主人公が何を考え、何を目指し、何を生み出すのか。 どのような答えが…続きを読む

文章も丁寧で読みやすく、
続きが気になります。

戦闘シーンには少し癖がありますが、
世界が広がっていく感覚を覚える冒険に、
心躍ります。

哲学をネタにした軽妙な掛け合いが面白い。ラストも綺麗に終わっていて、爽やかな読後感。